5月21日、充電インフラ市場を牽引するbp pulse社(本社イギリス)および商用充電プラットフォーム大手の米EV Connect社がアメリカでの業務提携を発表した。
大型・商用車両向け充電ソリューション
両社の技術統合により実現する大型・商用車両向け充電ソリューションは、高い効率性と制御性を誇るもの。エネルギーコストを最小化し、充電業務を効果的に管理するという。
運送業者は充電インフラをより適切に把握しコアビジネスに集中できるようになるほか、エネルギー消費に伴うコスト削減、詳細な履歴データに基づく最適化が可能となる。また、政府や自治体、物流、サービス、販売業を含む事業者側は、充電ステーションの効率改善と最適化を期待できるとのことだ。
車両のニーズに応じて充電の優先順位を決定
大型・商用車両に用いられるEV車の数は、2025年までに570万台に到達すると予想されている。今回の提携は、bp pulseのEV充電管理ソフトウエア「Omega」の主要機能をEV Connectのプラットフォームに組み込むというもの。
Omegaは充電スケジュールを掌握し、車両のニーズに応じて充電の優先順位を決定。配送先の倉庫やドライバーの自宅、配送途中のどこで充電する場合でも、リアルタイムの情報に基づき意思決定を行うことが可能だ。
bp pulse AmericasのCEOであるSujay Sharma氏は、「これまで同様、さまざまな商用車両の電動化移行を簡略化するという使命に取り組み続けます。EV Connectとの提携によって業界全体で運送業者への重要なソリューション提供が実現し、当社にとって大きな節目となりました」と語った。
Omegaが運送業者の充電効率を最大化する一方で、EV Connectのプラットフォームは運送業務中の決済管理に重点を置いている。ドライバーが社用トラックで帰宅した場合に充電費用の立て替えが発生するが、この清算業務も簡単に処理できるという。
EV Connectの副社長Jon Leicester氏は、「両社のプラットフォームを統合することで、EV車の効率最大化を目指す事業者に包括的な管理ソリューションを提供できます」と述べている。
オールインワンのEV充電プラットフォームを提供するEV Connect
2019年設立のEV Connectは、EV充電ビジネスの創出・運営・拡大に必要なツールとなるオールインワンのEV充電プラットフォームを提供。アメリカ41州で充電基地事業者(CPO)や充電ネットワークプロバイダー、フォーチュン500企業、充電の新興企業や先駆者、フリート規模の輸送事業者、電力会社など、幅広い顧客に利用されている。
bp pulseパルスはイギリスのエネルギー大手bp社の電気自動車(EV)充電事業であり、世界中の消費者および商用車両向けに高速で信頼性の高い充電基地を展開している。2023年6月、bp社は2030年までに全世界の公共EV充電ポイント網を10万か所以上に増やす予定を発表した。
引用元:
EV Connect
bp pulse
- Original:https://techable.jp/archives/235474
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:芥田かほる
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