1969年発売モデルがモチーフ。多列ブレスレットも美しい「キングセイコー」新作

国産腕時計が大きく進化を遂げた1960年代、その発展を牽引したブランドのひとつとして、オールド国産時計ファンを中心に厚く支持されているキングセイコー。半世紀にわたる休眠を経て2022年に復活、エッジの効いたシルエットに質感の高い仕上げを組み合わせた風格漂うタイムピースとして独自の審美性を発揮しています。

そんなキングセイコーから、1969年に発表されたアーカイブモデルに由来を持つ全く新しいコレクションが登場。独特のオーバル型フォルムに時代の空気をまとったドレスウオッチ「KS1969」として、レギュラーモデル3機種(各39万6000円)が7月6日より発売の運びとなりました。同時発売のSEIKOブランド100周年記念モデルとともに、その魅力を紹介します。

時計業界が劇的な変化を遂げた1960年代後半から1970年代、著しい技術革新やトレンドの変化の中でさまざまな形状のモデルを精力的に開発していたキングセイコー。

2022年のブランド復活にあたっては1965年発売の2代目モデル・通称“KSK”をデザインソースに採用しましたが、新コレクションでは1969年に発売され、その後のデザインに影響を与えたといわれるアイコニックなモデル“45KCM”をデザインモチーフに採用しています。

オリジナルモデルへのオマージュを込めて、 “KS1969” と名付けられた新コレクションは、ケースからラグへとなだらかな曲面でつながった卵形フォルムが特徴的。丸みを帯びたベゼルやボックス型風防も、線を強調した“KSK”のシルエットと比べると柔和でエレガントな印象です。

さらにこの ”KS1969”でもうひとつ特徴的なのが、短いピッチで連なった多列ブレスレット。鏡面仕上げとヘアライン仕上げを交互に組み合わせることで生まれたシャープな陰影は、緩やかな曲面を備えたケースのシルエットとは対照的な美しさ。

しなやかに手元に追随するブレスレットは心地良い装着感とともに、見る角度によって変化する繊細なきらめきをもたらしています。

ムーブメントには“KSK”と同じく、自動巻きキャリバー 6L35を採用。セイコー現行機種内最薄のムーブメントは、ケース厚9.9mmというスリムなサイズとともに、45時間パワーリザーブという実用性能を叶えています。

さらに矢羽根をイメージした多面カットを施した12時のインデックスや、シンプルなデザインながら立体的に造形された時分針など、随所に独自性を感じさせるディテールを備えているのも面白いところ。

ベーシックなシルバーダイヤル「SDKA017」(39万6000円)と合わせて、日本らしさを漂わせたパープルの「SDKA019」(同)、深みのあるモスグリーンの「SDKA021」(同)と、個性的なカラーダイヤルモデルをラインナップしています。

なお、SEIKOブランド100 周年記念限定モデルとして同時発売される「SDKA023」(同)では清流をイメージしたライトブルーグリーンのダイヤルに、繁栄を象徴する龍の鱗紋様を型打ちで再現。

天高く駆け昇る龍の姿に、来る100年間の飛躍と成功を祈念したもので、世界限定700本、うち国内販売分はわずか300本のみという貴重な数量限定モデルです。

>> SEIKO「キングセイコー」

<文/&GP>

 

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