ホットピンクにも注目! 縦折りスマホの最高峰「motorola razr 50 ultra」

モトローラ・モビリティ・ジャパンが最新スマホ「motorola razr 50 ultra」を発表しました。

昨年8月に発売された「razr 40 ultra」の後継モデルで、今年7月に発売された「razr 50」の上位機種にあたります。発売は12月6日。

モトローラ公式ストア「MOTO STORE」での価格は17万8800円。MVNOではIIJmioが取り扱い、通常価格は17万8800円ですが、他社からの乗り換えの場合は期間限定(2025年2月3日まで)で12万8800円で購入できます。ソフトバンクも取り扱い、一括価格は17万8800円。分割払いで購入し、使い終えた後に端末を返却する「新トクするサポート」を利用すると、1年使う場合の実質負担金は5万5440円、2年使う場合は8万880円に抑えられます。なお、オープンマーケットモデルのROM(ストレージ)が512GBであるのに対して、ソフトバンク版は256GBという差分があります。

 

■最大の特徴はモトローラ史上最大の外側ディスプレイ

razr 50 ultraの最大の特徴は、閉じたままで大画面ディスプレイを使えること。razr 40 ultraやrazr 50の外側ディスプレイも約3.6インチと大きいのですが、razr 50 ultraはさらに大きい約4.0インチに拡張。されど、本体サイズは変わらず、
横幅は73.99mm、重さは約189gに抑えられています。

▲外側ディスプレイは約6.9インチの有機EL。リフレッシュレートは最大165Hz

ちなみに、2008年に日本で最初に発売されたiPhone(iPhone 3G)の画面サイズは3.5インチでした。razr 50 ultraの外側ディスプレイは、もはや初期のスマホのディスプレイよりも大きくなったわけです。

折りたたみスマホは「いちいち開くのが面倒」と思う人がいるかもしれませんが、razr 50 ultraは閉じたままで全てのアプリを利用可能。約4.0インチの画面では物足りず約6.9インチの広い画面が必要な時だけパカッと開けばいいわけです。

▲閉じたままでアプリを起動できる

▲画面が大きいので情報が見やすい

▲開くと縦に長い約6.9インチの内側ディスプレイを利用できる。外側と同じく、リフレッシュレートは最大165Hz

内側ディスプレイはしずく型に曲がってヒンジ部に収まる仕組み。そのため、ほぼ隙間なく折りたためて、折り曲げ部の凹みが気にならないのも利点。

▲隙間なく折りたためる。折りたたみ時の厚さは約15.32mm

▲開いた状態の厚さは約7.09mm

途中まで開く「スタンド」「テント」「ラップトップ」のスタイルで使えることも利点。卓上に置いて動画を見たり、ハンズフリーでセルフィーを撮ったり、折りたたみの形状を生かした使い勝手にも配慮されています。

▲「スタンド」スタイル。目覚まし時計として使うことも

▲「テント」スタイル。好きな画像を表示されることもできる

▲「ラップトップ」スタイルは、卓上に置いて操作したいときに便利

 

■5メガピクセルのデュアルカメラを搭載

メインカメラは広角(5000万画素/F値1.7)+望遠(5000万画素/F値2.0)の2眼。前モデルのrazr 40 ultraはメイン(約1200万画素)+超広角(約1300万画素)で、下位モデルのrazr 50はメイン(約5000万画素)+超広角(約1300万画素)なので、カメラは大きな優位性を持っていると言えるでしょう。なお、内側カメラも約3200万画素とハイスペックなので、高画質でビデオ通話を利用できます。

▲閉じたままでカメラを起動して、自撮りすることも

▲「ラップトップ」スタイルでカメラを起動すると、上にプレビュー、下に操作パネルが表示される

▲小型のビデオカメラのように片手で持って撮影できる「カムコーダーモード」も便利

カメラのAI機能も下位モデルとは差があります。razr 50に搭載された「適応型手ブレ補正」に加えて、「アクションショット」「自動フォーカストラッキング」「長時間露光モード」を追加。AIによる画像の最適化機能も強化されているます。望遠カメラでは光学2倍ズームで撮影でき、デジタルズームを組み合わせて最大30倍で撮影できますが、ズームによる劣化を抑えて、高画質で撮影できることも利点。

▲高性能プロセッサーの搭載によってAI機能が進化

 

■モトローラ独自のAI機能も搭載

カメラ以外にもAIを用いた機能が搭載されています。例えば、自分が着ている服などを撮影すると、その服に合う壁紙が生成される「スタイルシンク」を搭載。さらに、テキストで指定したイメージの画像が生成される「マジックキャンバス」という機能も搭載。ただし、公式に対応している言語は英語、スペイン語、ポルトガル語だけ。日本語でも利用できますが、正しく認識されない日本語もあるようです。

▲画像の生成AI機能「マジックキャンバス」も搭載

Googleの生成AI「Gemini」アプリもプリインストールされています。閉じたまま電源ボタンの長押しで起動可能。開いた状態では、画面に表示されているものを囲って検索する機能も利用できます。

 

■ハイエンド仕様で、電池持ちにも不安なし

razr 50 ultraが気になる人は、すでに発売されているrazr 50と比べて選ぶことになるでしょうが、razr 50 ultraの決定的なアドバンテージとなるのがパフォーマンスです。

プロセッサーには、ハイエンド向けのSnapdragon 8s Gen 3を搭載し、
RAMは12GBで、ROMは512GB(ソフトバンク向けは256GB)という構成。どんなアプリでもサクサクと操作でき、ゲームも快適にプレイできることを期待できます。新たに追加されたAI機能も、Snapdragon 8s Gen 3によって実現しています。

バッテリー容量は4000mAhで、45Wの急速充電にも対応。充電器も同梱されています。15Wのワイヤレス充電にも対応しています。

▲電池は1日は余裕で持ちそうで、充電もスピーディに行える

なお、前モデルのrazr 40 ultraはおサイフケータイに対応していませんでしたが、razr 50 ultraはしっかり対応。IPX8の防水性能も備え、“ほぼ全部入り” と呼べる完成度です。“ほぼ” としたのは、microSDに対応していないからで、ほとんどの人は不便を感じることはないはずです。

 

■IIJmio限定のホットピンクに注目!

カラバリはミッドナイトブルーとホットピンクの2色。背面パネルはヴィーガンレザー仕上げで、どちらも高級感がありました。

いち早く実機に触れた筆者が惹かれたのはホットピンク。ガラケー時代に世界的なヒットを記録した「MOTORAZR」でも人気を集めた色で、ビビットで、女性だけでなく男性でもカッコいいと思うこと請け合い。普段ファッションアイテムとしてピンクを取り入れている人には、ぜひ実機を見ていただきたいのですが、ホットピンクはIIJmio限定カラーで数量限定。つまりオンライン販売のみ。早めの決断が必要になりそうです。

▲ミッドナイトブルーは、黒に近い紺色と印象。手触り感が異なるツートーンのデザインになっている

▲ホットピンクは目立ち度が抜群

>> モトローラ「motorola razr 50 ultra」

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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