コーヒー用ボトルの最適解を発見。パッと見では分からない工夫が盛り沢山

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

あまり気付かれてないけど、実はかなりのアイデア商品を見つけると、うれしくなりません? 最近買った真空断熱ボトルがまさにそれ。

日用品を数多く手掛けるマーナ。引っ張ったらシュパッと簡単に畳めるエコバッグ「Shupatto」で有名なメーカーですが、他にもアイデア商品がたくさんあり、今回購入した真空断熱ボトル「Everywhereマグ」(3960~4950円)もそのひとつです。

▲買ったのは容量350ml(4400円)のフォグブルー。外側は粉体塗装で滑りづらくなっている

そもそもこれを買おうと思ったきっかけは、セラミックコーティングでした。

いつも持ち歩く飲み物はコーヒーです。自宅でドリップしたものなのですが、このコーヒーというのが厄介でして、どうしても色とニオイが染み付いてしまう。

この染み付きを極力減らせるのがセラミックなんです。

この「Everywhereマグ」は、内部から飲み口部分までがセラミック塗装されています。だから色の沈着やニオイ付きがかなり少ない。もちろんステンレス製ボトルにある独特のニオイや金属味もない。まさにコーヒー向きなわけですが、工夫はそれだけじゃないんです。

例えば飲み口。

最上部からフタと噛み合うリブまでの長さが結構あるんです(実測約1.2cm)。これにより、口をつけた時に唇に当たりづらくなっています。めっちゃ細かい工夫ですが、こういうところがマーナらしいなと思ったり。

そして開口部が広めなのも、ハンドドリップ派にはありがたいポイント。直接ボトルにドリップできれば、洗い物を減らせるわけで、助かります。

普段メインで使っているHARIO「V60透過ドリッパー01」(1~2杯用)は問題なく置けました。

▲右側の4つは問題なく置ける

手持ちのドリッパーをいろいろ試してみましたが、メリタやカリタの1~2杯用台形ドリッパーやウェーブドリッパーは問題なし。残念ながら、キーコーヒーのクリスタルドリッパー、コーノの名門ドリッパー、ドリッパーホルダーを付けたORIGAMIドリッパーはダメでした。開口部の直径が実測約5cmなので、ドリッパー下部の出っ張りがそれ以下ならOKです。

▲ORIGAMIはドリッパー単体ならスポッとハマった

▲「V60」を直接置いてドリップ

▲開口部近くがすぼまっているおかげで、フタを開けるとコーヒーの香りがふわっと広がる

これまでさまざまなボトルにコーヒー臭を染み付かせてきた身にとってこの「Everywhereマグ」は、現時点でコーヒー用としての最適解といったところなんですが、コーヒー用の視点以外にもいくつか「おぉ!」と思わず唸る工夫が盛り込まれていました。

まずはパーツ数が少ないこと。

本体、フタ、パッキンの3つだけです。パッキンは簡単に付け外しができるので、洗う手間は少なくなります。シンプル構造となると保温性が気になるところですが、メーカーサイトによると、この350mlモデルで6時間後の保温効力が62℃以上、保冷効力が9℃以下となっています。特段すごい数値ではなく、一般的な保冷保温ボトルといった印象。

そして底面にラバークッションが付いていることもポイントです。

デスクに置いた時にカタッと音がしない。静かな場所では地味に気になる音ですが、適当に置いても無音です。ただし当然ながら滑らないので、デスク上でちょっと動かそうと押したり引いたりはできません。

最後に、これぞ地味すぎて誰も気付かないであろう、そしてぜひ知っておいてほしいのが、ひとひねりで開閉できること。

何度もクルクル回す必要なく開けられるんですよ。

フタを回すのは半周以下。実感から言うと、閉める時は何度回しても苦にはならない。でも開ける時にひとひねりでOKなのは、地味にありがたい。手を持ち替えることなく開けられて、そのままフタを持ってゴクリまでいける。うーん、これはイイ。

*  *  *

一見、何の変哲もないボトルに見えますが、コーヒー好きに刺さるアイデアがいくつも盛り込まれている。「マーナさん、さすがですなぁ」と思わずつぶやいてしまいます。

▲直径が約71mmで高さは約159mm

一度に淹れられるコーヒーの量から考えて、今回は真ん中サイズの350mlを購入しましたが、少ない200mlがあるのもいいですよね。ちなみに直径は全サイズ共通で、容量によって高さが変わります。だから開口部の3サイズ共通なので、どのサイズでも使えるドリッパーは同じです。

▲カラバリは、200mlが4色、350mlが3色、500mlが2色展開

セラミックコーティングって、コーヒーだけでなく茶渋も付きづらいなど他の飲み物にも有効。マイボトルを毎日持ち歩いているけど、ニオイや色が付いちゃうのは仕方ないよね、なんて諦めている人にもいいんじゃないかなと思います。

>> マーナ

<取材・文/円道秀和(&GP)>

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジア料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得。

 

 

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