【2025ベストヒット大予想】
続々と登場する「Copilot+PC」準拠のWindowsや、機械学習処理機能を高めたM4世代のMacBook Proなど、今季のPC選びは「AI」がキーワードに。将来的に対応する機能も見据えての比較検討が重要になるだろう。
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PC市場のトピックとしては、「Wi-Fi7」の対応や「Thunderbolt 5」対応機の登場など仕様面の話題も多いが、やはり花形と言えるのはAIだろう。
前提として機械学習の演算処理性能を表す単位として覚ておきたいのが「1秒あたり何兆回の演算を実行できるか」を表すTOPS(Tera Operations Per Second)という表記だ。マイクロソフトの「Copilot+PC」の要件を満たすには、40TOPS以上が必要となる。
これを満たす機種では、「Copilot+PCエクスペリエンス」と呼ばれる機能群が利用でき、現時点では「リコール」や「ライブキャプション」など、いくつかの機能がすでに展開されている。
また、今後のアップデートでも機能が追加されていく予定とされる。
一方のMacも4月以降に予定する「Apple Intelligence」の日本語対応が待ち遠しい。
ITライター 井上 晃さん
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスなど取材。Webメディアや雑誌に 記事を寄稿する。普段使いの生成AIは有料の「ChatGPT Plus」
1. ビジネスシーンで強いCopilot+PC
エムエスアイコンピュータージャパン
「Summit 13 AI+ Evo A2VM」(実勢価格:25万円前後)
MSI独自のAI機能としては、パフォーマンスの最適化やWeb会議中のサウンドノイズを除去する機能などを備えている点に注目です(井上さん)
24年10月に発売された最上位のビジネス・クリエーター向けノートPC。ディスプレイは13.3型で、最大47TOPSのNPUを内蔵したインテルのCore Ultraプロセッサー 258Vを搭載。
▲ヒンジ部は360度回転可能。アクティブスタイラスペンの「MSI Pen 2」によるペンタッチ入力にも対応する
▲40超のTOPSを誇るNPUによって、AI関連のワークフローをスピーディかつ省電力でこなせるのが特徴だ
▲ユーザーの使い方に合わせて設定を自動的に最適化し、パフォーマンスを高める「MSI AI Engine」を搭載する
2. 拡充するAI機能を快適に使えるMac
Apple
「14インチ MacBook Pro(M4搭載)」(24万8800円~)
Apple Intelligence自体は「M1」以降を搭載する世代が対応しますが、Neural Engineが強化された 「M4」搭載機では効率UPに期待感(井上さん)
▲第2世代の3nmプロセスを採用したM4シリーズを搭載。具体的には「M4」「M4 Pro」「M4 Max」の3種類だ
▲Apple Intelligenceは、2025年4月以降のアップデートで日本語にも対応予定。テキスト生成・要約などが便利だ
3. モバイルワーカー向けのCopilot+PC
NEC
「LAIVE NEXTREME X1475/JAS」(24万7610円)
レノボと共同開発した製品とされ、キーボード中央には、ThinkPadを思わせるポインティングデバイスが備わっていることにも注目です(井上さん)
24年11月に発売された14.0型のノートPCで、NEC PCとしては初となるCopilot+PC。アルミ筐体を採用しており、重量は約1.39g。50TOPSのNPUを内蔵するプロセッサーを搭載。
▲Copilot関連機能のほか、独自のAI機能としてはPCの質問をする「LAVIE AI Plus」やバッテリー制御の「スケジュールAI」などに注目
▲プロセッサーには、50TOPSのNPUを内蔵するAMDRyzen PROを搭載。メモリは大容量の32GBを備え、ストレージは約512GB
※2025年2月6日発売「GoodsPress」3月号20ページの記事をもとに構成しています
<文/折原一也>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/657521/
- Source:&GP
- Author:&GP
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