AI機能・高精度センサー搭載モデル続々! 快適スマートライフを叶える生活“未来”家電5選【2025ベストヒット大予想】

【2025ベストヒット大予想】

ロボット掃除機以外にも、冷蔵庫や洗濯機、炊飯器など多くの生活家電にAI機能が応用されている。家事や身支度のサポートしてくれる従来の機能が、AIによってどう進化するのか。家電プロレビュアーの石井さんにそのメリットを訊いた!

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「AI搭載」の流行は生活家電も例外ではない。続々と搭載機種が登場している一方で、PCやスマホなどの黒物家電界隈で取り沙汰される「生成AI」などとは違って、白物家電でのメリットや活用されている箇所にいまいちピンと来ていない、という読者も多いはず。

ところが、石井さんいわく、実は「白物家電こそAIの恩恵が身近に受けられる」そうだ。利便性について次のように続ける。

「新しい家電や機能を使うときに、分厚い取扱説明書を読んで、それに従って操作して…というのは結構大変ですよね。そこも含めてAIの判断で自動でやってくれるというのは、ユーザー側がすごい楽になるし、家事への苦手意識も減りそう。シチュエーションに合った正確な判断ができるというのもAI搭載家電の良い点だと思っています。私もAI搭載されているものがあれば、なるべくそっちを買うようにしますし、ネットに接続できるものは全て繋いでいます。そのほうが使うたびにいちいち好みの設定に変えなくて済みますし、やっぱり楽なんですよね。家電の設定とかが苦手な人ほど、AI家電を買うと便利さがよく分かると思っています」

確かに、メニューに合わせて食材の分量や調理時間を変えたり、洗濯物も汚れ具合や生地によって洗い方や洗剤の量を変えたりするのはやはり面倒。しかもそれが毎日の家事となるとなおさらだ。そんな「日常のちょっと不便を代行できる」ことは、本来家電に求められる要素のはず。そういった観点から言えば、実は身近な生活家電こそAIと相性の良い製品カテゴリなのかもしれない。実際にどんな機能があるのか伺った。

「例えば、エアコンなら効率的に冷たい空気や暖かい空気を送ってくれるので結果的に省エネになります。電子レンジも温め足りない部分を認識して効果的に温めてくれるので失敗しません。あとは洗濯機なら汚れているときは洗う時間を延ばしたり、逆にあまり汚れてないんだったら短くしたり。こういった細やかな判断をしてくれるので無駄がない。また、使い方によっては時間やお金の節約や節電にもつながるのもAIを活用するメリットですね。こういったAI機能は、今のところハイエンドモデルなど高価格の製品に多いです。それでも、例えばエアコンなら自動掃除機能はいらないけどAIは搭載していてほしい、など機能の選択肢やラインナップが増えていくのではと期待しています」

ぜひ一度、身近な家電をAI搭載モデルに置き換えてその便利さを体験してみてほしい!

家電プロレビュアー 石井和美さん
家電プロレビュアー。家電のレビューを得意とする。小型の調理家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を生活者目線でレビュー。テレビ、雑誌、WEBなどで活躍中

1. 冷蔵庫のAIカメラが毎日の暮らしをサポート!

パナソニック
「冷凍冷蔵庫 野菜室が真ん中 NR-F53CV1」(実勢価格:34万6500円前後)

食材の種類だけでなく、入庫日も自動で認識。アプリを通じて教えてくれるので、フードロスの削減になります。今はまだ限られたモデルにしかない機能ですが、今後はスタンダードモデルなど幅広く搭載されてほしい機能ですね(石井さん)

広角と狭角望遠の2つのカメラを搭載。冷蔵室・野菜室・冷凍室を開けた際に庫内を撮影し、アプリから写真を確認することで、食材の買い忘れや買い過ぎを防ぐことができる。さらに庫内の野菜の種類や入庫日をAIが認識して、利用期限の目安や使い切りのためのレシピを教えてくれる。見た目も美しいフルフラットデザインで、マットな質感とヘアライン加工が上品さも演出。

▲写真は専用アプリからチェック可能。外出先や買い物中に見直せば買い過ぎも防げて便利だ

▲天面の広角カメラで冷蔵室やドアポケットを、狭角望遠カメラで野菜室や冷凍室を撮影する

▲ちょうどいい湿度を保つフィルターを搭載。野菜をみずみずしく保存してくれる

<ここにAI! だから便利!>

冷蔵庫のカメラの自動認識機能にAIを活用。「Live Pantry」アプリと連携させることで、レシピ提案やフードロス削減にもつながる。また生活リズムに合わせて自動で節電する「AIエコナビ」も便利だ。

2. ユーザーの嗜好や履歴に合わせて献立の提案ができる

シャープ
「ヘルシオAX-LSX3B」(実勢価格:18万3000円前後)

シャープは数年前からAI機能に力を入れていて、コミュニケーションが取れる製品も開発しています。このモデルはユーザーの好きな食べ物やメニューを提案してくれますし、専用のレシピサイトも更新を重ねているので使うたびに賢く便利になっているなと感じますね(石井さん)

常温、冷蔵、冷凍の食材を一度に調理できるお手軽さを実現。センサーが食材を見分け、過熱水蒸気がムラなくしっかりと火入れを行う。繰り返し使用しているうちに、AIが調理履歴を学習していくので、朝・昼・夜にそれぞれよく使う献立メニューを提案。優先的に表示してくれるので時短にもつながる。ちょっとした温めから本格調理までこなせる万能選手だ。

▲冷凍・冷蔵・常温が簡単操作で、しかも一度に調理できる「まかせて調理」機能も便利

▲スマホの専用アプリからメニューを送信することで面倒な温度設定までおまかせできる

▲アプリ「COCORO KITCHEN」には約1400ものメニューを掲載。今後も追加予定だ

<ここにAI! だから便利!>

音声操作が可能なほか、使ううちにAIが家族の好みや調理履歴を学習するので、会話しながら献立を決めたり必要な設定が行えたりできる。(あらかじめ無線LANの接続が必要)。

3. 米の状態を見極めておいしく炊き上げる

パナソニック
「可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ SR-V10BB」(実勢価格;9万9000円前後)

センサーが優秀で、そのお米にとって常に最適な状態で食べられます。今後はこのモデルにように自動で炊き分けできる製品も増えそう!(石井さん)

3つのセンサーがまるで一流の料理人のようにお米の状態を見極めて、約9600通りの中から最適な炊き方を選択してくれる。一般的な炊き分け機能とは異なり、AIがお米の状態をチェックしながら炊いていくので、炊飯中に火力や圧力も調整してくれるのが便利。

▲ごはんの残量も「匠技AI」が検知し、量に合わせて保温制御することで時間がたってもおいしいまま

▲上品なブラックカラーが好印象。シンプルなデザインなのでさまざまなキッチンに設置しやすい

4. 給水要らずの加湿機能と調整要らずの除湿機能が便利!

ダイキン
「うるさらRシリーズ」(実勢価格:31万5880円)※10畳用

本モデルも優秀なセンサーを搭載。そのときどきで部屋の状況を判断しながら、エアコンが自動で設定を変えてくれるのはやっぱり便利ですね(石井さん)

冬の時季は屋外の空気から集めた水分を暖めながら室内へと届けるため、給水なしで部屋を加湿する。夏はシーンに合わせて除湿能力を自動で細かく制御。室温が安定したあとも蒸し暑さを感じにくい。AIが好みの運転を日々学習していくので自動運転でも快適だ。

▲検知した床や壁の温度(輻射熱)と、記憶したユーザーの好みからAIが自動で「好みの運転」を実施してくれる

▲快適な自動運転には160度のワイドレンジのセンサーと前回の使用履歴による記憶学習機能が活用されている

5. AIが洗い方や時間を判断して賢く・キレイに洗い上げる

日立
「ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラム(BD-STX130K)」(実勢価格:34万9800円前後)

洗濯のたびに量や汚れ次第で洗剤の量や洗い方、運転時間を判断し、おまかせでも満足度の高い仕上がりにしてくれます(石井さん)

複数のセンサーによって様々な洗濯状況をセンシング。例えば布の量や、布質、汚れの量を判断して、水量やドラムの回転数、すすぎ具合などを自動で調整してくれるうえ、水の硬度や水温、化学繊維の量まで判断するほど高精度だ。洗濯容量は13kgと大きく、ファミリーにもオススメ。

▲汚れが多いときは洗い時間を延長し、化繊衣類の量に合わせて乾燥時間を短縮してくれる

<人工知能やスマホ連携機能でスマートに身だしなみケア!>

■髭の濃さを感知して最小ストロークで剃り切る!

ブラウン
「Series 9 Pro+」(実勢価格:5万9800円前後)

夫も使用したところヒゲの濃さに合わせて調整してくれるのを実感。切れ味はもちろん、痛くなりすぎないやさしさも嬉しいポイントですね(石井さん)

AIが毎秒13回髭の濃さを感知し、パワーを自動で調節することでより少ないストローク数で剃り切ることができる。肌下0.01mmをカットする刃が2枚、スキンガード、くせヒゲキャッチ刃、寝た髭を起こすプロブレードの5カットシステムが究極の深剃りを実現する。

▲前後40度に動くコンパクトヘッドがラインに沿ってしっかり密着。アゴ下も深剃りできる

▲人工知能テクノロジーを応用したヘッドが毎秒13回自動でシェービングパワーを調節する

■センスIQテクノロジーが強度を調節! 毎日の歯磨きが変わる

フィリップス
「ソニッケアー 9900 プレステージ」(実勢価格:4万7740円前後)

歯並びや力加減は人によって全然違いますよね。隅々まで磨くためにもセンサーやアプリを活用してみるのもおすすめです(石井さん)

センスIQテクノロジーと呼ばれる機能が毎秒最大100回の速度で、圧力、動き、範囲を検知して強度を調節するので自分にあった磨き方がわかる。ブラシヘッドも進化して手磨きの最大20倍の歯垢を除去可能に(※)。毎日の時短になるうえ、より綺麗に磨くことができる。※クリーンモード使用時/フィリップス調べ

▲その人の磨き方を様々な角度から認識。使うほどによりパーソナルなブラッシングができる

▲専用アプリと接続すれば、ハンドルとリアルタイムで連動。最適なガイダンスを受けられる

>> 特集【2025ベストヒット大予想】

※2025年2月6日発売「GoodsPress」3月号26-29ページの記事をもとに構成しています

<文/島田優太>

 

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