【アウトドア銘品図鑑】
もしもの時に必要なファーストエイドキット、どうしてますか?
海外出張、家族とのキャンプ、カヌーやSUPといった水辺の遊び、登山や自転車旅など目的によって持ち出すアイテムを少しずつ変えるのですが、これって結構面倒。
かといってなんでもかんでもまとめてポーチに突っ込むと、いざというときに素早く取り出せません。
▲「マイファーストエイド S」(左下3520円)、「マイファーストエイド M」(右上3850円)
パーゴワークスの新作「マイファーストエイド」は、多くのアウトドア好きにアンケートをとって作り上げた救急ポーチで、公式サイトであっという間に完売となった話題作。
再入荷目前の1月下旬、サンプルを取り寄せて使い勝手を調べてみました。
■絶妙なジッパーバッグでカスタムしやすい
パーゴワークスが調べたところ、薬や絆創膏などの持ち運びに使われているのは、軽くて防水性に優れたファスナー付きビニール袋だったそう。中身を見やすくていいんですが、結局詰め込むと小物のありかがわからないし、小分けした上で大きめポーチに入れるとするなら、やっぱりすぐにはほしいアイテムを見つけづらいんです。
「マイファーストエイド」は衛生的で防水性にすぐれたファスナー付きPE袋を簡単に取り付け・取り外しができる“POPS(Paago Organizing Pocket System)”を搭載することで、軽く、見やすく、防水性にも配慮された救急ポーチとなりました。
▲外寸はSサイズ15×11×4cm(左)、Mサイズ19×13.5×4cm(右)
タブがふたつ付いたファスナーを開くと、ファスナー付きPE袋と防水紙のIDシートがとじられています。
▲実用新案のPOPSを開発
ベルクロを外せばPE袋やIDシートを取り外せます。システム手帳感覚でPE袋を増やしたり交換できるというわけ。しかもシステム手帳の金具みたいに重く、嵩張ることもありません。
▲PE袋はSサイズ、Mサイズのどちらにも4枚付属
食品用のファスナー付きビニール袋に比べると厚手だし、フチや底がしっかり圧着されていて安心感大。
ファスナー部分も溝が深めで、パチッと音が聞こえてからスーッと指を滑らせて閉めるので確実に閉まっていることを確認できます。
▲袋の内寸はSサイズ13×8cm
Sサイズのほうはポケットティッシュと同じ大きさで、絆創膏、綿棒を収めるのにぴったり。トレランなどできるだけコンパクトに持ち運びたいときはもちろん、家族別の薬を仕分けしておくなんて使い方にもよさそう。
ちなみに手持ちの古いポイズンリムーバーは無理でしたが、小型のものであれば入るそうです。
▲Mサイズの袋の内寸は17×10.5cm
Mサイズであればポイズンリムーバーの付属カップ一式と虫刺されの薬がひとつの袋に入りました。
一覧しやすいように仕切りやポケット付きの救急ポーチもありますが、手持ちのアイテムがフィットしなかったり、装備できても取り出しづらかったり。マチなしの袋ですが思ったよりも収納力があって、そんな“ガッカリ”がほとんどない絶妙なサイズです。
▲「マイファーストエイド S」のPE袋を「マイファーストエイド M」に装着可能
「マイファーストエイド M」と「マイファーストエイド S」のIDカードは共通の大きさで、SのPE袋はMに装着できます。サイズ違いで備えて、時にはSの袋をMに差してMだけを持ち出すことだってOK。
■内ポケットも見やすい
パラパラとページをめくるだけで目当てのアイテムを素早く見つけ出せるのはやっぱり安心です。
そんな使い勝手のよいPE袋ですが、全てのアイテムが入るわけではありません。発熱時に使う冷却ジェルシートや消炎テープなんかはフチを折らないとPE袋に入らない場合も。
そういったモノは内ポケットに。
ポーチ自体はコシがない薄手の生地で作られているので、シート状のモノを入れておくとちょっとしたクッションにもなりそう。
▲ファスナーを閉じてもうっすら中身がわかる
ポケットはメッシュなので中身がぼんやり透けて見えます。表面がフラットで小物が引っかかりにくいメッシュ生地を採用していることもポイント。
▲素早く取り出せるフラップ式ポケット
反対側はフラップ式のポケット。フラップの重なり部分が引っかかるので横幅ぴったりのモノを出し入れするのは厳しいですが、ミニナイフ、ライト、テーピング用テープなどの収納にいい感じ。
ちなみに底にはふたつのループが付いていて、ベースキャンプや自宅で吊り下げておけばだれもがすぐに手に取れます。
■自分だけのファーストエイドキットを作ってみた
いろんなモノを詰めて、自分ならどんなセットにするか考えてみました。
▲上左から「マイファーストエイド M」、薬、経口補水液・ようかん、防水ノート・ペン・ホイッスル。下左から使い捨てカイロ・消炎テープ・冷却ジェルシート、虫刺されケア、絆創膏・消毒液・綿棒、保護バーム・ピンセットとハサミ付きのミニナイフ・ライター
持病やアレルギーはありませんが、蚊やアブに刺されやすくて腫れやすいので、虫刺され予防&ケア用品は春〜秋のマストアイテム。
冬の雪遊びにはこれの代わりにテーピング用テープを入れておくといいかも。
市販薬や処方箋は説明書とセットが基本ですが、持ち出し用は用法・用量のメモで代用。おくすり手帳アプリでも確認できますが、電波が通じないかもしれないので手書きです。
それにしても用途・目的別にざっくり入れておけるってイイ。ポケットやベルトで固定するオーガナイザーポーチが苦手でもラクに仕分けできました。
ポーチ自体はナイロン製。水しぶきがかかっても中に染みにくいものの防水機能はありません。その分、軽い。
また、中に入れたモノはどうしても中央に寄りがちです。ポイズンリムーバーのように嵩張るモノは内側にセットしたうえで、別の厚みのある小物は内ポケットの端に寄せるなどキレイに収納するにはちょっとした工夫が必要です。
けれども、薬箱のそばに持ち出し用「マイファーストエイド M」を備え、市街地への出張なら虫刺されアイテムを抜く。海外アウトドア旅なら浄水タブレットを加え、胃腸の薬を強化する。
そんな感じに調整できて、一覧しやすいのは「マイファーストエイド」ならでは。
即完売となったのも納得の使いやすさです。
>> パーゴワークス
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/パーゴワークス>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/659100/
- Source:&GP
- Author:&GP
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