手のひらに収まるダンディズム。3つ折り財布は“素材”で選ぶことで大人の嗜みとなり得るか?

【新調するなら今!大人の財布の選び方】

新生活に向けた“財布選び”にフォーカスを当てた全5回の短期連載。第3回の今回はこだわりと大人の嗜みを感じさせてくれる3つ折りウォレットについて深掘りします。年齢を重ねてきた今だからこそ、味わい尽くせる一品として満を持しておすすめしたい大人の財布です。

■趣を感じる3つ折り財布は、とことん自分好みへと振り切るべき!

2つ折り財布のようなコンパクト性と長財布のような容量、そのちょうどいい塩梅でバランスが取れる3つ折りウォレット。実際のユーザーベースで考えると、その普遍性からどうしても2つ折りや長財布を選んでしまう人が多いようですが、逆にその“特異”な雰囲気がこだわりを求める男性に強く支持されていると見受けられます。モノへの好奇心や探究心の強い&GP読者であれば、3つ折りに興味がそそられることもごく自然なことでしょう。

では、どのような3つ折りが今の大人に向いているのでしょうか。実際、使い勝手や容量も重要なファクターではありますが、プロダクトとしてのクオリティの高さや語れるようなうんちくなど自身の好みやこだわりにとことん寄り添ったアイテムを選ぶことこそが大人の嗜みであり、所有欲をも満たす理由となり得るのではないでしょうか。

■“素材”によって個性が変わる! 大人に向けた素材別3つ折り財布6選

3つ折り財布を選ぶうえで好みやこだわりをどのように反映させるか、その答えのひとつが“素材”です。基本的にはビジネスでも使用でき、なおかつ大人としての品格を示すためにもレザーを選ぶというのが大前提。そのうえで、どんなレザーのアイテムを選ぶかが大きな鍵となります。ここでは大きく3種のレザーに分けてご紹介します。

<高級感を味わうなら「コードバン」>

重ねてきた年齢のように長く愛用することでだんだんと手に馴染み、奥深い光沢感とともに品のある表情を示してくれるコードバン。その高級感たるや他を圧倒する雰囲気を纏います。こだわりを思わせる3つ折り財布を求めるのであれば、素材も格式の高いものが大人にとってふさわしいと言えるでしょう。

1. ずっと使い続けていきたくなる、これぞ一生モノ

WILDSWANS
「SHELL CORDOVAN / BYRNE(SD)」(9万9000円)

日本が誇る質実剛健なモノ作りの礎をその身に宿したWILDSWANS(ワイルドスワンズ)。多くの魅力的なレザーウォレットを提案し続けていますが、やはり同社の扱うコードバンの技術は圧巻の一言でしょう。本作は長年愛し続けることを前提に、名家と名高いご存じアメリカ・ホーウィン社が製造するシェルコードバンを贅沢に使用した珠玉の一作。その肉厚で弾力がありつつもどこか繊細で洗練されたムードは、レザー好きでなくとも感動すること請け合いです。

内装にはベルギー産の牛革“サドルプルアップ”を採用。表地のコードバンに負けない堅牢かつ硬質なサドルアップは、長く使い続けることで徐々に馴染み理想的な光沢感が現れていきます。容量も長財布にも負けず劣らずで、現金やカードを多く持ち運ぶ人にとってもうれしい仕様です。

[SPEC]
サイズH9.5×W14×D3.5cm
札入れ×1、スナップボタン式小銭入れ×1、カードスロット×5、カードポケット×3

>> WILDSWANS

2. 一貫して日本製造にこだわり現代的に仕上げた意欲作

THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE
「CORDOVAN COMPACT CLUTCH PURSE」(5万2800円)

製作に関わるすべての基盤を日本国内で行うTHE WARMTHCEAFTS-MANUFACTURE(ジ・ウォームスクラフツ マニュファクチャー)。特にコードバンにはこだわりと信念を持って向き合っており、国内で唯一コードバンを一貫生産するタンナー「新喜皮革」の素材を採用しています。今回ご紹介する3つ折り財布についても同様で、継ぎ目のない贅沢な1枚使いでコードバンの魅力を最大限に引き出しています。上品な光沢による高級感はまさに至高と言えるでしょう。

サイズ感は昨今の財布市場のトレンドを踏まえたコンパクトサイズ。それでいて、小銭入れやカードポケットなど必要な要素はしっかりと加味されているため使い勝手にも長けています。エッジと丸みを利かせたバランスの良いデザインはファッショナブルで機能的。希少素材のコードバンをトレンドに落とし込んだ斬新なスタイルが大きな魅力です。

[SPEC]
サイズH8.2×W10×D1.8cm
札入れ×1、ファスナー式コインパース×1、カードポケット×5

>> THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE

<味わい深い大人の嗜み「シボありレザー」>

豊かな表情で楽しませてくれるシボ感あるレザー。このこなれたムードは大人だからこそ味わえる意匠でしょう。比較的柔らかい素材感のものが多いだけに、使い始めから馴染みが良く、ちょっとした傷なども目立ちにくいため使い勝手の良さからも人気を集めています。

3. 表情豊かなシュリンクレザーをシンプルデザインで堪能

ETiAM
「シュリンク 三つ折り財布 Ver.2」(2万4200円)

2020年に誕生した東京発のバッグブランドETiAM(エティアム)は、男性でも女性でも使いやすい優雅でファッショナブルなモダンかつ質の高いレザーアイテムを手掛けています。こちらの3つ折り財布も例に漏れずで、年齢や性別での線引きを感じさせないシンプルな佇まいが大きな魅力。表面にはソフトな質感と優れた強度を併せ持つシュリンクレザーを採用しており、この特有のツヤやシボが優雅さを一層引き立てています。

サイズはコンパクトに見えますが、いわゆるミニウォレットと比較すると少し大きめに設計されていて容量はしっかりめ。外側背面にコインポケットを搭載することで、開いた際にはお札とカード類、閉じたままでも小銭を十分に収納できます。味わいのあるシュリンクレザーをこの価格帯で堪能できるのもうれしい限り。

[SPEC]
サイズH8.5×W11×D3cm
札入れ×1、スナップボタン式小銭入れ×1、カードポケット×6、フリーポケット×4

>> ETiAM

4. 1世紀以上の知恵と経験を現代的に落とし込んだ逸品

エポイ
「リツ 三つ折り財布」(4万4000円)

大正時代から続く老舗皮革袋物メーカーが2004年に立ち上げたオリジナルブランド、エポイ。100年以上にわたり培ってきた日本の職人による高い技術や美意識を、現代的に落とし込んだレザーアイテムが特徴です。今作に用いられている素材はドイツのタンナーが手掛ける世界最高峰の牛革。もっちりとした感触とふっくらとしたシボが大きな魅力です。

また、手のひらに収まるサイズ感ですが必要な容量は備えており、背面のスナップボタン式コインポケットは開口部が広がるため出し入れもスムーズ。メインの開閉はベルト式を採用しており、細やかなステッチワークやエッジのあるデザインなど微細にまで美しさを追い求めていることがわかります。男女問わず持てるジェンダーフリーなルックスなのでパートナーとお揃いで使うという選択肢もアリです。

[SPEC]
サイズH7.5×W9.5×D3cm
札入れ×1、小銭入れ×1、カードポケット×2、フリーポケット×3

>> エポイ

<デザイン性で変化をつける「フラットレザー」>

カーフをはじめとする美しいフラットな革質は定番であり王道。落ち着いたシンプルなものが多いため、個性やこだわりを感じさせたいのであればどこか異彩を放つデザイン性をポイントに置きたいものです。とは言え、派手すぎる意匠は大人にはナンセンスに映りがちなのでちょうどいい塩梅を探りましょう。

5. 普遍的なスタイルこそ経年変化で自分色に染めたい

ココマイスター
「ミネルバリスシオ・三つ折り財布」(3万9000円)

芸術作品のように五感を刺激するレザーアイテムを提案するCOCOMEISTER(ココマイスター)。ただ革を味わう、楽しむというだけでなくその革の個性を引き出したり、使用者の満足感や所有欲を掻き立てたりするラインナップは他にはない独創性があります。本モデルもベースはオーセンティックな3つ折りスタイルながらも、ヴィンテージのような風合いが大きな特徴です。

素材はイタリアの伝統製法によって作られたバケッタレザー、バダラッシカルロ社を代表するミネルバリスシオを採用。このレザーはオイルを多分に含んでおり、魅力的な経年変化を味わえます。このブランデーカラーは明るいブラウン系の色味から、なんと焦茶色にまで変化するのだとか。毎日使うものですし、使えば使うほどに自分色に染まっていく姿は愛着を持たずにはいられないはずです。

[SPEC]
サイズH9.4×W11.4×D2.6cm
札入れ×1、小銭入れ×1、カードポケット×3、フリーポケット×2

>> ココマイスター

6. ユニークな留め具デザインが別格の個性を演出

ED ROBERT JUDSON
「ALT – SWITCH TRIFOLD WALLET」(4万1800円)

2009年にスタートしたED ROBERT JUDSON(エド ロバート ジャドソン)。既存のものを掛け合わせながらも斬新さを生み出す、発想力豊かなプロダクトワークが特徴のブランドです。レザーの3つ折り財布となると特にメンズ商品だとデザインは限られてしまいがちですが、本作は非常にユニークなシロモノではないでしょうか。

その大きな要因となっているのはやはり留め具部分。電気装置のスイッチレバーを彷彿とさせる意匠を採用しており、レバーの上下にはON/OFF切り替えを模してOPN(OPEN)/CLS(CLOSE)と刻印されているという手の凝りよう。これだけでも他にはない独創性を演出してくれます。サイズ感はコンパクトですが、コインポケットはファスナー式で、カードポケットも設けているため日常使いには十分な容量を備えています。

[SPEC]
サイズH8.5×W11×D2.5cm
札入れ×1、ジップポケット×1、カードポケット×4

>> ED ROBERT JUDSON

>> 【連載】新調するなら今!大人の財布の選び方

<文/小林大甫 メイン写真/坂下丈洋>

 

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