【“旬モノ”BEST BUY大捜査】
カメラ性能の進化や利便性からスマホに押されがちだったが、ここに来てコンデジ回帰の動きが顕著だ。特に注目は10万円超の高級モデル。一芸に秀でた高性能コンデジはまさに“買い”だ!
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このところ「高級コンデジ」とセグメントされるデジタルカメラが面白い。主義主張が明確で性能的に一芸に秀でた、いわゆる尖ったカメラが幅を利かせているからだ。
APS-Cサイズや4/3インチなど大型イメージセンサーの搭載をはじめ、高性能な単焦点レンズや驚くほどの倍率のズームレンズを備えるもの、本格的な動画撮影機能に特化したモデルなど実に多彩。これまでの単に作りが良く、高画質な画像が得られるということに加え、ユーザーニーズやパーパスにより寄り添った選択を可能としている。
強力なライバルであるスマホを突き放さんと進化する高級コンデジワールドは今後も注目だ。
写真家 大浦タケシ
宮崎県都城市生まれ。大学卒業後、雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経てフォトグラファーとして独立。以後、カメラ誌および一般誌、Web媒体、セミナーなど多方面で活動を行う。都城市公認「みやこんじょ大使」
1. 1.4インチセンサー搭載の高級Vlogカメラ
キヤノン
「PowerShot V1」(14万8500円)
1.4インチセンサーの面積自体はマイクロフォーサーズと同等ですが、アスペクト比は4:3でなく一般的な3:2であることも注目点です
キヤノンが新たに提案するVlogカメラ。大型1.4インチセンサーに、動画撮影に適した広角寄りのズームレンズを搭載する。静止画撮影用の機能も充実し全方位の撮影に対応。
▲グリップなど自撮りの際、持ちやすく操作しやすい形状。操作部材のレイアウトもシンプル
▲動画撮影時に発生するカメラ内部の熱を放出し、熱停止を抑制する冷却ファンを内蔵
2. 4/3インチセンサーで被写体をリアルに捉える
ライカ
「D-LUX8」(28万6000円)
赤いライカのバッチが好きな人にはたまらない高級コンデジ。ミラーレスに迫るとも劣らない充実したスペックや機能を誇ります
マイクロフォーサーズと同じセンサーを採用。ただしアスペクト比は4:3だけではなく“ライカ判”と同じ3:2も選ぶことができる。明るい開放絞りを持つ光学3.1倍ズームも魅力だ。
▲大型のシャッターダイヤルやラウンドしているボディの両端などM型ライカを彷彿させる。EVF搭載なので屋外など明るい場所での撮影でもしっかりと被写体の状況を把握できる
3. パワフルな光学125倍ズームを搭載!
ニコン
「COOLPIX P1100」(14万9600円)※ニコンダイレクト参考価格
野鳥をはじめとする動物や航空機などの撮影が手軽に楽しめる超望遠ズームモデル。コンパクトとは言い難い迫力あるボディも特徴です
光学ズームのみで24mmから3000mmの画角をカバーする超高倍率ズーム機。「鳥モード」と「月モード」を備えるほか、レンズシフト方式の手ブレ補正機構も搭載。
▲光学125倍ズームレンズは、月のクレーターの質感まで捉えられる超望遠性能を実現した
■昨年春発売も品薄が続く「元祖」高級コンデジ
リコー
「GR IIIx HDF」(15万2600円)
HDF(Highlight Diffusion Filter)搭載によりハイライトの周辺が滲む独特の表現が楽しめる高級コンデジ。HDFはON/OFFを可能とする。本モデル独自の外装も注目点だ。
※2025年4月4日発売「GoodsPress」5月号32ページの記事をもとに構成しています
<文/大浦タケシ>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/671894/
- Source:&GP
- Author:&GP
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