神戸派計画「GRAPHILO A5無地」/コム・デ・ギャルソン「グリーティングノート(非売品)」【KREVAの文具PRESS】

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文具コーナー巡りをライフワークとするラッパー・KREVAが愛する文具と共に過ごす日々を写真と文章で語るコラム。

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神戸派計画「GRAPHILO A5 無地」/コム・デ・ギャルソン「グリーティングノート(非売品)」

■薄くていいです

「Project K Tour」で全国を回らせてもらっている。どこもかしこも反応が良い、というか素晴らしい。こんなに充実感のあるライブができるなんて俺は幸せ者だ。それもこれもやはり、しっかりとした準備の賜物だと思う。

このライブに限らずだが、プロジェクトごとにノートを1冊下ろして新たな気持ちでそれぞれに挑むことが多くなってきた。リリック帳に書き込む歌詞やメモと、ライブ用の情報やメンバーへの指示などは混同させたくないというのが大きな理由のひとつだ。

▲ともにシンプルゆえアクセントもまた際立つ。A5サイズがKREVAさんには丁度良い

そのはじまりは「完全1人」ライブからだと思う。ステージ上にはDJもバンドもなし。所狭しと機材を並べその全てを1人でコントロールしながらラップも披露するという、自分で言うのもなんだが常軌を逸したエンターテインメントだ。

そうなってくると脳のキャパシティを軽々オーバーした決まり事、具体的には各種機材のパラメーターの事前設定値などをどこかにメモしておかないとミスが起こりやすくなってしまう。そこでそのライブ専用のノートを使うという習慣が生まれた。ちなみにそのときは、当時の事務所スタッフが行くたびに買ってきてくれるドイツ土産のKノートを使っていた。サイズもデザインもとても良かった。

今回のツアー用には神戸派計画の「GRAPHILO A5 無地」を選んだ。ノートには帯が付いていて「万年筆ぬらぬら派」と書かれていた。ごめんなさい、全っ然万年筆でぬらぬらしてません。ボールペン、サインペン、蛍光ペンなどでぐんぐん派です。20リットル強収納可能なクリアコンテナに未使用のノートが詰まっていてその中からピックアップした頂き物だ。中身とは裏腹におそらくあえて少しだけザラっとさせた表紙、ミシン綴じの糸がなんとも愛おしい。

そして自分にとって重要なのは、A5だということ。リハーサルスタジオで広いデスクは使えない。譜面台などで書くことも考えるとやはりこのサイズになってくる。どうやら全てを使い切る事なくツアーを終えられそうなので、余ったページには狂ったように万年筆で書き込んでみたいと思う。

そうなんだよなぁ、ノートなかなか使い切れないんだよなぁ。それもこれも各社皆様、ページ数を多くしてくださるから。学生にはありがたいのかもしれないが、俺は薄くていいです。なんなら薄い方がいいです。使い切って次に行きたい派の人。はーい。

それで言うとベストノートは、コムデギャルソンがたまに送ってきてくれるグリーティングカードならぬグリーティングノートなのかもしれない。先述した「GRAPHILO」が32枚64ページ、ギャルソンノートは20枚40ページだ。サイズもA5だし。無地の中に1ページだけ黒点が、タイミングによって違う数入っているのもまたニクい。

>> 連載【KREVAの文具PRESS】

<写真・文/KREVA 写真(キービジュアル)/藪内 努 ヘアメイク/結城 藍 スタイリスト/藤本大輔(tas) 構成/TOMMY>

KREVA●2004年9月08日(クレバの日)に「音色」でソロデビュー。現在は楽曲プロデュースを始め、多岐にわたり活動を展開中。20周年イヤーも後半戦に突入。最新アルバム『Project K』を引っ提げて、KREVA LIVE 2025『Project K Tour』を開催中。また、5月「GREENROOM FESTIVAL」「日比谷音楽祭2025」にも出演するほか、モデルを務める「Y-3 S/S 2025 コレクション」のスタイリングビジュアルもチェック。J-WAVE『PILOT THEORIGINAL』(毎金曜23時)放送中。www.kreva.club

 

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