【雨対策グッズ&ハイスペックウエアカタログ】
生地へのダメージが心配で防水ウエアを洗濯せずに着ている人も多いはず。しかし、防水ウエアの性能は日頃のメンテナンスに大きく左右されるそう。そこで今回、モンベルに正しいメンテ術を教えてもらった。
* * *
ゴアテックスなどの防水透湿素材は雨などの水は通さず、内側の蒸れ(水蒸気)だけを外に逃す構造となっており、雨天でも快適な着心地を実現する。この機能を支えているのが“撥水性”だ。しかし、撥水性が低下すると表面の生地が水を含み、蒸れが逃げ場を失って内部に結露が生じてしまう。撥水性を保つには着用後のこまめな洗濯と熱処理が有効。泥汚れだけでなく目には見えにくい汗や皮脂汚れも機能低下に繋がるため、使用するたびに洗濯するのが理想的だ。こうした日々のメンテナンスを行うことで防水ウエアの機能性と快適な着心地を維持できる。
▼ ◯
生地表面に立っているはっ水基(撥水成分)の上で水滴がコロコロと転がっている状態が理想的。
▼ ×
皮脂や泥汚れ、摩擦ではっ水基が倒れると撥水性が低下。生地が保水し、透湿性も下がることに。
<おすすめの洗剤>
モンベル
「O.D.メンテナンス マルチクリーナー 300ml」(1320円)
高機能ウエアの洗濯に適した中性洗剤。防水透湿性を損なうことなく常温水でもしっかりと汚れを落とせる。
1. 洗濯の前に
汚れがひどい部分には洗濯前に直接マルチクリーナーを塗布しておく。
2. 洗濯機で洗う
ウエアを洗濯用ネットに入れ、デリケート洗いコースで洗濯する。ファスナーや面ファスナーは閉めておく。
3. すすぎ(脱水はしない)
生地に洗剤を残さないよう通常の2倍程度長くすすぎを行う。洗剤の成分が残っていると撥水性の低下に繋がる。
4. 乾燥と熱処理
洗濯表示を確認し、乾燥機の使用が可能であれば乾燥機を使うのがおすすめ。乾燥と同時に熱処理ができ、撥水性能を回復させることが可能。
自然乾燥の場合は風通しの良い場所で陰干し。乾燥後、アイロンやドライヤーで熱処理を施し、撥水性能を回復させる。
アイロンを使う際は必ず当て布をして低温で行う。ドライヤーを使う場合は生地から10cmほど離し、60度程度の温風を当てる。
■洗濯後は熱処理を施して撥水性を回復させる!
↓
洗濯で汚れは落ちたが、はっ水基は倒れたまま。熱を加えるとはっ水基が再び起き上がり、撥水性が回復する。
■撥水性が回復しなくなったら撥水剤を使用
モンベル
「O.D.メンテナンス はっ水剤(つけ込み専用)300ml」(2700円)
つけ込み専用の撥水剤。洗濯後、撥水剤を入れた水にウエアを浸すことで一度に複数のウエアをムラなく撥水加工できる。乾燥後の熱処理も忘れずに。
モンベル
「O.D.メンテナンス はっ水スプレー170ml」(1200円)
モンベル
「O.D.メンテナンス はっ水剤 (リキッドスプレー)200ml」(1320円)
エアゾールスプレータイプは熱処理不要で手軽に使え、乾燥後にスプレーするだけで撥水性能を発揮。リキッドスプレータイプは洗濯後に製品が濡れている状態で使うため、撥水成分が効率的に広がる。散布後は熱処理を施す。
■コインランドリーを活用
コインランドリー「Baluko Laundry Place」の一部店舗では汚れを落とし、撥水加工を施して乾燥させる「モンベル撥水コース」を展開。手軽に防水ウエアなどのメンテナンスができる。
※2025年6月6日発売「GoodsPress」7月号67ページの記事をもとに構成しています
<文/島田優太>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/681860/
- Source:&GP
- Author:&GP
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