【買って得モノ&夏のトレンド調査】
AI機能をはじめ、かつてのようにスペック上での比較が難しくなりつつあるスマホ。そこでヨドバシカメラの売れ筋を直撃。そこから最新スマホのトレンドが見えてきた!
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スマホのトレンドでは「軽量さ」が見逃せない、とヨドバシカメラのスマホ売り場を熟知する栗山征士郎さん。
「昨今はショルダーストラップを使ってスマホを持ち歩く方が増えたこともあり、軽さが重視されやすくなっています。『フリップフォン』(縦折り型のフォルダブルスマホ)に注目されるお客様も増えてきた印象です」
例えば、「motorolarazr 50」などはこうした視点で特に注目しておきたい1台だ。また、「AI」も今期の重要なキーワード。
「各社が独自の生成AI機能を搭載するようになり、AIチャット機能がOSレベルで組み込まれた機種も増え、より身近な存在になりました。これに伴って各機種で具体的にどのような機能が使えるのかも注目されるようになりましたね」
AI機能については今春ついに日本語対応を果たした「iPhone」のApple Intelligenceが話題だが「Pixel」や「Galaxy」など先行して機能を提供してきたAndroid勢にも注目だ。
ヨドバシカメラ
通信サービス商品事業部
栗山征士朗さん
入社後7年間はスマートフォン売場に所属し品揃えや売り場展開の改善に取り組む。現在は同部署にて商品の仕入れを担当。ユーザーに最新のスマホを提供できるようアンテナを張っている
<人気急上昇!>
1. 初めての折りたたみに最適でサブの画面もしっかり広い
モトローラ
「motorola razr 50」(実勢価格:11万6490円前後)
3.6型のアウトディスプレイを使用すればメッセージの送受信、メディア再生、QRコード決済までさまざまな操作が可能です(栗山さん)
24年9月に発売された比較的お手頃なフォルダブルスマホ。開くと6.9型、閉じても3.6型の画面が使える。背面カメラはメイン(5000万画素)+超広角+マクロ(1300万画素)の2眼だ。防水やおサイフケータイもサポートする。
▲プロセッサにはミッドレンジ向けのMediaTek Dimensity7300Xを搭載。ストレージは512GB、メモリは12GB
▲ステレオスピーカーを搭載。Dolby Atmosの立体音響もサポートし、動画視聴時等のサウンドにも臨場感あり
<ロングセラー>
2. 柔らかいデザインと堅実な仕様を兼ね備えた1台
シャープ
「AQUOS sense9」(6万940円~)
コンパクトでありながらディスプレイやカメラの性能も良く、バッテリー持ちや耐久性もあるので日常使いにオススメできます(栗山さん)
miyake design監修の柔らかいデザインがユニークな6.1型のミッドレンジモデル。上位モデルさながらのディスプレイは最大240Hz対応で従来比4倍の高輝度に。ステレオスピーカーも備えている。
▲米国国防総省が定めるMIL規格準拠の防水・耐衝撃性を備え、長期使用の前提でも安心だ
▲背面カメラはメインと超広角(ともに5030万画素)。約2.5cmからのマクロ撮影も楽しめる
<爆売れ!>
3. AIも望遠撮影もボタンも、全部揃った“買い”の世代
Apple
「iPhone 16」(12万4800円~)
高性能チップの搭載によってカメラ機能が大幅に進化したほか、バッテリーも向上しました。あらゆる場面で快適に使える1台です(栗山さん)
24年秋発売のスタンダードモデル。サイズは6.1型と、6.7型の「iPhone 16 Plus」の2種類だ。背面カメラはメイン(48MP)と超広角(12MP)の2眼で12MP相当での2倍望遠撮影にも対応。
▲「アクションボタン」や「カメラコントロール」を新搭載。各種ショートカット機能などを扱える
▲本世代は「Apple Intelligence」に対応。生成AIを利用したテキスト生成や画像生成機能を扱える
<スタッフイチ推し!>
4. AI機能で便利に使えるGoogleのイマドキスマホ
Google
「Google Pixel 9」(12万8900円~)
高性能チップにより最新のAIカメラ技術や滑らかな操作性、長時間の電池持ちなどを実現しています。洗練された外観も魅力です(栗山さん)
「Pixel 9」シリーズにおける6.3型のスタンダードモデル。チップセットにはTensor G4を備え、バッテリー持ちは従来比で20%向上した。背面の超広角カメラも48MPに強化。
▲“かこって検索”を筆頭に“一緒に写る”や“イマジネーション”など多くのAI機能に対応
5. 洗練されたフラットデザインでAI機能もしっかり対応
Samsung
「Galaxy S24 FE」(7万9800円)
旗艦級の性能と多彩なAI機能を備えながら価格が抑えられています。特に写真編集や検索機能が優秀でコスパ重視な方に最適です(栗山さん)
昨年12月に発売されたフラグシップエントリーを称するコスパモデルでプロセッサにはExynos 2400eを搭載。背面カメラはメイン(5000万画素)+超広角(1200万画素)+望遠(800万画素)。
▲「Galaxy AI」の機能が充実。画像編集やテキスト生成をはじめ通話時の翻訳なども秀逸だ
※実勢価格に関して取材時点のヨドバシカメラの価格を参考にしています
■識者イチオシの最新モデル
Xiaomi
「POCO X7 Pro」(5万9980円)
まだ知名度は低いでしょうが6万円弱でこのデザインと性能はワクワク。防水も対応して意外と堅実です(ライター・井上)
シャオミのサブブランド「POCO」における旗艦モデル。6.67型で背面カメラはメイン+超広角の2眼だ。充実した仕様や豊富なAI機能も魅力的。
Nothing
「Nothing Phone (3a)」(8+128GB:5万4800円)
※ブルーは楽天モバイルのみで販売
人と違うユニークな端末を求めている方にこそ注目してほしいコスパ機。物理キーから使う機能が面白いですよ(ライター・井上)
英国発スマホブランドの最新モデル。背面カメラはメイン・超広角・望遠の3眼だ。Essential SpaceなどユニークなAI機能を搭載。今期は楽天モバイルで取り扱われることに注目。
※2025年6月6日発売「GoodsPress」7月号20-21ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/683001/
- Source:&GP
- Author:&GP
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