【買って得モノ&夏のトレンド調査】
DIYはブームから文化へと定着したと言われている。そんななか、これから始める人が揃えておきたい工具をメーカーに聞いてみた。そこから見えたDIYの入り口はハンドツールからということだった。
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家具や小物を手作りするDIY。どんな材料で何を作るかによって必要な道具は変わってくるが、今多くの人が楽しんでいるのが木工だ。
「DIY初心者向けとして最も多く使用されるのが2×4(ツーバイフォー)材です。カインズでは2×4材の加工に適した使いやすい道具を多く揃えています」と宮田さん。
DIYの醍醐味は何と言っても手作業。手鋸は押しても引いても切れるものを持っておくと便利だ。また、強力な万能鋏を持っておくといろいろなものがラクに切れる。しかし切断や穴あけ、ネジ締めなどの作業を全て手で行うと結構な時間と労力が必要だ。そこで活躍するのが電動ツール。
電動ツールは初心者には敷居が高いと思われがちだ。でも、実は初心者ほど使ったほうが労力や時間の無駄が省けて仕上がりがキレイになる。1台で切断や穴あけ、ネジ締めに加えて研磨までこなせるツールを持っておくと良いだろう。最初は小さな作品から始めて、コツが掴めてきたら大きなものに挑戦するといい。
株式会社カインズ
広報部 宮田健義さん
自らもDIYと工具類が好きで入社後、売り場勤務を経て広報へ。幅広い知識がある
<ハンドツール>
手鋸や金属鋏、ドライバーやレンチなどDIYに必要な手で材料を加工作業するための工具類。まずはこういったツールを使って作品を作ってみよう。
<人気急上昇!>
■初心者でもまっすぐ切れる
カインズ
「CAINZ IZM 丸鋸ガイド定規」(1480円)
DIY初心者や電動工具初心者にDIYをより楽しんでもらいたく、機能とコンパクトなサイズにこだわり開発しました(宮田さん)
丸鋸使って木材を切断する際に安全に、そして効率良く作業ができるように開発された新商品。2×4材の中心にマーキングができ、ガイド部分がステンレスなのでスムーズに作動できる。
■ありそうでなかった押し引き両用
カインズ
「CAINZ IZM 押しても引いても切れる鋸」(1380円)
工具不要で刃の交換が出来るのでDIY初心者でも使いやすく、効率良く切断作業が出来ます(宮田さん)
通常の鋸刃は押し切りか引き切りの一方通行。しかし、このモデルは両方で切れる刃の設計になっているので狭い場所での作業がしやすく効率良く切断が行える。
▲ブレードの背部分に目盛り付きなので簡単な罫書きや測定ができる
■手間をかけずになんでも切断
カインズ
「CAINZ IZM 強力万能バサミ」(1780円)
カーブ刃に付けられた細かいギザ刃で切断する素材を逃がさず軽くスムーズにカットできます(宮田さん)
紙や布、アルミ板、鋼板、皮革、PP板、アルミ線、銅線などの切断可能な万能バサミ。切る際に手やハンドルが邪魔にならない斜刃タイプ。
■識者イチオシの電動ツール
<電動ツール>
ドリルドライバーに代表される電気で作動するツール類。効率が上がり肉体的疲労と作業時間を大幅に軽減してくれる。切断や研磨などの加工の仕上がりがキレイにできる。
<ロングセラー>
■電動ツールの基本がコレ1台で
ブラック・アンド・デッカー
「マルチツールプラス EVO185P1JP」(2万5800円)
ヘッドの交換でいくつもの作業がこなせる人気の1台です。別の作業の必要性が出たときには買い足していけばさらに幅が広がります(ライター・松尾)
インパクトドライバーとドリルドライバーのビットに丸ノコとサンダーとヘッドの交換で1台あれば4つの作業がこなせる。他の作業に使えるヘッドも別売されている。
▲ヘッドの交換も簡単で専用工具を揃えるよりも経済的で省スペースで保管できる
▲パワフルな18V、2.0Ahバッテリーが2個付属し、切断や研磨なども作業効率も上がる
■取り回し抜群の軽量・コンパクト
ハイコーキ
「コードレスセーバーソー CR36DMA」(9万1600円)
同社独自技術の「リニアガイド式カウンタウェイト」を搭載しているのでハイパワーでも低振動で作業時の疲労を軽減しています(ライター・松尾)
同様の同社従来モデルよりも軽量・コンパクト設計を実現し、取り回しアップ。36Vのプロ仕様だがDIYでも狭い場所や高所でも効率良く作業ができる。
▲LEDライトが点灯するので暗所での作業もラクに行える
▲刃は逆さ切りにも対応。通常の切断時と変わらないパワーや速度が保たれる
■小さなネジや狭い部分で大活躍
ブラック・アンド・デッカー
「LEDツイストドライバー 3.6V PLR3602」(4980円)
10種類のビットが付属しているのでDIYに必要なネジ締め作業の大部分をこなすことが可能です(ライター・松尾)
グリップのアングルが変えられるので室内の簡単な修理や組み立て家具、狭い場所や小さなネジ締めに便利。7段階に切り替えられるクラッチ機能も搭載している。
■スイッチひとつで水平・垂直を正確計測
ボッシュ
「クロスラインレーザー Quigo plus」(実勢価格:1万円前後)
水平器や垂直計測器で行う面倒な計測が瞬時にできてしまうので、DIYで大きな作業を行うときに便利です(ライター・松尾)
室内の棚の取り付けや壁紙、タイルの配置などのDIYを行うときにクロスレーザーで正確に水平・垂直を照射できる。本体が多少傾いていても±4度の範囲で自動補正してくれる。
▲マルチマウントクリップが付属しているので棚や三脚などに固定して照射が可能
■レーザーで25mまでの距離を手軽に測れる
ボッシュ
「Easy Distance 25」(9500円)
距離と面積を計測して2回分までメモリーができるシンプルな機能で非常に使いやすいです(ライター・松尾)
25mまでの距離を簡単に計測できる全長約95mm、重量約70gのレーザー距離計。カーテンレールの取り付けや家具、家電の配置などに使える。面積測定機能も搭載。
▲測定値は本体の60×60ピクセルのドットマトリックスディスプレイに表示される
ライター
松尾直俊
※2025年6月6日発売「GoodsPress」7月号54-55ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/松尾直俊>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/685215/
- Source:&GP
- Author:&GP
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