【GoodsPress 上半期 AWARD 2025】
ノートPC片手に場所を問わずに作業するとき、そのPCはデザインに凝っていてAIを活用した機能を備えている——というのが2025年の最新地点だ。ここでは上半期を彩った5台を選出する!
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デザインが洗練されたノートPCが増えてきた。大賞に掲げたASUSの「Zenbook SORA」は新素材セラルミナムによる特有の質感や軽量さとイマドキなAI PCとしての高機能さを兼ね備えている点が象徴的。上半期を代表する1台だと言えるだろう。また、FCCLの「FMV Note C」はブランドのリニューアルに伴い若者を視野に入れたデザインへと刷新。小手先で済ませたわけではない本気度の高さが垣間見えた。
一方、従来から完成度が高いシリーズではブラッシュアップが目立つ。アップルの「MacBook Air(M4)」は1年でのマイナーチェンジではあるが外部モニターへの画面拡張機能を進化させている。また、堅牢性の高さなどで定評のある「レッツノート」は個性そのままにAI PC時代への対応を順当に進めた。
個性という視点では2枚の画面を縦に繋げた「GPD DUO 2025」も面白い。ガジェットとしてのインパクトやロマンはもちろんだが、ありそうでなかった選択肢としても冷静に評価したい。
ーデジタル&ガジェット部門/ノートPCー
<大賞>
1. 薄くて、軽くて、頼りになるAI時代の新スタンダード
ASUS
「ASUS Zenbook SORA」(17万9800円~)
新素材セラルミナムの採用により14型で約899g〜という軽量さを実現しつつ、丸1日使える高スタミナも兼ね備えた1台。国内向けとしてニーズを捉えており、話題性もありました
2月発売の日本市場向けモデルで13.3型の筐体に14型画面を搭載。Snapdragon X、またはX Elite搭載機種を選択可能だ。有機ELパネルが良い場合には上位機種をチョイス。
▲バリエーション問わずNPUはTOPS45。独自のAI活用アプリ「StoryCube」では写真や動画の管理が容易に
▲双方向のAIノイズキャンセリングをサポート。「Microsoft Phone Link」を使ったスマホとの連携にも対応
▲アルミニウムとセラミックを融合させた新素材を天板、キーボード面、底面に使用。陶器のような触り心地で耐衝撃性なども優れる
<ユニーク賞>
2. モバイルモニターも一体にした技ありPC
GPD
「GPD DUO 2025」(22万8800円)
昨年発売された機種の2025年版。ガジェット感はありつつも意外に仕様は堅実。効率化のためのツールとして実力を秘めています
5月発売の上下の広がる2画面を備えたノートPC。13.3インチ×2枚で表示領域は合計18インチだ。CPUはRyzen AI 9 HX 370。NPUは50TOPSを誇る。
▲1:通常、2:対面資料表示、3:上下の画面拡張、4:タブレットPCの4スタイルで運用可能だ。画面拡張も2枚まで対応
▲ディスプレイは有機ELで色域はAdobe RGBを100%カバー。クリエイティブな用途にも対応しやすい
<定番ブランド賞>
3. ガシガシ持ち歩きたい人でもしっかりAIが使える
パナソニック
「レッツノートFV CF-FV5HDNCR」(実勢価格:35万円前後)
Copilotキーを備えた1月発売の個人店頭向けモデル。14.0型の画面はアスペクト比3:2の縦長で資料表示などに適する。Thunderbolt 4からレガシーなVGAまで充実した端子を揃える
▲CopilotキーからCopilot in Windowsを起動でき、AI PCとしても運用しやすい。出先での作業効率化に期待だ
<ベスト洗練賞>
4. M4チップに進化し待望の画面拡張も強化
Apple
「MacBook Air(M4)」(16万4800円~)
本体画面のほか2枚の外付けモニターに画面拡張できるようになったのが重要。シリーズ最廉価でありながらも広い用途をカバーします
3月に発売されたM4搭載モデルで13インチと15インチの2サイズ展開。1年ぶりの堅実なアップデートとなっている。新色の「スカイブルー」を含めた4色を選べる。
▲Webカメラは新たにWeb会議等で使える「センターフレーム」や「デスクビュー」といった機能に対応した
▲生体認証はTouchIDが使える。端子類はMagSafe、Thunderbolt 4ポート×2、3.5mmヘッドフォンジャックなど
<ミニマルデザイン賞>
5. 新生FMVの本気を感じたデザインPC
FCCL
「FMV Note C CZ-K1」(実勢価格:19万7780円前後)
外観におけるノイズを徹底的にこそぎ落としたというミニマルなデザインと柔らかな色合いにこだわりあり。便利機能も充実しています
FMVブランドのリニューアルの象徴として1月に発売された力作。外面と内面の配色が異なるバイカラーデザインが特徴だ。CPUにはインテルCore Ultraを搭載する。
▲AIを活用した顔補正アプリ「Umore」では肌質や顔色を自然に補正。ビデオ通話時の印象をアップできる
▲AIが画面の変化を識別し、自動でキャプチャを保存する「Quick Capture」機能が秀逸。セミナー等で活躍する
>> 特集【GoodsPress 上半期 AWARD 2025】
※2025年7月6日発売「GoodsPress」8月9月合併号24-25ページの記事をもとに構成しています
<文・監修/井上 晃>
ITライター
井上 晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットなどを軸に、最新ガジェットやITサービスなどをリサーチ。Webメディアや雑誌に寄稿する。まだNintendo Switch 2の抽選が当たらない
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/687328/
- Source:&GP
- Author:&GP
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