【調理家電&調理雑貨大賞2025】
秋といえば新米の季節。炊飯器にこだわってその美味しさを存分に堪能したいところ。そこで今回、お米本来の味わいを引き出す各社のフラッグシップモデルを紹介。優れた炊飯機能により、新米はもちろん古米も美味しく炊ける!
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炊飯器は各メーカーがお米を美味しく炊く技術を追求しており、その最たるものがフラッグシップモデルだ。炊飯時の米の状態を検知するセンサーが進化し、炊飯で最も重要とされる火力をアップさせるなど高度な炊飯技術が詰め込まれている。
そんなフラッグシップ炊飯器の2025年のトレンドとして、識者たちは“古米対応”を挙げた。米の価格高騰が続く昨今、備蓄米をはじめとする古米が流通。新米と比べて香りや旨みが落ちるとされている古米だが、それを“美味しく炊ける”と打ち出すメーカーが増えているという。
「水分をしっかり含ませて甘みを引き出すといった美味しく炊くための機能が古米にも有効です」(田中さん)
「ひと手間かけるといった意味ではタイガーの低温吸水が面白いですね。古米には特に効果がありそうです」(小口さん)
炊飯器に「古米モード」が搭載されているわけではない。しかし、フラッグシップ機の性能をもってすれば古米も美味しく炊けるというわけだ。
■私たちが選考委員です!
家電プロレビュアー 石井和美さん
さまざまな媒体に白物家電を中心とした製品レビューを寄稿するプロレビュアー。大型家電のレビューもするため一戸建ての「家電ラボ」まで開設。日々家電のテストを行っている
家電ライター・コラムニスト 小口 覺さん
執筆業のほかプロデューサーとしても雑誌やWebメディア、企業サイトのコンテンツ制作を手がける。著書に『ちょいバカ戦略−意識低い系マーケティングのすすめ−』(新潮社刊)など
家電ライター コヤマタカヒロさん
調理家電やデジタルガジェットのほか、季節家電にも精通する広い守備範囲を持つ家電ライター。家電のテスト&撮影のためのスタジオ「コヤマキッチン」も運営するなどマルチに活躍中
家電ライター 田中真紀子さん
家電に関する記事の執筆や監修を年間300本以上こなすほか、テレビやラジオへの出演、セミナー講師など幅広く活躍する家電専門家。製品を実際に使い魅力や取り入れ方を発信する
食楽 web編集長 草地麻巳さん
ライフスタイル誌やテレビの仕事を通じて食、カルチャーに精通。『食楽 web』では全国のローカルグルメから旅情報までを取り上げ、「食」の先の豊かなライフスタイルを発信している
GoodsPress編集部員 古澤健太郎
調理家電はGoodsPressを用いた妻へのプレゼンを経て購入。最近炊飯器を新調したことでお米の摂取量が増え、順調に体重増加中。現在はスペパ効率の良い製品に注目している
ー炊飯器部門ー
<大賞>
1. 大火力で激しい対流を生み出しふっくら粒感に仕上げる
象印マホービン
「炎舞炊き NX-AA10」(実勢価格:16万5000円前後)
ご飯はしゃっきり派なので食感が好みです。アンケートに答えると自分好みの味になるし、手入れが簡単なのも◎(石井さん)
誰でも簡単に使えて美味しく炊ける炊飯器。あまり深く考えず雑に炊いても安定した美味しさに仕上がります(小口さん)
象印史上最大の火力で激しい対流を生み出す「3DローティーションIH構造」を採用。121通りの「わが家炊き」と「お好みごはん診断」で自分好みの食感を実現。5.5合炊き。
▲異なる2種類の底IHヒーターによる加熱で縦・横の激しい対流を実現。ふっくらとした粒感に仕上げ、お米の甘み成分を引き出す
▲3問のアンケートに回答することで自動で好みの食感に近付ける診断機能を新搭載
<ベスト古米対応賞>
2. 低温吸水で古米も美味しい!
タイガー魔法瓶
「土鍋ご泡火炊き JRX-S100」(実勢価格:13万2000円前後)
お米の香りを1番強く感じられる炊飯器です。粒立ちも食感も良く、重たい土鍋にこだわり続ける理由がわかります(田中さん)
土鍋の蓄熱と大火力、そして絶妙な火加減を再現する「匠火センサー」で料亭のような土鍋ご飯を楽しめる炊飯器。古米も美味しく炊ける「低温吸水メニュー」搭載。5.5合炊き。
▲土鍋だからこそ実現できる大火力とやさしい泡立ちが甘みと粒立ちの良さを引き出す
<高デザイン&コスパ賞>
3. 新米も古米も美味しくふっくら炊き上げる
パナソニック
「可変圧力 IHジャー炊飯器 ビストロ SR-X910D」(実勢価格:9万9000円前後)
新センサーが優秀で前モデルより美味しくなりました。個人的にデザインが断トツでお気に入り。フラッグシップで10万以下なのも◎(草地さん)
リアルタイム赤外線センサー新搭載の「ビストロ匠技 AI」と「Wおどり炊き」で新米も古米も甘みを引き出す。30時間経っても美味しい「うるおいキープ保温」も◎。5.5合炊き。
▲9600通りから最適な火加減・圧力加減を自動で調整する「ビストロ匠技 AI」が進化
<ユーティリティ賞>
4. 本炭釜と連続沸騰でお米本来の旨みを楽しめる
三菱電機
「本炭釜 紬 NJ-BW10H」(実勢価格:14万8500円前後)
私のようなしゃっきり派に断然おすすめ。内釜も扱いやすくフラッグシップ機では数少ない調理対応なので便利です(石井さん)
炭素材の内釜と連続沸騰技術でより、粒立ちの良い“もち×あま”ご飯を実現。豊富な炊き分けメニューと低温調理機能を備え、ダイズライスも美味しく炊ける機能も新搭載。5.5合炊き。
▲内釜全体を一気に加熱し、お米の甘みと旨みを凝縮。一粒一粒ふっくらとした炊き上がりに
<古米の旨みを引き出す家庭用精米機が人気!>
■備蓄米に最適な「白米みがき」を搭載
アイリスオーヤマ
「精米機 RCI-C5-C」(実勢価格:2万2000円前後)
旨み層を残し、美しい白米に仕上げる家庭用精米機。精米工場のノウハウを生かし、41銘柄に応じた最適な精米を実現。古米表面の酸化した層を削り取る「白米みがきモード」を備え、古米独特のイヤなニオイを軽減できる。 ※アイリスオーヤマ調べ
※2025年9月5日発売「GoodsPress」10月号56-57ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/津田昌宏>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/696840/
- Source:&GP
- Author:&GP
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