約1.6kgのド迫力!宝屋バーベキューセンター「十日丼」はパンチの効いた美味しさだった

<“デカ盛り”発見伝!>

美味しいものをお腹いっぱい、思いっきり食べたい…。実際に食べられるかどうかは置いておくとして、漠然とそんな気持ちが常にどこかにあるのが世の男たちではないでしょうか。そして、そんなロマンを叶えてくれる、“デカ盛り”と呼ばれるメニュー。我々&GPが見つけてきた、ワンパク“デカ盛り”メニューをぜひご賞味あれ!

*  *  *

埼玉県熊谷市、JR籠原駅から徒歩7〜8分の場所にある「宝屋バーベキューセンター」。ここの名物丼がすごいとの情報を聞き食べに向かいます。今年1月に200m離れた場所から移転したばかり。籠原では10年以上続く、地元で人気のお店です。

歩き始めて数分、窓に巨大な豚の顔が描かれている建物を発見。「笑うホルモン 三日丼」と書かれています。笑うホルモン?

▲店の窓。インパクト強めな豚の笑顔が印象的

店に入り、メニューを見ると、「三日たったらまた食べたい!!」と描かれたメニューを発見。そしてメニューを見てわかった。「三日丼」がメインで、その三日丼のボリュームアップバージョンが四日丼〜十日丼。そして三日丼よりボリュームを減らした一日丼、二日丼もあります。

そしてゴハンとお肉の量もちゃんと書いてある。三日丼はゴハン300gで肉150g。そして今回の狙いはメニュー上最大ボリュームの「十日丼」、公式の量はゴハン1000g、お肉500gです。

▲メニュー。ユキばあちゃんの豚汁300円もちょっと気になる

 

■すり鉢で登場!インパクトも香りも強すぎる十日丼!

▲十日丼2900円。すり鉢に肉びっしり。タレの香りが食欲をそそりまくり!

注文して数分、目の前にやってきたのは、すり鉢に入ったでっかい丼! 早速計測です。直径25cm、高さ11cmのすり鉢に、重さは1573g(すり鉢の重さを除く)。公式ではゴハン1000g、肉500gなので、タレとか漬物とかホクホクのニンニクなどで+73g、という感じ?

すり鉢自体の重さもあるので、すんごくずっしり。片手で持つのは無理。そしてなんと言っても、タレとニンニクの美味しい香りがドーンと一気にやってきます。これもぉこれ絶対に美味しいでしょ。食べる前からわかる!

▲重さ1573g(すり鉢の重さを除く)。ネギの緑とゴマの白が映える。揚げニンニクは同化しちゃってる

計測を終え、いざ一口! 肉自体が美味しいのはもちろんだけれど、タレがすっごく美味しい! 甘さとしょっぱさのバランスが絶妙で、豚肉の脂身は甘く感じるし、赤みの部分は旨みがしっかりと感じられます。これはゴハンが進む。もぉ大きなスプーンとかでかっこみたくなる美味しさです。でかいイコール大雑把じゃない。ちゃんと計算された美味しさ!

「豚肉はむさし麦豚のバラ肉で、ニンニクやネギ、醤油などで作る自家製ダレを焼いてから絡めています。まず丼にゴハン、そして肉を盛り、揚げニンニクと柴漬けを乗せ、ネギ、ゴマをふりかけて完成ですね」と店長。埼玉県のブランド豚であるむさし麦豚! 美味しさに納得です。

▲高さは約14cm。中央に揚げたニンニクがゴロゴロと乗っている

そもそも、十日丼ができたきっかけって何ですか?

「最初は、三日たったらまた食べたくなるとか、次に食べるなら三日後に、という意味合いをこめて『三日丼』を提供するようになったんですが、そのうち、遊び心というか、その時のノリで種類が増えていったという感じですね」

十日丼は週に2〜3食注文が入るとのこと。

「常連さんというより、初めてお店に来た人が注文する場合が多いです」

▲スプーンにゴハンと豚肉を乗せて。揚げニンニクも一緒に口の中へ!

そして常連さんも、「最初は三日丼から食べ始めて、四日、五日と徐々にボリュームを増やしていく人が結構多いのですが、大体七日、八日あたりで限界が来るようです」とのこと。七日丼だと、公式でゴハン700g、肉350g。やはり一般的な胃袋だと1kgが限界なのかもしれません。

そして衝撃の事実が発覚。

「もし希望があれば、十一日丼も二十日丼も作れますよ〜」

二十日丼、単純に倍として3146g…。3kg超え、余裕で食べられますという人は是非。

▲味変トッピング。上から時計回りに、たまご、高菜、追いニンニク、刻み海苔、刻みネギ、半殺しキムチ、中央にキムチ

ちなみに十日丼を食べ切るためのアドバイスってありますか?

「ボリュームが選べるので、いきなり大盛りを頼むより、徐々に多くしていくのがおすすめなのと、あとはトッピングを追加注文して、味変ですね」

改めてメニューを見てみると、たまご、キムチ、半殺しキムチ、追いニンニク、高菜、刻みネギ、刻み海苔各100円が。他に、マヨネーズ、ニンニク味噌、食べるラー油各100円も。確かに、これは足したくなる!

▲十日丼の場合、2つのフライパンで同時に炒めていく。火が通ったところで自家製ダレを投入

ちなみに、「半殺しキムチ」とは、野沢菜のキムチ漬け。普通のキムチより辛い。だけど一緒に食べると肉やゴハンの甘さが引き立ちます。キムチや高菜もだけれど、シャキシャキ感がいい感じだし、卵をかけるとまろやかに進化します。

ニンニクをいれると…ただでさえガツンとくる味わいが、さらにパワーアップする感覚。こんなに大量のニンニクを食べて、帰りの電車の中で周囲に迷惑をかけないか心配になってきます。金曜日に食べて、明日誰にも会わない、とかなら思いっきり入れてニンニクを満喫したいかも。

▲焼いた肉を1枚ずつ丁寧に花びら状に盛り付けていく。もちろんゴハンは見えない!

なんか強い、ボリュームがあるからだけではなく、美味しさもブワッと広がる丼です。3日たったら食べたくなる、というのも納得。

もし食べきれなかった場合、持ち帰ることは可能。テイクアウト注文も同価格です。そしてシェアOK。(一人一品要注文)。

▲「ランチタイムは三日丼シリーズのみですが、夜は新鮮なホルモン、希少部位の焼肉を楽しんでください」(店長の黒須 良さん)

個人的には、まずは前半をそのまま楽しんだのち、追加トッピングを2〜3種類注文して、後半から味変を楽しむのがおすすめ。そしてどうしても食べきれなかった分は持ち帰りがいいかと思います。パンチがあるけれどくどくないので、胃袋が許す限り、ついつい食べてしまう丼です。

自家製ダレとむさし麦豚の組み合わせが旨過ぎて、限界ギリギリまで食べてしまった十日丼。店長に「このタレ、すっごく美味しいのでボトルとかで売ってないんですか?」と聞いたところ、「作るのにすごく時間がかかるので売れないですね〜」とのこと。この悪魔的な美味しさ、ここに来ないと食べられないとは!

「丼もいいけれど、うちはホルモンの店なので、ぜひホルモンも食べにきてほしいですね。自分が屠殺場で働いているので、毎日新鮮なホルモンが入手できるんですよ。あとは希少部位も結構あるのでそれもおすすめです」

▲店の入り口横にある肉の自動販売機。営業中に購入する場合カットのサービスも

そういえば、店名はバーベキューってついているけれど、バーベキューはどこで?

「あはは。そうなんですけれど、バーベキューはできません。店内で食べられます」

店の外でバーベキューはできないけれど、お肉の自動販売機はあってホルモンなどの肉を購入することができます。

名前の通り、3日経ったら食べたくなっちゃう、一気にハマる美味しさの三日丼の十日丼。また熊谷市に来たときに、絶対に食べに来たいと思いました!

宝屋バーベキューセンター
住:埼玉県熊谷市別府1-15
TEL:048-577-7634
営:11:30〜14:30(LO14:00)、17:00〜22:00(LO21:00)
休:なし

>> 【連載】“デカ盛り”発見伝!

<取材・文/いしざわりかこ 写真/小嶋 裕>

 

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