【GoodsPressカバン&リュック大賞2025】
時に仕事の相棒となり、時にファッションのアクセントともなるカバンやリュック。日々、使うものだからこそ、しっかりしたものを選びたい。
そこでGoodsPressが、カバン&リュックに造詣の深いスタイリストやロフトのバイヤーさんたちと一緒に“本当にいいモノ”をセレクトし、全6部門のなかから、自信を持って推薦できる計36型のアイテムを厳選した。カバン&リュックを新調する際に参考となる、実用性やデザイン性を兼ね備えた理想の逸品が見つかるはず!
<選考委員>
スタイリスト
平 健一さん
ファッションからアウトドアやインテリアまで網羅し、最近は車メーカーやアウトドアブランドやファッションブランドのモノ作りやアドバイザーなど守備範囲は多岐に渡る
スタイリスト
添田和宏さん
ファッション誌・モノ誌・俳優・ブランドルック・広告・ミュージシャンと幅広い分野で活躍中。 今月は上記分野全てのお仕事をコンプリート!
ロフト
阪田智思さん
トレンド感あふれるアイテムから実用的なものまで、多種多彩なバッグを扱うロフトの商品本部文具雑貨部バイヤー。 本企画のビジネス部門にて回答
ロフト
小林幸司さん
ロフトの商品本部バラエティ雑貨部バイヤー。 今回、トラベル部門、デイリーユース部門、ハイコスパ部門、ハイスペック部門にて回答。日々、さまざなカバンにふれているので目利きには定評あり
GoodsPress 編集部
増子剛史
カバン&リュックは本誌記事を参考に、バックの新調を考え中。現在は、2~3泊程度の国内旅行用に、手ごろなキャリーケースが気になるところ
&GP 編集部
若澤 創
モノ情報の総合ニュースサイト「&GP」にて、ファッション、美容、時計、カバンに関する企画を主に担当。 展示会や発表会にも数多く足を運んでおり、守備範囲の広さはピカイチ
ートラベル部門ー
識者たちに市場傾向を聞いたところ、もっともホットなキーワードとして浮かび上がってきたのが“収納の工夫”。圧縮機能を武器に、大賞に輝いたエースの「スペースオプト」はその最たるもの。ロフトでも「他にはない機能として印象的でした」と注目。
また、収納力と持ち運びやすさを重視する声も。そこで票を集めたのが、新鮮さと機能性の高さで目を引くホワイタージュのボストンバッグ。これらの流れは、トラベルバッグの代名詞でもあるキャリーケースにおいても同様だ。
「移動中に小物を出し入れしやすいフロントポケット付きや、片面開きタイプなど充実した収納性を備えたモデルが各社からリリースされ、盛り上がりを見せています」(添田)
「また、背負えるタイプの人気も高まっている印象。空港や駅での利便性を考えると、キャリーケースのこの進化は今後さらに広がりそうですね」(若澤)
決して安いものではないので、しっかりと見定めて、最良の旅のパートナーを手に入れよう。
【大賞】
かさばる衣類を圧縮し、スペパ向上
エース
「スペースオプト」(3万7400円)
バッグ内の限られたスペースを有効利用すると同時に荷崩れも防止してくれるところがポイント。ビジネスユースとしての使いやすさはそのまま、さまざまなシーンに対応します(ロフト・小林さん)※ロフトでは一部店舗のみ取り扱い
旅行で困るのが、かさばる洋服類。それもこの「スペースオプト」だったら問題なし。内蔵された圧縮システムを使用すれば、たとえダウンジャケットでもすっきり収納できます!(&GP若澤さん)
本体気室に“圧縮機能”搭載の大容量バックパック。さらにトップ側の内装に配置されたビニールポケットとメッシュポケットで荷物を仕分けしつつ、効率よく収納できる構造に。マチ幅を広げれば約8Lもの容量拡張が可能だ。サイズ:W32×H51×D20〜25cm
▲縦置き時にハーフオープンもできるようサイドにマチ付き。中身の取り出しもスムーズだ
▲メイン気室内の圧縮スペースに衣類などを収納したら圧縮! スペースの有効活用も叶う
▲背負った様子がこちら。大容量ながら収まりの良いスクエアフォルムゆえ、後ろ姿も自然
【期待のニューカマー賞】
大人の装いにも馴染むデイパック
エルシー・バイ・ロウワーケース
「エルシー・バイ・ロウワーケース デイパック(LC02)」(2万6950円)
LOWERCASE 代表・梶原由景氏が旅に関する知識経験を注ぎ込んだデイパック。 多様な収納からは「あらゆる移動に対応できるプロダクトを提供したい」という思いが伝わってきます(スタイリスト平さん)
2025年春にスタートしたばかりの気鋭ラゲージレーベルから。あらゆる文脈を紐解いて削ぎ落したデザインは、ガジェット好きたちが心躍らす大人のデイパック。今季の新色として追加されたネイビーとグレーも見逃せない。サイズ:W36×H46×D18cm
▲容量30L。これだけ荷物を収納してもパンパンに膨らまず、スタイリッシュな雰囲気を保つ
▲ペン、鍵、メモ帳など細々した物の収納にはフロントポケット内のオーガナイザーが重宝
【ベストSDGs賞】
リサイクル素材のサステナブル仕様
アンドワンダー
「ocean rip messenger bag」(3万5200円)
ここのブランドらしく使い勝手が良さそうなメッセンジャー。表生地に漁網や海洋廃棄物からリサイクルしたリップストップナイロンを使用し、ドローコードも絶好のアクセント(スタイリスト平さん)
リサイクルナイロン素材に高強度ポリエチレンをリップストップ状に織りこんだ、環境負荷の少ない素材を表地に採用。さらに裏地にもリサイクルポリエステル素材を使用したサステナブルなメッセンジャー。容量は約17L。サイズ:W27×H47×D14.5cm
▲切り裂きなどのダメージに強いリップストップ生地を、ベルトの黒がキリリと引き締める
▲本体底面にあしらわれたドローコードは、脱いだアウターやブランケットを挟むのに重宝
【ナイスコラボ賞】
韓国気鋭ブランドとの注目コラボ
グレゴリー
「【thisisneverthat】デイアンドハーフパック」(4万700円)
1泊2日の旅行からライトな登山まで使える容量33L。荷物はコンプレッションで収まりが良くなっているし、クラシカルなカラーリングと現代的な機能性のバランスも最高です(スタイリスト平さん)
グレゴリーの定番「デイアンドハーフ」を韓国発のブランド・ディスイズネバーザットがアレンジしたコラボモデル。ヴィンテージテイストのオリーブブラウンとブラックの配色で1990年代のサブカルチャーを表現したという。サイズ:W41.5×H50×D18cm
▲背面にはノートPCのスリーブも。“thisisneverthat”のラベルがコラボモデルを証明する
▲正面に別売りのポケットを追加することで収納力アップ。自由にカスタムできるのも魅力
【新感覚プロダクト賞】
タフで機能的な新感覚ボストン
ホワイタージュ
「MOD.NAVY Boston Bag XL」(3万9600円/W45×H35×D19cm)
スマートな佇まいと機能的タフさが融合した名品。他社製品との差別化がしっかりと図られており、オリジナリティを感じました。付属品が充実しているのも嬉しいポイントです(スタイリスト添田さん)
優れた防水性と透湿性、耐久性を有する素材“sympatex”を使用し、ハーネスには高水準の体圧分散効果を誇る機能素材 “MIYAVIE”を内蔵。バッグ内の整理整頓に役立つポーチと旅先での行動用に重宝するナップサックも付属する。
▲独自開発の3Wayシステムによりワンショルダーにも変身。両手が解放されるので便利だ
▲バックサイドのファスナーを開いてハンドルを差し込み、スーツケースへとキャリーオン
【グッドルッキン賞】
直線的デザインで魅せる初キャリー
モノリス
「SUITCASE PRO OCTA 30」(7万9200円)
特徴的な八角形フォルムは堅牢性を高めた設計。さらに内装部のオーガナイザーで効率よく整理整頓でき、使い勝手も文句なし。PCポケットやUSBポートまで備えた頼れる1台です(スタイリスト平さん)
ブランド初のキャリーケースは八角形の直線的デザインが新鮮。ポリカーボネート素材により軽量&コンパクトを実現しつつ、電子機器を充電できるUSBポートを搭載するなどモバイル機器との親和性の高さも“ならでは”だ。サイズ:W37.5×H53.5×D24cm
▲内蔵ケーブルでモバイルバッテリーと繋ぐことでUSBポートを電子機器の充電に使用可能
▲静音性・操作性に優れるHINOMOTO製ホイール“miraclent”搭載。移動も非常にスムーズ
【ユーティリティ賞】
転がして背負って、どこまでも!
パタゴニア
「ブラックホール・MLC ウィーリー 34L」(5万1700円)
キャリーケースの利便性に加えて、背負えるのがこのモデルの真骨頂。混雑した場所や舗装されていない道でもスムーズに動けるので、一度使ったら普通のバッグには戻れないかも(&GP若澤さん)
頑丈なホイールと格納式ハンドルを備えたダッフルバッグは、バックパックとしても使用可能だ。リサイクル素材の採用、さらにアクセスしやすい収納という強みを備える上、機内持ち込み手荷物のサイズ基準も満たしている。サイズ:W33×H53×D20cm
▲ハンドルを収納してショルダーストラップを取り付けることで、バックパックに簡単変身
▲転がして移動させるのが難しい場所や、混雑している公共交通機関での移動時は手持ちで
【優秀ツーリング賞】
狭い場所でも中身の出し入れ自在
ティエラル
「TOMARU 2.0 Sサイズ」(2万900円)
見た目はシンプルでも、キャスターロック機構や容量拡張機能など便利機能を多数搭載。コーデを問わず合わせられるデザイン、かつ2万900円という手頃な価格も魅力のひとつ(ロフト・小林さん)※ロフトでは一部店舗のみ取り扱い。
空港やホテルなど狭い場所でも開け閉めが容易なフロントオープン型ハードキャリー。サイドのフックや拡張機能など利便性に富むだけでなく、Sサイズは機内持ち込み対応。ポケット内にはクッション材を使用した専用収納も。サイズ:W35×H53×D25~28cm
▲瞬時の動きに対応できるよう、フロント側のみブレーキがかかるホイールストッパー機能
▲容量拡張(エキスパンダブル)機能を搭載。旅先でお土産などの荷物が増えても問題ナシ
【洗練的テクスチャー賞】
旅を身近に感じるソフトキャリー
ブリーフィング
「2WHEEL CARRY ON CARGO」(8万5800円)
ブランドを象徴する赤のステッチワークが男心をくすぐりますね。また機能面においてもバージョンアップされており、これまで以上に使い勝手を重視したプロダクトといえます(スタイリスト添田さん)
「旅をもっと身近に感じてもらいたい」という思いから生まれたソフトキャリー。ポリカーボネート樹脂を使用したマットな質感の“POLYCORDURA”と、ハリとコシのある“CORDURA AIR”のコンビ使いが特徴。機内持ち込み可能。サイズ:W34×H52×D20cm
▲メイン収納部から独立したフロント収納部には、ノートPCやタブレットなども収納可能
▲伸縮するハンドル部はあえて左右非対称に。移動時に負荷が掛かることでの故障を防ぐ
【スマート収納賞】
サステナブル素材×革新的収納構造
サムソナイト
「パラリュクス/スピナー55 EXP」(4万4000円)
革新性とサステナブルな視点を融合させた次世代のスーツケースです。荷物の出し入れがとにかく便利で、権威ある「レッド・ドットデザイン賞」を受賞しているというのも納得です(スタイリスト添田さん)
随所に再生素材を使用したサステナブルな設計と、前面と中央両方からアクセス可能な構造に注目。安定した移動を実現するサスペンションホイールや荷物を掛けられるハンギングフックなど、多彩な機能で旅を快適に支える。サイズ:W38×H55×D22cm
▲荷物を自在に整理できるモジュール式パッキングキューブが付属。整理下手もこれで安心
▲従来の中央からの開閉に加え、前面からもメイン収納部へとアクセスが可能な革新的構造
【ハード&スタイリッシュ賞】
アルミ外装×本革ハンドルの特別仕様
ロウロウ
「R TRUNK ALUMINIUM 50L/20''」(8万5800円)
DJが持つハードケースのレコードバッグのようなルックスが非常に格好良く、思わずひと目惚れ。今ならまだ他人とも被りづらいし、空港の荷物受け取り場で迷う心配も無用です(GoodsPress増子さん)
アルミニウム素材をまとったハードキャリー。荷物の重さからくる疲れを軽減させる独自のハンドル形状に、本革をあしらった特別仕様。日本のHINOMOTO 社製の静音ホイールが騒音を抑え、360 度スムーズな動きを実現させた。サイズ:W49.5×H44×D25cm
▲衝撃吸収力と外部からの圧力・影響に強いアルミニウムのフレームが中の荷物を安全に守る
▲ビスやスリットが視線を集めるサイド。まるで工芸品のように素晴らしい機能美が楽しめる
>> 特集【GoodsPressカバン&リュック大賞2025】
※2025年10月6日発売「GoodsPress」11月号52-55ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/ TOMMY(NOHOHON-PRODUCTION)>
【関連記事】
◆90年代のザ・ノース・フェイスが蘇る。デザインはそのままにしっかりアップデートしたふたつのバックパックに注目
◆シンプルな90年代のKARRIMORワッペンに惹かれる!普段使いにピッタリな限定リュック6型をチェック
◆手のひらサイズで15L収納!? 155gのZEROGRAM超軽量パッカブルデイパック
- Original:https://www.goodspress.jp/features/702626/
- Source:&GP
- Author:&GP
Amazonベストセラー
Now loading...