道を選ばす!オンオフ走れるモデルがアツいミドルクラス6台【秋のNEWモデルラッシュ!クラス別バイク大集合】

【秋のNEWモデルラッシュ!クラス別バイク大集合】

澄んだ空気と穏やかな日差し、ツーリングがもっとも気持ちいい季節がやってきた。この秋は各メーカーが新作を一斉投入し、まさにNEWモデル戦国時代。排気量帯ごとに分けて、いま注目すべきモデルをピックアップしトレンドを紹介していこう!

*  *  *

■道を選ばず! オン/オフも走れるモデルがアツい!

オフロードとオンロードの両方の特性を持つデュアルパーパスモデルとしては、ライバル勢を上回る400ccの排気量で人気を誇った、スズキDR-Zシリーズが今年10月に新作を発売。進化して帰ってきた。

かつて2000年代には、軽量でスリムな車体に、悪路も得意とする長いサスペンションを持ちながら、街乗りやサーキット走行まで幅広くカバーするモデルが人気だった。そのブームを牽引していたのが、スズキのDR-Z400SMであるが、国内で姿を消し、早17年が経つ。それが今年、DR-Z4SMとして待望の復活を遂げたのである。

アグレッシブなスタイリングをまとった車体に、先進の電子制御システムを採用。急坂や荒れた条件でもタイヤが路面を捉え、力強く駆け抜けられるのが特長だ。

他のメーカーもデュアルパーパスモデルをこの秋、発売。ホンダはスクランブラースタイルのCL250、カワサキはヘビーデューティーモデルのKLX230DFを発売し、ともに注目となっている。

モーターサイクル ジャーナリスト
青木カタオさん
バイクが好きすぎて専門誌の編集部員となり、その後独立してジャーナリストに。初心者にも分かりやすい解説に定評があり、専門誌や一般誌、Webなど数多くの媒体に寄稿している

【PART 2】
ミドルクラス編

普通二輪免許で乗れるこのクラスは、充分なパワーと軽快性がバランス良く融合していることもあり、最新モデルたちは舗装路とダートを自由に楽しめる“デュアルパーパス”の勢力が強まっている。

*  *  *

1. ライバル不在、ダートの達人!

SUZUKI
「DR-Z4S」(119万9000円)

上級者も唸る操作性の高さは、最新の電子制御スロットルにあえてアクセルワイヤーを残したことで実現。出力を緻密に引き出せるから悪路も強い!(青木さん)

より長いストロークを持つ前後サスと、フロント21インチの足まわりを備えた本格オフローダー。全面改良のエンジンはスムーズな出力特性と高い燃費性能を両立。低回転域では粘り強さ、高回転域では伸び上がるハイパワーを獲得している。

2. 走る喜び、すべての道で!

SUZUKI
「DR-Z4SM」(119万9000円)

新搭載の電子制御システムで、ライダーのスキルや路面コンディションに応じた多様な走りが楽しめます。コントロールしやすく、快適で疲れにくいのも魅力です(青木さん)

バイファンクション LEDヘッドライトが、斬新なフロントマスクを演出。足着き性を優先しながら、ライディングポジションの自由度を保つ専用シートを標準装備。デュアルスパークプラグを採用したエンジンは、全回転域で力強い!

3. あらゆるフィールドでスタイリッシュ

HONDA
「CL250/Eクラッチ」(64万9000円/70万4000円)

クラッチレバー操作を自動化できるEクラッチも、変速は常にライダーが行い、バイクならではの操る楽しさをそのまま体感できると人気急上昇中です(青木さん)

タフな走りを予感させるセミブロックタイヤを履き、ダートを想定したアップマフラーを装備。かつてのホンダ CLシリーズが持っていた自由で軽快なスクランブラースタイルを現代に再現し、ストリートから大自然まであらゆるステージで俊敏な走りが楽しめる。

4. 信頼と実用性の高いタフネスモデル

KAWASAKI
「KLX 230 DF」(68万2000円)

オールマイティに楽しめる本格トレールモデルながら、足着き性に優れる845mmの低シート高を実現。軽量・コンパクトで、乗り手の体格を問いません!(青木さん)

頑丈かつコンパクトなセミダブルクレードルフレームを骨格としたシャシーに、フロント21インチの大径ホイールをセット。扱いやすい空冷単気筒エンジンを心臓部とするKLX230 シェルパの定評あるパッケージに、エンジンガードやリアキャリアを追加装備した。

5. 重厚感あるクラシックスタイルに

HONDA
「GB350/C」(67万1000円/71万5000円)

上質とあたたかみを感じられる佇まいに仕上げた「C」。外装をチェンジしただけでなく、歯切れのいいサウンドを奏でる専用マフラーを採用しています!(青木さん)

バイク本来のオーソドックスなスタイルで、自然と上半身が起き上がるゆったりとしたアップライトな乗車姿勢も大きな魅力。ボリューム感のある前後フェンダーやフォークカバーを採用し、よりクラシカルな気分が「C」では味わえる。

6. 憧れの輸入ブランドもアンダー400で楽しめる時代に!

Royal Enfield
「CLASSIC350 Commando Sand」(70万1800円)

ほとんどが大排気量車で、かつては高嶺の花だった海外メーカー製のバイクも、今や普通二輪免許で乗れる400cc以下のNEWモデルが続々と登場。伝統とクラフトマンシップを受け継ぐクラシックスタイルを現代に蘇らせたのが、ロイヤルエンフィールド CLASSIC350だ。速度計をボディに埋め込むヘッドライト、ティアドロップ型タンク、真っ直ぐに伸びるマフラーが美しく調和し、どこか懐かしくも新しい存在感を放つ。

>> 特集【秋のNEWモデルラッシュ!クラス別バイク大集合】

※2025年11月6日発売「GoodsPress」12月号104-105ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/青木タカオ>

 

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