11月10日に発売されたばかりのポータブル電源「Jackery ポータブル電源 1500 New」(14万9800円)。大容量&高出力、さらに1000Wh~1500Whクラスで最小級サイズという気になるスペックが並ぶ新商品ですが、なんと発売記念として、Jackery(ジャクリ)の公式オンラインストアと現在開催中のAmazonブラックフライデーでは、50%オフとなる7万4900円で購入できるとのこと。いきなり半額って太っ腹やな。
ただいくら安いとはいえ、そもそもこのポタ電が自分(一般家庭)にとって十分なスペックなのか、それともオーバースペックなのか、逆にスペック不足なのかが気になるところ。
ということで発売されたばかりの商品を借りて、我が家には必要なのかどうかを検証してみました。
■サイズ感とどこに置くかは重要
まずは重さとサイズ感から。自宅に置くことを考えると、これらはかなり重要なポイントです。
▲ハンドルは持ちやすい太さ
重さは約14.5kg。片手で持てなくもないですが、やはり重いことはたしか。女性だと片手は難しいかな。ただこれは容量との兼ね合いもあるので、ひとまず確認といったところです。
お次はサイズ。メーカーサイトによると約330×221×242mm。A4サイズよりちょっとだけ小さい本誌『GoodsPress』と比べてみます。
▲真上から見たところ。幅はA4より少々大きい約330mm。奥行きはほぼ同じ約221mm
▲真横から。高さはA4短辺よりも大きい約242mm
全体的にA4よりほんのちょっとだけ大きいといった印象。このぐらいの大きさなら、置き場所に困ることはなさそう。
さて、どこに置こうか。
在宅勤務時は基本的にダイニングテーブルで仕事をしているので、その周りがいいかな。ポイントは、いざという時にすぐに使えることと常に目に入ること。押入れやクローゼットにしまいこんだり目立たないところに置いて忘れてしまうのが最もよろしくないわけです。常にそこにあり、すぐに動かせる。かつ普段はACにつなげておける。
となると、やはり仕事道具や資料を置いている椅子の後ろの棚がベストかな。
▲違和感なく馴染んでる
ごちゃごちゃするモノは収納ボックスに入れているんですが、幸い(?)なことに、そのボックスがミリタリーライクなため、少々アウトドアな雰囲気のあるジャクリのポタ電とは好相性。
それにしても、サイズがちょうどいい。これなら取り出しやすいし、普段から使いやすい。これ以上大きいと入らなかった(思いっきり個人的事情ですが…)。
■高出力は安心感がある
サイズ感と置き場所はOK。ではポタ電としての実力をチェックしていきます。
まずは端子から。

AC(コンセント)が3つ。USB-Cは出力30Wが1つ、100Wが1つ。USB-Aが1つ。あとDCが1つ付いています。

例えば4人家族の場合、USB-C×2、USB-A、コンセントを使えば4台まとめて充電できます。

100W出力のUSB-CはノートPCにも余裕で給電できます。これなら電気食いのMacBook Proだって問題なし。
端子は必要十分ですね。むしろこれ以上あっても使い切れないかも。

前面にはライトも付いています。これが明るいのなんのって。停電時にはありがたい装備ですね。
そしてACの出力ですが、なんと安定して出力できる定格出力が2000Wもあります。家庭の一般的なコンセントが1500Wなので、それより高出力になります。
▲1400W前後を安定して供給
だから高出力が必要な電化製品のひとつである電気ケトルも余裕で使えます。ちなみに最大瞬間だと4000Wまでいけるとか。さすがにそこまで使うモノってそうそうないですが、とにかく電気ケトルが心配なく使えるのはありがたい。火を使わずお湯が沸かせるって、災害時には本当に助かります。
そしてバッテリー容量は1536Wh。最近のポタ電の多くが容量500Wh~3000Whぐらいの範囲と考えると、中間サイズといったところ。
ちなみにメーカーが提示している目安は以下の通り。
・スマホ(29W)79回
・パソコン(80W)12回
・車載冷蔵庫(60W)22時間冷凍/57時間冷蔵
・電気毛布(55W)18時間
・液晶テレビ(60W)18時間
スマホを79回フル充電できるということは、79人分のスマホとも考えられるし、4人分のスマホをそれぞれ約20回とも考えられます。
例えば避難所に避難した際、限られたコンセントを順番待ちで使うよりは、コンセントではこの「Jackery ポータブル電源 1500 New」を充電し、他の場所で周りの人たちと一緒にスマホを充電するなんて使い方もできます。またクルマで避難している場合も、エンジンを掛けずにスマホを充電できるし、さらにはお湯だって沸かせる。そういう意味でも、災害時の電源としてポタ電は必要だなと感じます。
ちなみにこの「Jackery ポータブル電源 1500 New」自体の充電ですが、これが優秀なんです。

家庭用のコンセントにつないだら、空っぽの状態から1時間で約80%の急速充電が可能。さらにJackeryアプリで「緊急充電モード」を選べば80分でフル充電までいけるようです(通常モードで最大1500Wのコンセントだと90分)。
* * *
気になる寿命は、充放電の回数が6000回とのこと。毎日充電しても10年は余裕で使える計算です。しかも6000回充電したあとでもバッテリーの残量は70%を維持。高耐久LFPバッテリーが成せるワザといいますか、このあたりはポタ電が登場した頃とは比べ物にならないぐらい進化しています。
また充電してほったらかしにすることもある(というよりそっちのほうが多い?)と思いますが、自然放電を抑制する独自技術により、フル充電から1年間放置していても、自然放電されるのは5%程度。せめて1カ月とはいいませんが、半年に一度ぐらいは使って充電をしておいたほうがいいと思いますが、それでもいざという時にしっかり残っているというのは安心感があります。
他にも、バッテリーの発火事故が多発しているからこそ気になる耐衝撃性もしっかり対策されていて、JIS規格に準拠したIEC 60068-3-3の耐震試験をクリア。震度7相当の振動にも耐えるとか。さらにケースは難燃素材が使われているなど、安全対策も抜かりなし。
容量が大きく高出力と考えると、この重さは許容範囲というかむしろ軽いぐらい。そして持ち出すのもそこまで苦労しないサイズ感。近年は、自治体でも災害対策として備蓄が進むポータブル電源ですが、そろそろウチもという人にとっては、要チェックの新製品であることは間違いなしです。
>> Jackery
<取材・文/円道秀和(GoodsPress Web)>

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジアのローカル料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得
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◆ポタ電の充電忘れちゃった!だったらジャクリの走行充電器で移動しながらしたらイイじゃない!
◆サイズ、重さ、容量すべてちょうどいい。Jackeryの新ポタ電は備えにもアウトドアにもピッタリです
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/707694/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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