もしかしてノースフェイスの隠れた名作かも。「フィルデンス ギアミュゼット」を君は知っているか

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

いつだって、いつまでだって見つからないモノがあります。それはちょっとしたお出かけに使えるショルダーバッグ。財布やキーオーガナイザー、スマホにモバイルバッテリー、ハンドタオルとハンドクリーム。その程度の小物なので、バッグパックでは大げさで、かといって小さいサコッシュではパンパンになってしまうくらいの物量。なんだかんだでちょうど良いモノが見つからず、ウエアのポケットをフル活用して生活していましたが、今年こそはこの命題に終止符を打ちたい。そうこうしているところに、Amazonの“この商品を買った人はこんな商品も買っています”という名の天啓が。

▲キャンプギアとしての位置付けのため、ハリのある生地感でスマートなのにタフな印象。欲を言えば黒抜きロゴだとなお嬉しかったかも

それがこのTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)「フィルデンス ギアミュゼット」(4950円)です。公式ページのバッグカテゴリーを隅から隅まで見渡したのに見つからず、突然おすすめに表示されたときは“パチモン…?”と疑いましたが、この「ギアミュゼット」という名の通り、キャンプギアを収納、持ち運ぶためのアイテム。確かに公式ページのキャンプカテゴリーを見てみるとしっかり掲載されていました。バッグカテゴリーに載っていないわけだ。

もともとはキャンプでの使用を想定されたギアバッグなので、タフな生地感が特徴的。600デニールリサイクルポリエステルTPEラミネートファブリックを採用しており、耐水性と耐久性にしっかり配慮された作りなので、日常づかいには十分安心できます。防水仕様ではありませんが、この耐水性素材の採用はちょっとした雨の日でも安心です。

リップストップナイロンなどを素材に使った軽量なポーチやサコッシュなどと違い、ある程度形を保ってくれるので荷物を満載しても形が崩れません。アウトドア系のバッグはモノよっては少し野暮ったさを感じることもありますが、ミニマムなデザインも相まって、街使いでも違和感がないのが嬉しい。

フロントのフラップはファスナー式で独立したポケットとして機能するので、なくしたら困るものを収納しておくのに便利。財布やキーオーガナイザーなどを入れています。

▲コンパクトな見た目ながら、お出かけに必要なものはしっかり収納できるメイン収納

メインコンパートメントは幅と深さのバランスが良く、スマホと厚みのあるモバイルバッテリー、ハンドクリームを入れても、まだ余裕が残ります。バッグ底から開口部にかけて斜めに広がるマチのおかげで、上述の小物類に加えて小型の折り畳み傘も収納可能。

両サイドのマチの部分にも小型のメッシュポケットが付いているので、リップや香水のような小物もセットできます。バッグの中でよく迷子になる筆頭の、この手の細長小さいアイテムの定位置を作れるのはありがたい。ただ、バッグをひっくり返すと落ちていくの注意しましょう。

続いて、メインコンパートメントの前面にはファスナーなしのメッシュポケットも。マチはありませんが、キャッシュレス派ならカードケースを入れておくのにちょうどいいサイズ感です。

ちなみにメインの背面にも大きいマチなしポケットもあるので、例えばイベントなどでパンフレットをもらった時にしまっておくのにちょうど良さそう。

実際に使ってみて気づいたのは、上述の通り生地のハリが程よくあるので、手を入れた瞬間に中の物に指が届くこと。柔らかすぎるバッグだと内部で物が倒れてしまい、探すだけで時間がかかることも。ここが、よくあるサコッシュとは違う点でしょうか。

そして何より、気軽に扱えることが大きい。キャンプ用として作られているので多少ラフに置いても気にならず、地面に触れてもサッと払えば済みます。外出時にカフェの床や車の足元に一旦置く場面でも、神経質にならずに済みます。普段使いのショルダーは意外とこうした場面で気をつかうので、この安心感は大きい気がします。

▲S字フックを使って壁に吊るせばオーガナイザーとしても

今日の荷物量に合わせてバッグを変えるのが面倒で、結局いつも同じ鞄になってしまう人は多いと思います。必要な物を詰めても形が崩れない、だけど大げさにならない。この“ちょうどいい”感じが、探していた答えに近いと感じました。ショルダー難民を続けてきた身として、ようやく日常の小さな悩みに終止符が打てそうです。

ちなみに、キャンプ好きには分かってもらえる、キャンプギアあるある“とりあえず栓抜きをつけがち”問題は、この「フィルデンス ギアミュゼット」も例に漏れず。フラップを留めるS字フックで不意の瓶ビール栓抜き需要にもスマートに対処できます。…街中でその需要あるかなぁ。

 

>> Goldwin「THE NORTH FACE」

 

<取材・文/山口健壱(&GP)>

山口健壱|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回って&GP編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。バッグと小物ってなんでこんなに心を揺らしてくるんでしょうね。

 

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