軽自動車ってやっぱり面白い!日本企業のコンパクト化の卓越性に感心させられた「東京オートサロン2026」

軽自動車ってやっぱり面白い! そう思わせてくれたのが「東京オートサロン2026」だ。

東京オートサロン(TAS)はカスタムカーの祭典などとも言われ、2025年は25万人超の来場を記録した自動車ショー。

いまや国際的人気を博し、2026年1月9日から11日にかけて開催された今回のショーでも、会場にいると、さまざまな国の言葉が耳に飛び込んでくる。

読者の方は先刻ご存知のとおり、自動車メーカー各社も、TAS(東京オートサロン)には力を入れている。例えば、(トヨタ)GRは、ミドシップのスーパースポーツ「GT」の実車を初めて一般公開、というぐあい。

一方で私にとって面白かったのが、軽自動車カテゴリー。ここも熱い。スズキの「スーパーキャリー」を東南アジアからのジャーナリストが取り囲んでいるような光景は、興味ぶかい。

それだけにメーカーも力が入る。

今回目についたコンセプトは、スポーツとユーティリティだ。

ダイハツとホンダは、軽規格の車両をベースにしたレース車両を展示。本格的な内容であるとともに、コンパクトサイズを逆手にとったデザインが魅力的だ。

さらに、ダイハツは「ハイゼットトラック」を使ってアートトラック「大発命(だいはつめい)」なるショーモデルを展示。「元気になった姿をお見せしたくて」と説明された。

三菱自動車は「デリカ祭り」と題して、「デリカミニ」と「デリカD:5」のショーカーを並べた。

▲幕張メッセの会場の隅のほうだったが目立ちっぷりはハンパなかった三菱自動車のブース(写真の車両はデリカミニに特別のデカールを貼ったもの)

会場は、岡崎と東京の2つの同社のデザインセンターが協力して設計。お祭りのしつらえで、社内の外国人デザイナーがデザインした提灯も、柄をよく見るとメッセージ性がしっかりある。

会場を回っていると、インデペンデントの出展者からも軽自動車を使った提案(ジムニーなど)が多く、昨今のカプスルトイの流行ではないが、コンパクト化における日本企業の卓越性に感心させられた。

■本気カスタムがそそる軽自動車8選

▲「ハイゼット・トラックPTOダンプ大発命(ダイハツメイ)」は「面白いもので笑顔を作りたい」(ダイハツのデザイナー)というコンセプトで作られた全長3.3mのアートトラックコンセプト

▲「ハイゼット・トラックPTOダンプ大発命」のインテリアは歴代ハイゼットのフロントマスクをプリントしたモケット張りで、シャンデリアと、特注のナイアガラを装備

▲「N-ONE RS RACING MATE Concept」は6段MT専用グレードとなった「N-ONE RS」をベースに、1960年代のアフターパーツ文化を象徴した「レーシングメイト」の世界観を現代に合わせて再解釈しとされるコンセプト

▲ダイハツのハイゼットトラックをトヨタ自動車がカスタマイズするとこうなるというコンセプトはランクル顔で2台に後席のなんと4人乗り

▲ダイハツの「ハイゼットジャンボ・スタータークライマー」はトヨタの4人乗りコンセプトに対して機能性を徹底的に追求したコンセプトで「ニバコ」(荷箱?)と名付けられたキャタピラ付きのユニットが農作業などで活躍するという

▲スズキ「スーパーキャリイWORK & PLAY PRO」は大型ワークキャリアや背面拡張棚など「ハードカーゴ」製の多彩なギアを装備したショーモデル

▲「MUGEN Super-ONE Prototype」はホンダが26年に発売を予定しているEV「スーパーワン」にエアロパーツと軽量パーツを組み込んだスポーツ仕様だが発売は未定とのこと

スポーツのカテゴリーでは、ダイハツが「K-OPENラニングプロト2」と「ミラ・イース・チューンドby Dスポーツ・レーシング」を出展。

▲「K-OPEN ランニングプロト2」は軽規格のオープンスポーツ「コペン」をベースにモータースポーツのベース車両を作ったコンセプト

▲「K-OPEN ランニングプロト2」はエンジンをフロントミドシップでしかも深い位置に搭載するなど凝った設計

「K-OPENラニングプロト2」は、サーキット走行を視野に入れたかなりの本格派。ボンネットの下には、660ccエンジンが、縦置きされて前車軸より後ろに搭載と本格的。リアサスペンションも専用設計で、路面追従性の向上がうたわれる。

▲「ミラ・イース・チューンドby Dスポーツ・レーシング」はミラ・イースをベースに、カタログにはないターボエンジンに、コペン用のクロースレシオの5段マニュアル変速機を組み合わせたコンセプト

「ミラ・イース・チューンドby Dスポーツ・レーシング」も、モータースポーツ色が濃厚の設定。これもおもしろかった。

ミラ・イースをベースに、カタログにはないターボエンジンに、コペン用のクロースレシオの5段マニュアル変速機を組み合わせたモデル。

さらに、前輪用LSD、6点式ロールケージ、前輪のディスクブレーキには通気式だ。レース車両は発売前提というが、市販予定ははっきりしていない、とのことだった。街でも乗ってみたい。

<写真と文/小川フミオ>

オガワ・フミオ|自動車雑誌、グルメ誌、ライフスタイル誌の編集長を歴任。現在フリーランスのジャーナリストとして、自動車を中心にさまざまな分野の事柄について、幅広いメディアで執筆中

 

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