iPhone17e/18 Pro向けNANDの価格、キオクシアが2倍に〜影響を検討

キオクシアがApple向けNANDフラッシュメモリの卸価格を従来の約2倍に引き上げることで合意したと、サプライチェーン関連情報として報じられています。

この値上げがiPhone17eおよびiPhone18 Proシリーズの製造原価にどの程度影響するのか、既存モデルの部品原価データを基に検討しました。

iPhone16 Pro MaxではNANDの割合は約4%

まず、比較対象としてiPhone16 Pro Max(256GBモデル)の部品原価構成を確認します。

調査会社TD Cowen(旧TD Crown)の報告によれば、iPhone16 Pro Max向け256GB NANDフラッシュメモリの部品単価は22ドル(約3,350円)で、製造原価合計額に占める割合は約4%でした。

なお、前モデルであるPhone15 Pro Max向け256GB NANDは17ドル(約2,580円)とされており、世代間で約29%の上昇が確認されています。

iphone16 cost

ただし、2025年7月以降から2026年9月頃まで、512GB NANDの価格は対前月比で大きな変動がなかったと報じられており、iPhone17 Pro Max向けの256GB NANDも初期在庫の量産段階では大幅な値上げがなかった可能性が高いと考えられます。

512GB NAND price

卸価格が2倍になった場合の影響

仮にキオクシアの卸価格が2倍になった場合、256GB NANDは44ドル(約6,700円)に達する可能性があります。

iPhone18 Pro Maxの製造原価合計額がiPhone16 Pro Maxと同水準であると仮定した場合、NANDが占める割合は約9%にまで上昇します。

これは、iPhone16 Pro MaxにおけるA18 Proのコスト比率と同等であり、主要高額部品の一角を占める水準になります。

DRAM高騰も加味した場合

iPhone16 Pro Max向け8GB LPDDR5X DRAMは17ドルで、製造原価合計額の約3%でした。

現在はDRAMも価格上昇局面にあり、仮にこちらも2倍になった場合、NANDとDRAMの合算額は大幅に増加します。

従来7%前後だった両者の合計比率が、最大で15%程度に達する可能性もあります。これは3眼カメラモジュール全体のコスト比率と同水準です。

ストレージ容量が512GBや1TBになると、影響はさらに大きくなります。容量増加に比例してNANDコストが上昇するため、上位モデルほど価格維持が難しくなる構造です。

自社開発チップで吸収できるか

Appleが値上げ分を吸収する手段として、自社開発チップの利幅調整が挙げられています。

iPhone16 Pro Maxにおける部品単価は以下の通りです。

  • セルラーモデム:28ドル(約6%)
  • ワイヤレスネットワークチップ:15ドル(約3%)

iPhone18 Proシリーズでは、自社製C2セルラーモデムへの移行が見込まれており、Qualcomm製モデムよりもコストを抑えられる可能性があります。

一方、ワイヤレスネットワークチップはiPhone17 Pro MaxですでにN1へ移行済みですので、さらなる大幅なコスト削減は限定的と考えられます。

販売価格維持は可能なのは256GBモデルのみ?

iPhone17 Pro Maxはアルミニウム合金製筐体に変更してチタニウム合金製筐体だったiPhone16 Pro Maxよりもコスト削減に成功したとみられており、N2ワイヤレスネットワークチップやC2セルラーモデムの採用も含め、iPhone18 Pro Maxの製造原価合計額が同額の485ドルに抑えられると仮定します。

この場合、NANDの値上がり分22ドルと、DRAM値上がり分17ドル(いずれも2倍と仮定)の合計39ドル、485ドルに対する8%の値上がり分を販売価格を据え置いたまま吸収する必要があります。

256GBモデルであれば対応可能かもしれませんが、512GB以上のモデルでは負担が急増します。

最安モデルの価格維持は可能でも、512GBや1TBモデルでは値上げが避けられないという見方が現実的に感じます。

Photo:Apple Hub/Facebook, 経済日報, AppleInsider


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