
iPhoneの登場がアメリカで出生率低下の原因となった、という衝撃的な研究結果が波紋を呼んでいます。スマートフォンという便利な道具は、パートナーとの人間関係を遠ざけてしまったのでしょうか。本記事では、世界中で急速に普及し、人間関係のあり方を変えつつある生成AIが少子化に与える影響についても、独自に考察します。
iPhoneの登場で出生率が最大8%減少
iPhoneが出生率低下の一因になった可能性がある、とする研究報告書を、全米経済研究所(NBER)の研究者が発表して話題となっています。同研究所は、ノーベル経済学賞受賞者を含む多くの著名な経済学者が関わる、権威ある民間研究機関です。
日本でも出生率低下が報じられることが多いですが、アメリカでも最新の出生率は2007年と比較して約22%も低下しており、共通の社会的課題と言える状況にあります。
研究者は、アメリカの携帯キャリアAT&TがiPhoneを独占販売していた2007年から2011年の期間に、AT&Tの回線網が整備された地域と整備されていなかった地域の出生率を比較することで、iPhoneが出生率低下に及ぼした影響を推定しています。
調査の結果、iPhoneによる出生率への影響は、対象とした15歳〜44歳の女性全体のうち若年層で顕著で、15歳〜19歳では4.5%〜8.0%、20歳〜24歳では3.2%〜6.6%の出生率低下が見られました。
2007年から2011年にかけての出生率低下のうち、33%〜52%はiPhoneの普及によるものとして説明できる、と研究者は述べています。
iPhoneがもたらした生活習慣の変化
研究報告書では、スマートフォン普及による生活習慣の変化として、以下のような点が指摘されています。
- スマートフォン上でのやり取りが増え、対面コミュニケーションが減少した。
- デバイス上での動画視聴やSNS、アダルトコンテンツの利用が増えることで、パートナーとの性交渉を代替した。
- 若い世代が、避妊や中絶に関する正しい情報にアクセスしやすくなった。
iPhoneユーザーの使用傾向とも合致
Apple製品に関する市場調査で知られるCIRPは、この研究報告書の主張には一定の説得力がある、と述べています。
CIRPのデータによると、iPhoneユーザーの95%以上が毎日テキストメッセージやインターネットを利用しており、非対面型のコミュニケーションが主流になっています。
こうした傾向は、実際に人と顔を合わせる社交機会の減少という流れに合致する、とCIRPは述べています。
iPhone Maniaの考察〜AIが心の交流を奪う?
若者が1人でスマートフォンを使うことに楽しさを見出すことで、異性との関係構築に消極的な、いわゆる「草食化」が進んだというこの指摘は、近年の日本にも当てはまるように思えます。
そして現在は、ChatGPTやGeminiなどの生成AIが急速に普及しています。
生成AIは、まるで友人のように自然な会話ができます。生身の人間のように不機嫌になったり、相手を強く否定したり、喧嘩になったりすることもほとんどありません。自分の好みに合わせた会話を続けてくれるため、非常に心地よい存在になり得ます。
それゆえに、AIとの会話に没頭しすぎてしまうことの弊害も話題に上ることが増えてきました。
現実の人間関係ではありえないほど都合の良い存在であるAIに慣れてしまった若者たちは、面倒さを伴う人間の恋人を作ろうとは思わないかもしれません。
物理的な交流の代替となったスマートフォンと同じように、AIが心の交流の代替となれば、未婚化や出生率の低下は、これまで以上のインパクトで、世界規模で進む可能性もあります。
iPhoneをはじめとするスマートフォンも、リアルな人間関係を代替する可能性を持つ生成AIも、私たちの使い方、向き合い方が重要であることに変わりはないでしょう。
Appleは先日発表したiOS27で、Siriをリアルな人間の代替にしないよう、長時間利用時に警告する機能を搭載するとも噂されています。テクノロジー業界がユーザーと自社サービスや製品との関わり方に介入する度合いが増えていく、そんな未来はすぐ近くに来ているのかもしれません。
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-602609/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato
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