絶大な支持を得続けるイタリア・ピアジオ社によるスクーター、ベスパ。
最新モデルは4ストロークのオートマティック式ですが、1996年以前は、鉄ボディの2ストロークのハンドチェンジモデルでした。最新モデルも人気がありますが、コアな人気を誇り中古車市場でも高値で取り引きされるのはやはり1996年以前の2ストロークのハンドチェンジモデル。年々個体数が減っていることもあり、高騰傾向はこの先も続くことと思われます。
そんな最中、筆者は「台湾ベスパ」と呼ばれる、ライセンス生産のベスパをこの1年ほど探し求めていました。イタリアのピアジオ社によるオリジナルベスパと比べ、同等モデルは機構面でちょっと優れるところがあるからです。しかし、ライセンス生産の「台湾ベスパ」をわざわざ求める人はそうおらず、かつての輸入車もほとんどが鉄の葛になって姿を消していきました。
うーん、困ったなと思っていたところ、春先にたまたまオークションで40年ほど前の「台湾ベスパ」を発見。ボディ細部は錆などがなく、当時モノとしては割と良い感じのコンディションです。迷わず落札し入手することができましたが、かなり気になるのがそのボディカラーのくすみ具合でした。
▲ボディ細部に錆などはないものの……
▲くたびれまくった台湾ベスパのボディカラーのくすみ具合がかなり気になります
艶はなく、なんだか見ているだけで「台湾ベスパ」がかわいそうに思えてきました。あと、筆者も50代後半と良い年齢。ボロボロのバイクに乗ることに、少々抵抗があります。
そこで、この「台湾ベスパ」のくたびれたボディのツヤを呼び戻そうと一念発起。格安電動ポリッシャーを購入し、ボディをビカビカにすべく実践することにしました。
■わずか4480円の「Longsafe」格安電動ポリッシャーの中身とは?
▲Amazonで4480円で購入したLongsafeというメーカーの格安電動ポリッシャー。本体の他にサンドペーパー、平型スポンジ、波型スポンジ、仕上げバフ、マイコロファイバーカバー、ウールカバーなどのパッド類のほか、前掛け、布、手袋がセットになっています
購入したのはLongsafeというメーカーの格安電動ポリッシャー。送料込みで4480円と超格安なのがまず嬉しいです。そして、多くのマキタ製品に採用される「マキタ18Vバッテリー」の互換性があるのもチョイスした理由でもありました。このバッテリーは実に汎用性が高く、筆者も複数持っています。
さらに、パッド類が複数セットされているのも魅力で、他にパッド類なども持っていないド素人の筆者でもすぐに使うことができそうです。
▲格安電動ポリッシャーのセット
▲パッド類はマジックテープで取り替えることができます
▲汎用性が高い「マキタ18Vバッテリー」との互換性があるのも◎
▲8段階ある変速仕様。電源のオン・オフ、段階切り替えも片手で楽チンです
また、8段階の変速仕様で、電源ボタンを長押ししてスイッチを入れ後、段階切り替えスイッチを押していくごとに550から5500RPMまでの回転速度を選べる仕組み。使い方もシンプルで良いです。
さっそく、この格安電動ポリッシャーを持って、落札した「台湾ベスパ」のメンテナンスをお願いしているベスパ専門店「東京ヴェスパ」に向かいました。
■準備をして「台湾ベスパ」をいざポリッシング!
▲改めて対面した「台湾ベスパ」のくたびれたボディ
メンテナンス中の筆者の「台湾ベスパ」のボディを前に、改めてガックリ。40年ほど前のものなので、経年劣化や日焼けなどでくすむのは仕方ないものの、なんだか汚らしいのです。この状態からどれだけツヤを呼び戻せるかは未知数ですが、別途購入した「肌調整用」「仕上げ用」の2種のコンパウンドを使用し、ポリッシングしてみたいと思います。
▲別途購入した「肌調整用」「仕上げ用」の2種のコンパウンド
▲ポリッシング中はコンパウンドが周囲に飛び散るため、タイヤをビニール袋で覆います
▲平型スポンジを装着。「肌調整用」のコンパウンドを数滴垂らします
格安電動ポリッシャーに平型スポンジを装着し、「肌調整用」のコンパウンドをポンポンポンと数滴垂らします。こうすることで、ムラなくポリッシングができそうです。
ただし、「『台湾ベスパ』は塗装が薄い」とも言われているため、研磨し過ぎると塗装そのものを削ってしまい、鉄の地肌が出てしまうこともあるとか。この辺のさじ加減がちょっと難しいですが、まずはスイッチを入れ最小回転数の550RPMで、優しめにポリッシングを始めました。
▲いざポリッシング!
▲最小回転数の550RPMでも結構よく回ります
最小回転数の550RPMでも結構よく回るため、1ヶ所に集中して研磨すると、前述のように「塗装そのものを削ってしまう」ようで怖いです。そのため、頭の中で2秒ずつ数えながらゆっくりゆっくり、優しめ&丁寧にポリッシングする場所を移動させていきました。
▲2秒ずつ数えてポリシングする場所を移動させていった跡
■数分のポリッシングを終え、「台湾ベスパ」のボディを拭いて見ると…
「台湾ベスパ」のボディ前面全ての場所のポリッシングを終えたところで、コンパウンドの跡を拭いてみました。すると……!
▲ジャジャーン! こんなにツヤが蘇りました
▲このツヤを呼び戻すのにかかった時間はたったの数分です
ビカビカにツヤが蘇り、想像以上の光沢が出ました。格安電動ポリッシャー+「肌調整用」のコンパウンドをたった数分あてただけでの生まれ変わりに、思わず「すげぇ!」と笑みがこぼれました。
さらに「仕上げ用」のコンパウンドに変えて、光沢具合を見ながら調整。ところどころ小傷などはあるものの、まるで「レストアしたのか」と思えるほどの「台湾ベスパ」に生まれ変わってくれました。
▲「レストアしたのか」と思えるほどの「台湾ベスパ」に!
■なんでもかんでもポリッシングしたくなる衝動に!
▲ビカビカになり、メンテナンスも終えた「台湾ベスパ」。今ではあちこちに出かけています
恐るべし、4480円の格安電動ポリッシャー。
おそらくプロの業者さんに、同じポリッシングの作業を依頼すれば、この格安電動ポリッシャーの数倍はすることでしょう。「本当に良い買い物だった」と高揚するとともに、何でもかんでもポリッシングしてビカビカにしたくなる衝動にもかられました。もちろん、鉄・金属製品の研磨のほか、床磨きとか他の素材のポリッシングにも流用できるはずなので、どんどん使ってみたいと思いました。
もちろん、何より一番嬉しいのは、「自分で手をかけてツヤを呼び戻した」こと。大好きな「台湾ベスパ」への思い入れがさらに高まりました。
長年乗り続けてきたバイクやクルマのボディの塗装がくたびれてお悩みの方には、特に猛プッシュしたい格安電動ポリッシャー。本当にお買い得だと思いますよ!(撮影協力:東京ヴェスパ)
<取材・文/松田義人(deco)>

松田義人|編集プロダクション・deco代表。趣味は旅行、酒、料理(調理・食べる)、キャンプ、温泉、クルマ・バイクなど。クルマ・バイクはちょっと足りないような小型のものが好き。台湾に詳しく『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)をはじめ著書多数
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- Original:https://www.goodspress.jp/columns/738447/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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