新型MacBook Pro向けタッチ対応OLEDの量産が8月開始か〜供給数も明らかに

Samsung Displayが、新型MacBook Proに搭載されるタッチ操作対応の有機EL(OLED)ディスプレイを独占受注したと、韓国メディアThe Elecが報じています。

独占供給に至ったのは、Samsung Displayが競合他社よりも有利な契約条件を提示したためではなく、Appleが求める生産能力や技術要件を満たせるサプライヤーが、事実上同社に限られていたためとされています。

新型MacBook Proの主な仕様

新型MacBook Proでは、ディスプレイや本体設計を中心に、大幅な刷新が行われると噂されています。主な仕様に関する予想は、次の通りです。

  • 有機EL(OLED)ディスプレイを搭載
  • 14インチと16インチの2サイズを用意
  • タッチスクリーンを採用
  • ノッチを廃止し、フロントカメラ周辺を長円形の切り欠きに変更
  • ディスプレイとボトムケースを薄型化
  • M5 ProおよびM5 Maxを搭載
  • macOS Golden Gate 27.1をプリインストール

フロントカメラ周辺のデザインは、iPhoneのDynamic Islandに似た長円形になると報じられていますが、Macでも同じ名称や機能が採用されるかは不明です。

生産能力が選定の決め手に

タッチ操作対応OLEDディスプレイのサプライヤー選定では、量産能力が重要な判断材料になった模様です。Samsung Displayは、新設した第8.6世代OLED製造ラインを活用する計画をAppleに提示しました。第8.6世代ラインでは、第6世代ラインよりも大きなガラス基板を使用できるため、ノートパソコン向けの大型OLEDパネルを効率的に生産できます。

これに対し、LG Displayが受注する場合は、既存の第6世代OLED製造ラインを利用する必要があったとされています。LG Displayの第6世代ラインではスマートフォン向けOLEDパネルも生産しており、MacBook Pro向けパネルを大量に製造する余力が限られていたようです。

こうした生産設備の違いが、Samsung Displayによる独占受注につながったとみられます。

Samsungの提案を基に仕様策定か

Samsung Displayは、新型MacBook Pro向けOLEDディスプレイの仕様を検討する初期段階から、開発に積極的に関与していたと報じられています。Appleは、Samsung Displayが提示した技術や生産方式を基に、ディスプレイ仕様の検討を進めた可能性があります。

単に完成した仕様に基づいてサプライヤーを選定したのではなく、製品の開発初期から両社が共同で仕様を詰めていたことになります。

8月に量産開始 250万枚供給か

新型MacBook Pro向けOLEDディスプレイは、2026年8月に量産を開始する計画とされています。初期の供給予定枚数は約250万枚で、14インチ用と16インチ用の2種類が生産される見通しです。

ディスプレイには、iPad Proで採用実績のあるタンデムOLED構造が用いられると予想されています。タンデムOLEDは、発光層を2層重ねることで、輝度や発光効率、耐久性を高める技術です。薄型化や消費電力の低減にも寄与すると期待されます。新型MacBook ProではProMotionにも対応し、最大120Hzの可変リフレッシュレートを引き続き利用できる見込みです。

他のディスプレイサプライヤーの参入予想時期

中国のBOEも、Samsung Displayと同じ第8.6世代OLED製造ラインを整備しています。もっとも、BOEがApple向けMacBook用OLEDパネルを受注するのは、早くても2028年以降になるとThe Elecは予想しています。最初に供給する製品は、OLEDディスプレイを搭載する将来のMacBook Airになる可能性があります。

LG Displayの参入は2029年以降か

LG Displayが新型MacBook Pro向けOLEDディスプレイの供給に加わるのは、2029年以降になると予想されています。この予測通りであれば、Samsung Displayは少なくとも今後2年程度、MacBook向けOLEDディスプレイを事実上独占して供給することになります。

Appleとしては、将来的にBOEやLG Displayを加えて供給元を分散し、調達価格や供給リスクを抑えたいところです。

OLED搭載iMacもSamsungが供給か

Appleは、将来のiMacにもOLEDディスプレイを採用すると噂されています。大型OLEDパネルを量産できる設備とApple製品向けの供給実績を考慮すると、iMac向けOLEDディスプレイについても、Samsung Displayが有力な供給元になる可能性があります。

Source: The Elec

Photo: AppleHub/Facebook


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