
Appleは2024年、AirPods Pro 2で利用できる補聴機能について、米国の政府機関であるFDA(食品医薬品局)から認可を取得しました。そして今回、ライバルであるSamsungも、同社のイヤホンで利用できる補聴機能についてFDAの認可を取得したことが明らかになりました。
当時かなり画期的だったAppleのFDA認可取得
AppleがAirPods Pro 2の補聴機能についてFDAの認可を取得したのは、2024年のことです。
ただし、AirPodsが聴覚を補助する用途で使われ始めたのは、それより前です。iPhone Maniaでは2023年1月、一般的な補聴器になじめなかった95歳男性が、AirPodsの「ライブリスニング」機能を利用することで、スムーズに会話できるようになった事例を紹介しています。
ライブリスニングは、iPhoneやiPadなどをマイクとして使用し、拾った音をAirPodsへ送る機能です。2024年に追加された正式な補聴機能とは異なりますが、AirPodsが以前から聴覚を補助するデバイスとして活用されていたことがわかります。
その後、Appleは2024年にAirPods Pro 2向けの本格的な補聴機能を発表し、FDAの認可を取得しました。ソフトウェアアップデートによって、対応するAirPods Pro 2で補聴機能を利用できるようになりました。
SamsungもFDAの認可を取得
今回、SamsungもGalaxy Budsの「Hearing Aid」機能について、FDAの認可を取得したことが明らかになりました。
補聴機能はGalaxy Buds3 ProとGalaxy Buds4 Proで利用可能となる予定で、米国および認可された一部の市場では2026年第4四半期(10月〜12月)から提供される見通しです。
Galaxy Budsで補聴機能をフルに利用するには、One UI 8以降を搭載した対応Galaxyデバイスが必要になる点には注意が必要です。
AppleもSamsungも自社デバイスが基本
Galaxy Budsの補聴機能をフルに利用するには対応するGalaxyデバイスが必要ですが、この点はAppleも似ています。
AirPods Pro 2自体はAndroidスマートフォンともBluetoothイヤホンとして接続できますが、FDAの認可を受けた補聴機能を設定するには、対応するiPhoneまたはiPadとの組み合わせが必要です。
つまり、AppleとSamsungのどちらも、イヤホン単体で補聴機能を完結させるのではなく、自社のデバイスやOSとの組み合わせを基本としていることになります。
スマートフォンと完全ワイヤレスイヤホンを組み合わせて補聴器として利用する仕組みが、大手スマートフォンメーカーのエコシステムの新たな機能として定着していく可能性もありそうです。
今後も他社が続く可能性も?
Samsungがイヤホンの補聴機能についてFDAの認可を取得したことで、今後は他社もそれに続く可能性が考えられそうです。
Appleに加えて世界最大手のスマートフォンメーカーの1社であるSamsungまで参入したことで、完全ワイヤレスイヤホンを補聴器として活用する流れはさらに広がるかもしれません。
FDAの認可を受けた補聴機能を搭載するイヤホンが増えれば、補聴機能がより多くの人にとって身近なものになるため、歓迎すべき流れと言えるのではないでしょうか。
Appleは他分野でも公的な認証を取得
Appleは今年2月、iPhoneとiPadがNATO Restrictedレベルの機密情報を扱える端末として承認されたと発表しました。
特別なソフトウェアや設定を追加することなく、NATO Restrictedレベルまでの機密情報を扱えるとされています。
Appleによると、NATO加盟国の情報保証要件に適合した一般消費者向けデバイスとしては、iPhoneとiPadが初めてです。
Appleは以前からプライバシーやセキュリティの重要性を強調してきただけに、こうした認証は同社のセキュリティに対する評価をさらに高める材料になりそうです。
Photo: Samsung
- Original:https://iphone-mania.jp/apple-604422/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi
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