iPhone18 Proの自己修理パーツ販売開始〜日本は今回も対象外

Appleは、iPhoneを自分で修理したい人向けの専用ストアで、iPhone18 ProとiPhone18 Pro Maxの修理部品の販売を始めました。新型Mac miniとMac Studioの部品も加わっています。ただし、購入できるのは米国・カナダ・欧州の利用者だけで、日本は今回も含まれていません。

iPhone18 Proの修理部品が販売開始

self-service-repair-store

セルフサービス修理は、Appleの純正部品や工具、修理マニュアルを個人が購入でき、自分でiPhoneやMacを修理できる仕組みです。2022年4月に米国で始まり、部品と工具はAppleが認めた専用ストアで販売されています。

海外メディアによると、このストアに現地時間10月20日、iPhone18 ProとiPhone18 Pro Maxの部品が追加されました。新型のMac mini(M6/M5 Pro)とMac Studio(M5 Max/M5 Ultra)の部品も、同じ日に販売が始まっています。

iPhone18 Proで購入できる主な部品は次の通りです。

  • ディスプレイ
  • 背面ガラス
  • バッテリー
  • 背面カメラ
  • インカメラ
  • スピーカー(上部・下部)
  • マイク
  • Taptic Engine
  • ロジックボード
  • SIMトレイ

Mac Studioではポートやファン、電源に加え、SSDモジュールも部品として用意されました。一方、新型Mac miniはSSDが基板にはんだ付けされ、後から交換できない仕様です。そのため、内蔵SSDは購入時に選んだ容量から変更することはできません。

日本は今回も対象国に入らず

Appleのセルフサービス修理のサポートページでは、利用する国や地域を選べます。選択肢に並ぶのは米国、カナダ、欧州の国々だけで日本はありません。iPhone18 Proの部品が加わった今回も、日本の利用者は部品を購入できない状態が続いています。

セルフサービス修理の対象地域が広がってきた流れは次の通りです。

時期内容
2022年4月米国で開始
2022年12月欧州8カ国に拡大(英国、ドイツ、フランスなど)
2023年12月欧州24カ国を追加(合計33カ国)
2025年8月カナダを追加(合計34カ国)

カナダが加わった時点で、対象は34カ国・25言語になりました。開始から4年半がたちますが、アジアの国や地域は未だ含まれていません。日本の利用者が純正部品を買って自分で直す方法は、今のところ用意されていないことになります。

カメラ交換は自分で直しても約11ドル差

自分で直せば、修理代はどれだけ安くなるのでしょうか。米国で背面カメラを交換する場合を例に、Appleの米国の修理料金と、海外メディアが伝えた部品と工具の価格を比べてみました。

背面カメラの交換(米国)金額
Appleに修理を頼む(保証対象外)249ドル
背面カメラの部品249ドル
古い部品の返却で戻る金額−59.76ドル
工具キットのレンタル(7日間)49ドル
自分で直す場合の合計238.24ドル

試算すると、自分で直した場合の費用は238.24ドルとなり、Appleに頼む場合との差は約11ドルにとどまります。部品の価格がAppleの修理料金と同じ249ドルのため、返却で戻る59.76ドルから工具のレンタル代49ドルを差し引いた分しか安くなりません。

工具キットを借りずに、ドライバーや吸盤、接着剤などを個別に購入する方法もあります。ただ、Appleは開始当初から、修理経験がない人には、純正部品を使う認定技術者に任せるのが最も安全で確実だと案内してきました。

iPhone18 Proは多くの修理でディスプレイを外す必要があり、分解された4台のうち3台で枠が破損したとの報告もあります。慣れない人が約11ドルのために本体を開けるのは、割に合わないかもしれません。

日本で選べる修理先は3種類

日本では、セルフサービス修理の代わりに、Appleや修理業者に依頼してiPhoneを直すのが基本です。修理の依頼先には、Apple(Apple Storeや配送修理)、Apple正規サービスプロバイダ、独立系修理プロバイダの3種類があります。

iPhone18 ProのApple修理料金

最終的な料金はAppleが端末を診断・検査したうえで確定しますが、公開されているiPhone18 Proの保証対象外の見積額(税込)は次の通りです。

修理の内容iPhone18 ProiPhone18 Pro Max
バッテリー修理22,800円22,800円
背面ガラスの損傷27,800円27,800円
背面カメラの損傷43,800円43,800円
画面の損傷57,800円64,800円
画面および背面ガラスの損傷72,600円80,600円
その他の損傷151,800円160,800円

バッテリーや背面カメラ、背面ガラスの修理料金は、iPhone18 ProとiPhone18 Pro Maxで変わりません。差が出るのは画面が関わる修理と「その他の損傷」で、Pro Maxの方が7,000円〜9,000円高く設定されています。

AppleCare+なら画面修理は3,700円

iPhone18 ProのAppleCare+に加入していれば、画面や背面ガラスの損傷は3,700円、その他の過失や事故による損傷は12,900円で修理できます。AppleCare+の料金は、盗難・紛失プランで年19,400円、月払いなら1,940円です。

加入から1年以内に画面を1回割り、3,700円で修理できた場合で試算すると、AppleCare+の年額と修理料金の合計は23,100円となり、保証対象外で直す57,800円より34,700円安くなります。背面ガラスの修理(27,800円)でも、加入していた方が4,700円安くなる計算です。

iPhone18 Pro Maxでは保証対象外の画面修理が64,800円のため、同じ条件で試算すると差は41,700円に広がります。AppleCare+の料金とサービス料はProと同じなので、画面の大きいPro Maxほど加入しておく効果が大きいです。

AppleCare+ならバッテリー交換は0円

AppleCare+の加入中は、バッテリーの最大容量が本来の80%未満になれば、追加料金なしで交換してもらえる仕組みです。加入せずに交換すると22,800円かかり、1回の交換でAppleCare+の年額19,400円を上回ります。

2年間加入し、その間に画面の修理とバッテリーの交換を1回ずつ受けた場合で試算すると、支払いは2年分の年額と画面の修理料金を合わせて42,500円です。加入しなかった場合の80,600円と比べると、38,100円安くなります。

独立系修理プロバイダも選択肢

独立系修理プロバイダは、Appleのプログラムに参加している修理業者です。日本でも2021年3月に参加の受け付けが始まり、参加した業者は正規サービスプロバイダと同じ部品や工具、修理マニュアル、診断ツールを利用できます。

ただし、独立系修理プロバイダによる修理には、Appleの製品保証やAppleCare+の修理サービスは適用されません。AppleCare+に加入している場合は、Appleか正規サービスプロバイダに依頼すれば、プランで決められたサービス料で修理を受けられます。

日本での提供開始時期は未定

Appleは、日本でセルフサービス修理を提供していない理由を明らかにしていません。日本を対象地域に加える予定についても、iPhone18 Proの部品が追加された今回の時点で発表はない状況です。

日本には、スマートフォンなどの無線機器を修理する事業者を対象にした、総務省の「登録修理業者制度」があります。ただし、この制度がセルフサービス修理の提供地域に影響しているかどうかは不明です。

当面、日本の利用者は故障の内容と保証の状況に合わせて修理先を選ぶことになります。製品保証やAppleCare+の期間内ならAppleか正規サービスプロバイダ、保証が切れた端末なら独立系修理プロバイダの料金も比べる、という使い分けが現実的です。

日本の利用者が純正部品を使って自分で直せるようになるかは、Appleが対象国を広げるかどうかにかかっています。iPhone18 Pro以降の機種を自分で修理できる日が来るのか、今後の対象地域の追加に注目したいところです。

Photo: Apple


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA