Apple、2017年に交渉が決裂した英チップ企業とライセンス契約を再び開始


 
Appleが、画像処理プロセッサ(GPU)を長年iPhoneに提供していた英Imagination Technologies再びライセンス契約を結んだ、とBloombergが報じています。

突然の契約解除勧告で買収を迫られたImagination Technologies

Imagination TechnologiesのグラフィックチップシリーズPowerVRは、iPhone4搭載のApple A4から、iPhone7 Plus搭載のApple A10 Fusionまで、近代iPhoneモデルのすべてのSoC(システム・オン・チップ)に使用されてきました。
 
しかしながら2017年4月、AppleによるGPUの内製化が突然発表され、Imagination Technologiesの株価は60%下落し、同社はたちまち倒産寸前にまで追い込まれました。
 
結果として、Imagination Technologiesは中国政府を後ろ盾とする非公開会社のCanyon Bridgeにより買収される運びとなりました。

AppleはImaginationと新たな複数年契約を締結

Appleは同社初の独自のグラフィックチップをiPhone8とiPhone Xに搭載し、Imagination Technologiesの技術を使用していた前チップモデルよりも30%速度が上昇したと謳っていました。2018年のiPad ProにもApple独自のグラフィックチップが採用されたようですが、内製化には限界があったのでしょうか。
 
Imagination Technologiesは、2017年のAppleとの交渉決裂当初、「Appleが当社の特許、知的財産、機密情報を侵害することなく独自のグラフィックチップを作るのは難しいだろう」とコメントしていました。
 
Imagination Technologiesは同社の1月2日付けのプレスリリースで、「ライセンス料金と交換に当社の知的財産へのアクセスをAppleに与える複数年契約を新たに結んだ」と発表しました。
 
 
Source:Imagination Technologies via Bloomberg
(lexi)


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