ライターや編集といった仕事はデスクワークが主でして、原稿を延々と書いたり情報収集をしたりと、長時間イスにへばりついている職業ではあります。それこそ若いころは時が過ぎるのも気にせず徹夜作業も苦でなかったんですが、四十路を超えてくると無理が効かなくなってきます。
まあ一番の原因は「腰」です。同じ体勢でイスに座り続けると腰痛で集中力が落ちてきます。なんとかならないかなあと悩んでいたところ、救世主が現れました。それが最近eスポーツなどで注目されている「ゲーミングチェア」です。
ゲーマーの方も長い時間のプレイに耐えるため、快適なイスを必要としているというわけ。これは試す価値アリ!ということで、数々の高性能ワーキングチェアを手掛けるnoblechairs(ノーブルチェアーズ)のゲーミングチェアを使ってみたところ、想像以上の座り心地だったので、自宅での使用レビューをお届けします。
■まずは組み立てから!というか重っ!
「ピンポ~ン」と宅配業者さんから受け取ったときに衝撃が走りました。梱包重量約30kg、そして約860x700x383mmの巨大ダンボールに身を包まれて到着したのは、ゲーミングチェア「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition (エピック メルセデス エーエムジー ペトロナス モータースポーツ エディション)」(実勢価格:6万9000円前後)。でかいし…重い…。
あまりの存在感にしばし言葉を失ったものの、家族もいなかったのでひとりで書斎のある2Fに持ち上げることに。しかし、持ち上げようとしてすぐに断念しました。こりゃ無理だと。とここで、箱から出してバラバラに運べばいいという初歩的なことに気がつく…。
中身を出してみると、意外と構成はシンプル。背もたれ、シート、脚、シリンダーや各種部品などが入っていました。数回に分けて2Fに運び込んだら、さっそく組み立て開始です。
STEP.1「座面ブラケットの取り付け」
まずはアームレスト付き座面を上下逆さにして、座面ブラケットをのせます。計4カ所をネジ止めしたら六角レンチで固定。必ず対角線の順番で取り付けないとダメなようです。
STEP2.「脚部の取り付け」
こちらは簡単。5個のキャスターを脚部にはめ込んでいきます。脱落防止のため、最後まで確実に押し込むのがポイント。
▲5つハメたら中央にガスシリンダーをセットし、さらにカバーをかぶせてキャスターは完了
STEP.3「座面と脚部をドッキング」
そして完成したキャスターにSTEP1で作った座面を上からセットします。座面は結構重いので注意が必要。取り付けたら座面に座り最後まで押し込みましょう。
STEP.4「背もたれの取り付け」
もう完成は間近。一度、背もたれの左右にあるネジを外し、座面にセットします。ここで、座面部のレバーを跳ね上げる工程がありますが、恐ろしい威力で戻ってきます。絶対に注意してください。
▲このレバー、うっかり手を挟んだら大怪我間違いなし。慎重に戻してください。バチーン!ってなるから
STEP.5「カバーをしたら完成」
背もたれを仮置きしたら、カバーをかぶせてネジ止めすると完成です。最初に届いた時はどうなることかと思いましたが、意外とスピーディにできました。2.30分もあればひとりで組み立てられます。
■男心をくすぐるスポーティかつ高級感あるデザイン
さて、完成したので細部を見ていきましょう。この「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition (エピック メルセデス エーエムジー ペトロナス モータースポーツ エディション)」は、メルセデスのF1チーム「メルセデス・AMG・ペトロナス・モータースポーツ」とのコラボアイテム。おなじみのスリーポインテッド・スターがヘッドレスト部分に刻印されています。
う~ん、緑のステッチも相まってカッコいい…。F1チームのタイトルスポンサーであるペトロナスのコーポレートカラーであるエメラルドグリーンを配色してあり、キャスターにも同色が施されています。
シート部分には、質感が優しくしなやかな合成皮革(PU/ポリウレタン樹脂性レザー)を使用。牛革風のシボ加工を施しており、まるで本革のような感触です。実際に座ってみたところ、適度な張りがありクッショニングが“ちょうどいい”感じ。柔らかすぎず、固すぎず、こりゃ腰に良さそう!
さらに細部を見ていくと、最大135°までリクライニングするレバーや4方向に調整できるアームレストに使われている素材にクロームメッキを採用し、高級感あふれるデザインになっています。スポーティかつエレガントな佇まいなので、部屋が一気にグレードアップした雰囲気になりました。インテリアとしても悪目立ちせず、大人の書斎にぴったりです。
■18時間使用しても腰に影響なし!(もちろん個人差あり)
お正月の間は暇だったので海外ドラマを観まくるぞー!という意気込みのもと、このゲーミングチェアに座り続けたのですが…、まったく腰痛が出なくてびっくり。今までだと、2.3時間作業をしようものなら、「う~ん、なんか腰が痛い…」となってたのに。おかげで途中で止まっていた『ゲーム・オブ・スローンズ』も最後まで無事に観ることができました(笑)。
その理由のひとつとして挙げられるのが座面の高さ。座面高が約43cm~49.5cmに調節可能となっており、ドイツ製ではありますが日本人向けに高さをアジャストしてくれているという部分も大きく影響しています。
2つ付属で用意されているネックピローとランバーサポートクッションの効果も高く感じました。これ、リクライニングしたときにも威力を発揮してくれて、最大まで倒しておくと普通に眠れます。原稿に集中したいときは割と背もたれを立てて、動画をリラックスして観るときは少し寝かせる。そして疲れたら寝る(笑)→以下ループという流れで18時間ほどイスにかじりついていても、ほぼ腰に影響なし。
いや、もっと早く導入するべきだったと思わされた一台です。
自宅だけでなく、デスク前に長時間座ることの多い人は、選択肢に入れる価値アリなアイテムだと思います。ひとつ要望があるとすれば、ここまで快適なら足置きがあると完璧だなと。眠くなった時はボックスを置いて足置き替わりにしましたが、正規品があるといいな。
とにかく仕事も趣味も捗るゲーミングチェア初体験、しばらくイスから立たない生活が続きそうです。運動不足に気をつけようっと。
(取材・文/三宅隆<&GP>)
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/272870/
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