欧州最大のスーパーマーケットチェーンCarrefour(カルフール)は、食と農業に特化したフランスのクラウドファンディングサービス「MiiMOSA」と提携し、独自のクラウドファンディングプラットフォーム「JeParticipe」を2019年3月から運営。
持続可能性に配慮した食や農業の創出に取り組む農家や起業家らを支援している。
・食と農業に特化したクラウドファンディングプラットフォーム
「JeParticipe」では、農家や食品加工業者、起業家が、新農園の建設や新商品の開発、量産体制の構築などに必要な資金を一般ユーザーから広く募り、一般ユーザーは、応援したいプロジェクトに資金を提供する仕組み。
「JeParticipe」でクラウドファンディングに成功したプロジェクトの一部は、Carrefourからも寄付または融資の形式で資金が得られる。
これまでに、パリで建設中の都市型農園「NU PARIS」が15万ユーロ(約1834万円)を調達したほか、パリのクラフトビール醸造所「BAPBAP」や仏ルヴルーのトマト農家「LA TOMATE GOURMANDE」らが「JeParticipe」で資金調達に成功した。
・よりよい食に向けて食品小売業の役割を進化させる試み
食品小売企業が独自のクラウドファンディングプラットフォームを運営する事例としては、「JeParticipe」のほか、デンマークの消費生活協同組合コープデンマークが2017年に開設した「Coop Crowdfunding」もある。
いずれも、生産者と消費者をつなぐ食品小売業の機能を進化させ、よりよい食のあり方を生産者や消費者とともに創出するプラットフォームとしての役割を担おうとしている点が興味深い。(文 松岡由希子)
- Original:https://techable.jp/archives/114553
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:Matsuoka
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