英ロンドンで2012年に創設された「Farmdrop(ファームドロップ)」は、農家や漁師、食品加工業者と消費者とを直接つなぎ、新鮮な食材や品質の高い加工食品を消費者に届けるネット専業スーパーだ。
Skypeの共同創業者であるニクラス・ゼンストローム(Niklas Zennström)氏が出資していることでも知られている。
・生産者と消費者を直接つなぐネット専業スーパー
「Farmdrop」は、独自の調達基準を満たした450以上の生産者と提携。
野菜や果物、精肉、鮮魚といった生鮮食品から、ハムやチーズ、パスタ、パン、惣菜、ビールやワインなどの酒類、ベビーフードまで、幅広いカテゴリーを網羅し、2000品目以上の商品を販売。
地産地消を重視し、「Farmdrop」で販売されている青果物の70%は、消費者の100マイル(約160キロ)圏内で栽培されている。
ユーザーは、いつでも、ウェブサイトもしくは専用スマホアプリから商品を選んで注文でき、午後12時までに注文すると、翌日には指定場所に配送される仕組みだ。
中間業者が介在しない効率的なサプライチェーンによって、品質の高い食材を手ごろな価格で消費者に提供するとともに、生産者の収益性向上にも寄与している。
・欧米の都市部でネット専業スーパーが広がっている
「Farmdrop」のほか、米国の「Farmstead」、イタリアの「Cortilia」、オランダの「Crisp」など、近年、農家や食品加工業者らと消費者とを直接つなぐネット専業スーパーが欧米の都市部で広がっている。
「Farmdrop」は、現在、ロンドンを対象エリアとして運営しており、今後、事業エリアを拡大していく方針だ。(文 松岡由希子)
- Original:https://techable.jp/archives/114546
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:Matsuoka
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