2020年の米大統領選挙を前に、Facebookがディープフェイク技術を用いた動画の投稿を禁止する方針を打ち出しました。
技術の進化で問題視されるように
ディープフェイク技術とは、AIや機械学習の発展によって最近飛躍的な革新を遂げており、政治家やセレブといった著名人の顔を無関係の動画と合成し、本人の言動かのように見せかける技術です。
最近のiPhoneに搭載されている「アニ文字」機能も方向性は真逆ですが、AIに顔を分析させて“別の顔”を貼り付ける、という点では相通じるものがあります。
米メディアWashington Postによると、Facebookは「普通の人には判別がつかない、誰かを誤解させかねない」加工や、AIや機械学習アルゴリズムで作成されたコンテンツを削除していく方針を固めたそうです。もちろん、アニ文字動画は削除の対象外です。
最近も政治家のフェイク動画が問題に
Facebookが2020年の米大統領選挙を前にして、ここまで目を光らせるのには理由があります。
2016年にドナルド・トランプ氏が大統領に当選した際は、Facebookで共有されるフェイクニュースが大統領選挙に少なくない影響を与えたといった分析もありました。
またディープフェイクではないものの、米民主党のナンシー・ペロシ下院議長のろれつが回っていないかのように見せかけた動画、最近もジョー・バイデンを白人至上主義者かのように見せかけた動画が話題になっています(ただしWashington Postは、Facebookの新ポリシーではこういった“チープフェイク”を取り締まれないと問題視)。
過度な締め付けは息苦しさを生じさせかねない一方、AppleやFacebook、Googleといった巨大プラットフォームを有する企業には、道義的責任が求められる時代になりつつあります。
Source:Washington Post
Photo:Youtube-BuzzFeedVideo
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-271168/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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