いま、人間とロボットを組合わせて、大きな可能性を生みだすプロジェクトが進行中だ。米航空会社大手のデルタ航空が、ウェアラブルロボット「Sarcos Guardian XO」を使って、従業員の身体能力と安全を強化することを推し進めている。
・最大90㎏の物を8時間、繰り返し持ち上げる
デルタ航空と共同でプロジェクトを行っているのは、アメリカに本拠を置くSarcos Robotics社。外骨格開発の世界的リーダーである同社は、怪我防止を支援しながら人間のパフォーマンスと持久力を高めるように設計されたバッテリー駆動の全身外骨格Sarcos Guardian XOを開発した。
Sarcos Guardian XOは、一般の持上げ装置による扱いが難しい物や重い物の運搬用に設計されており、着用すると、疲れることなく最大90㎏の物を最大8時間、ずっと繰り返し持ち上げられる。
・ 2020前半に技術テストを予定
このロボットスーツの用途として、デルタ航空は貨物倉庫での貨物取扱いやメンテナンス部での部材移動、または重機や部品の持上げなどを想定している。
昨年末、デルタ航空はSarcos本社で実際にSarcos Guardian XOの機能を視察しており、2020前半に試験場での技術テストを予定。実際の環境で、デルタ航空の従業員が技術を体験し、機能についてフィードバックを行うという。
現在Sarcos Robotics社とデルタ航空は、米国で開催中のCES 2020でSarcos Guardian XO初の公開デモを行っている。
- Original:https://techable.jp/archives/115009
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:クリューガー量子
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