世界最大手の小売ウォルマートは、ネット経由で注文を受けた商品を倉庫の棚から選び出して所定の場所まで運搬するロボット「Alphabot」を本格稼働させたと発表した。
ネット注文は近年増加傾向にあるが、ロボットを活用することでオペレーションを迅速かつ効率的なものにする。
・自動走行カートで駆け巡る
Alphabotは米スタートアップAlert Innovationがウォルマート専用につくった台車のようなデザインのロボット。ニューハンプシャー州セイラムにある配送倉庫に導入され、昨年半ばから試験を行ってきたが、このほど本格稼働となった。
食品や日用品などさまざまな商品を扱っているこの倉庫は2000平方フィートもの広さ。その中をAlphabotは自動走行カートで“駆け巡って”オーダーを受けた品を棚からバスケットに入れ、所定の場所に届ける。
・スタッフが最終チェック
公開された動画では、カートは高所の棚へもアクセスできるようになっている。ほとんどの商品に対応するが、生野菜や果物、腐れやすいものなどはこれまで同様にスタッフの手で用意される。
また、Alphabotがワークステーションに集めた商品は、最終的にスタッフが確認してから袋などに詰めて発送手続きを行う。
オーダーから発送に至るまで全てをロボットが行うわけではないが、それでも全てを人の手でこなしていた従来に比べると格段に効率が上がり、人的リソースをより顧客対応にあてることができるという。
現在はセイラムでのみの活用だが、ウォルマートは他の倉庫での導入も視野に入れている。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/115105
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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