独ハンブルグで2016年に創設されたスタートアップ企業NÜWIELは、温室効果ガスや騒音を出さず、持続可能性に配慮した環境負荷の低い配送ソリューションとして、電動貨物トレーラーの開発に取り組んでいる。
・自転車に連結させ、最大150キロを運搬できる
長さ170センチ、幅86センチのNÜWIELの電動貨物トレーラーは、電動アシスト自転車やカーゴバイクなど、あらゆるタイプの自転車と瞬時に連結できるほか、独立して電動台車として利用することも可能。
独自のセンサー技術により、自転車や歩行者のスピードに合わせて、自動で加減速したり、ブレーキをかけたりする仕組みだ。
最大150キロ積載でき、フル充電で60キロメートル以上走行できる。
2018年5月には、大手家具量販店イケア(IKEA)と提携。
ハンブルグの「IKEAアルトナ(Altona)」で、利用者が店舗で購入した商品を自宅などに運搬する手段として、NÜWIELの電動貨物トレーラーの無料貸出サービスを試験的に実施した。
米国の貨物運送会社UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)やベルギー郵政(Bpost)、独スーパーマーケットチェーンREWE(レーベ)などでも電動貨物トレーラーの導入がすすんでいる。
・欧州の都市部の物流で二酸化炭素排出量を削減へ
欧州では、都市部での自動車排出ガスのおよそ35%が、配送車によるものだ。
欧州連合(EU)では、主要都市での物流において二酸化炭素排出量ゼロを2030年までに達成することを目指している。
NÜWIELの電動貨物トレーラーは、都市部でのラストワンマイル配送ソリューションとして、ますますニーズが高まりそうだ。(文 松岡由希子)
- Original:https://techable.jp/archives/115119
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:Matsuoka
Amazonベストセラー
Now loading...