Appleが、デバイス上での動作に特化した省電力の人工知能(AI)技術を持つスタートアップ企業Xnor.aiを買収したと報じられています。Appleは報道内容を認めるコメントをしています。
機械学習をデバイス上で行うエッジ型
Appleが、米シアトルのスタートアップ企業Xnor.aiを買収した、と米メディアGeekWireが報じています。買収額は約2億ドル(約220億円)とみられています。
Xnor.aiのAI技術は、機械学習をクラウド上ではなくデバイス上で処理する「エッジ型」と呼ばれるもので、ユーザーのプライバシーを重視するAppleの方針に合致します。
また、Xnor.aiのAI技術はデバイスの消費電力を抑えることができるのも特徴で、iPhoneなどの小型デバイスへの搭載に適しています。
Appleは買収を認める定型コメント
AppleはCNBCなどに対して「Appleは中小のテクノロジー企業を時折買収しており、買収の目的や計画についてはお話ししていません」と、企業買収時の提携コメントを出しています。
Apple has bought https://t.co/UqplSkFaTs: "Apple buys smaller technology companies from time to time and we generally do not discuss our purpose or plans."
— kif (@kifleswing) January 15, 2020
なお、Appleは2016年に同じくシアトルのAI技術スタートアップTuriを約2億ドルで買収しています。
セキュリティカメラの人物認識に活用
Xnor.aiのAI技術は、Wyzeの家庭用セキュリティカメラの被写体認識に活用されています。
Wyzeはユーザーに対して、1月中旬のファームウェアアップデートにより、カメラの人物認識機能が一時的に利用不能になる理由として「AI技術提供企業との契約が予期せず終了したため」と説明しています。
この理由は、WyzeにAI技術を提供するXnor.aiがAppleに買収されたためと見られます。
Source:GeekWire via 9to5Mac
Photo:Amazon
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-271765/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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