紛失防止タグのTile、Appleが不当に同社製品を制限と米議会に訴え

iPhone Tile
 
紛失防止タグで知られるTileが、iOS13の設定や機能によって、Appleから不当な制限を受けている、と米議会の公聴会で主張しています。Appleは、Tileに似た紛失防止タグ「AirTag」を発売すると噂されています。

iOS13の設定が不安と混乱を生む、と改善を要求

Tileは、Bluetoothや位置情報を使用するアプリをユーザーに通知するiOS13の設定がユーザーに無用な不安と混乱を与えている、と現地時間1月17日にアメリカ合衆国下院司法委員会が開催した公聴会で主張しました。
 
紛失したiPhoneやMacを見つけるのに有益なiOS13の「探す」アプリは、デフォルトで位置情報の使用が有効になっている一方、Tileなどのサードパーティアプリはプライバシーの設定を何度も辿らないと位置情報を利用できない、と述べて、改善を求めています。
 
公聴会では、Appleのほか、Google、Amazon、FacebookのGAFAと呼ばれる大手テクノロジー企業による不当な取引上の圧力がある、としてPopSocketsなどが意見を述べました。

Apple「ユーザーの位置情報で稼ぐビジネスモデルではない」

Appleは、Tileの主張について以下のような説明で反論しています。
 

  • Appleは、ユーザーのプライバシーを保護しながら、最高の製品を届けており、ユーザーの位置情報を使ったビジネスモデルは構築していない
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  • 「探す」アプリの位置情報利用は、新しい端末を設定するときに選択できるもので、これは2010年の「iPhoneを探す」からのもの。位置情報を利用したくないユーザーはオフにすることもできる
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  • サードパーティ製アプリについては、「お客様が安心し、信頼してアプリを探しダウンロードできる場所」「開発者にとってのビジネス機会」の2点を念頭に創設した。開発者からのフィードバックを得ながら、さらに改善したい

AppleはTileによく似た「AirTag」を開発中か

Appleは、iPhone11シリーズに搭載された超広帯域無線(UWB)と「探す」アプリを組み合わせて、「AirTag」と呼ばれるTileによく似た紛失防止タグの開発を進めているとみられます。
 

 
Appleは、Apple StoreでTile製品を販売していました。
 
しかし、2019年4月に、米メディア9to5Macが「AppleがTileのような紛失防止タグを開発しているようだ」と報じた後、Tile製品の取り扱いが終了しています。
 
 
Source:The Washington Post via MacRumors, 9to5Mac
Photo:MacRumors
(hato)


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