LINE株式会社は、2019年7月より、同社のAI技術を企業などに向けて提供するAIソリューション事業「LINE BRAIN」を展開し、企業の生産性やサービスの利便性を高め、生活をより便利にしてきた。
このたび、同社のAI技術をNAVER Business Platform Corp.に提供し、「LINE BRAIN CHATBOT」、「LINE BRAIN OCR」のSaaS提供を開始すると発表。両サービスはNAVER CLOUD PLATFORMにて提供されるという。
2つのサービスをSaaSで
LINEは、AI電話応対サービス「LINE AiCall」の実店舗での実証実験や「LINE DEVELOPER DAY 2019」での顔認証受付の実施など実用化に向けた実験・開発を積極的に行っている。
同時に、同社のAI技術をより手軽に利用できるようにと、業界最高水準の正答率(同社調べ)を誇る「LINE BRAIN CHATBOT」と、国際会議ICDARで認識精度世界No.1を獲得した「LINE BRAIN OCR」のSaaS提供を決定。NAVER CLOUD PLATFORMにて提供される。
最高水準の正答率と会話分析
「LINE BRAIN CHATBOT」は、最新の機械学習アルゴリズムと自然言語処理技術に基づく強力な対話エンジンにより、業界最高水準の正答率を実現した日本語、英語、韓国語対応のAIチャットボットだ。会話分析により、ユーザーの潜在ニーズを把握、根本的な課題解決やサービス改善が期待できるという。
チャットボットを作成するツール(チャットボットビルダー)は、プログラミングなどの知識不要で、誰でも直感的に会話やシナリオを設計できるようだ。
LINE公式アカウントやLINE WORKSと簡単に連携できるのも特徴。また、LINE Pay決済との連携もできるため、チャットボット上でユーザーと会話を通じてLINE Pay決済を活用することも可能となる。
同サービスは、無料で使える「Trialプラン」や、基本利用料月額50,000円の「Commercialプラン」などニーズに合わせて選べるプランを用意。なお、「Commercialプラン」を2020年3月31日までに申込むと基本利用料が最大3ヶ月無料になるキャンペーンを実施中だ。
オンライン本人確認を可能に
一方「LINE BRAIN OCR」は、あらゆる書類や画像を瞬時にテキスト化するAI-OCRで、文書解析と認識に関する国際会議(ICDAR)において4分野で世界No.1を獲得。横書きや縦書きはもちろん、傾いた文字や歪んだ文字など悪条件下での読み取り、多言語の認識、専門用語の認識などで高精度と評価された。これにより、時間とコストの大幅削減が期待できる。
同サービスもLINEアプリと簡単に連携可能であり、LINE BRAIN OCRと他のAI技術を組み合わせた「ekycサービス(仮称)」で、LINE公式アカウント上で会話をしながら、身分証画像と自撮り画像を送るだけで自動判別、オンライン本人確認(ekyc)できるようになるという。
同サービスは無料で使える「Freeプラン」をはじめ、読取枚数に応じた「Basic」「Standard」「Advance」「General」というプランを用意している。なお、2020年期間限定特別価格として「Basic」「Standard」「Advance」の月額基本料が半額になるキャンペーンを実施中。
AI技術を手軽に使える機会があるということは、AI技術への理解を深め、同時に生活を豊かにできるチャンスかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/115634
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
Amazonベストセラー
Now loading...