スマートカメラの高い性能などで知られるXnor.aiをAppleが買収しました。Macworldによれば、これはSiriのアップデートが狙いだと考えられるということです。分かりやすいものでは、HomeKit Secure Videoの検知機能を向上させるためだと推測されます。
Macworldのマイケル・サイモン氏は、Appleの最大の目的は、オンデバイスAIを活用してSiriをより賢くするためだと指摘しています。
Siriの最大の弱点はプライバシー保護
Edge AIと呼ばれるものを使うことにより、Xnor.aiはクラウドに画像を送信することなく、カメラに搭載されたアルゴリズムエンジンを処理することに成功しています。これがまさにAppleが求めていたものだったのです。
長い間、AlexaやGoogle Assistantが集めているのと同種のデータをユーザーから集めていないことが、Siriが他社のAIに比べて成長していない理由ではないかと囁かれてきました。
Edge AIによる新たな展望
しかしEdge AIを埋め込むことによりSiriはより速く、賢くなり、ユーザーが行なっていることを学習し、よりタスクをこなせるようになるでしょう。
デバイス内でSiriの処理をするというのは、劇的に賢くなる可能性がある、とサイモン氏は言います。
例えば写真アプリ内であれば、「妻に送って」と言うだけでハッキリと伝える必要がなくなったり、Safari内では、ニュース記事を読んでいる時に「これについて詳しく教えて」と尋ねるだけで、より詳しい情報を提供してくれるようになるかもしれません。
あくまで推測ではありますが、主張自体は筋が通っています。また、公開されていない情報をサイモンが握っている可能性もあります。
Siriの知能よりもプライバシーを優先するのは、さすがAppleといったところ。Siriがさらに賢くなるのであれば、それはユーザーにも喜ばしい進化ではないでしょうか。
Source:Macworld via 9to5Mac
(tamakuwa)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-272413/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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