鉄道や商業施設の運営のほか、地域コミュニティの活性化に資する施策を推進する小田急電鉄株式会社と株式会社小田急エージェンシーは、ジョージ・アンド・ショーン株式会社とともに、街のリアルタイムな情報などを発信するスマートフォンアプリ「KYOUDOKO(キョウドコ)」を開発。
2020年2月1日より、小田急線経堂駅周辺にて地域コミュニティ活性化に関する実証実験を開始する(終了時期未定)。
「街の特性×デジタル」
同アプリは、街で飲食店を営む人などが情報発信者(「街の人」と呼ぶ)となり、街でのイベントや飲食店の旬のメニューなどの「キョウドコ情報」をリアルタイムに発信するローカルコミュニティ活性化アプリである。現在iOS12.0以上に対応しており、Android版は今後開発予定とのこと。
このたびの実験は、街と人をデジタルの世界で結び、リアルな場での交流を生み出す取り組みの第一弾だ。実験の舞台に選ばれた小田急線経堂駅周辺は、小田急線の中でも個人経営の飲食店が多いという特性がある。同実験に「街の人」として協力する店舗は後藤醸造、伊酒屋toys、ビストロ酒場DANSHAQ、VIBES BARなど16店舗(1月28日時点)。協力店舗とともに、コミュニティの活性化と街への愛着の創出を目指す。
街を知り、愛着を生み、活性化へ
同アプリユーザーは、街や店舗のタイムリーな情報をマップ上で簡単に確認可能。イベントが行われている店舗の情報がユーザーの現在位置に近い順に表示される。気になるイベントをタップすればイベント詳細、さらに詳細な店舗情報、店長の情報を見られるようだ。なお、イベント情報は開催の48時間前から表示されるとのこと。
また、ユーザーは気になる情報を発信している「街の人」をフォローできるシステム。「街の人メニュー」の中で「街の人」をリスト表示する機能があり、行ってみたい店の店長や自分とセンスの近い情報を発信している人をフォローすれば、その人のプロフィールやチェックした情報、過去に発信した情報などを確認できるというもの。フォローしている人だけのクローズドな掲示板で会話もできるようだ。
そして、実際に店舗を訪れると、アプリで「チェックイン」というボタンが表示される。チェックインを規定の回数行うと「常連になる」というボタンが有効となり、常連登録が可能となる。常連になると常連掲示板を閲覧できるようになり、「新メニューをためしてもらいたい」「特別なイベントを常連の方にだけご案内」などの特別な情報を得られるという。また、店主を交えて常連同士で会話することも可能。
同アプリのユーザーは、その街にいつも知り合いがいて、気軽に立ち寄れるお店が増えていくかもしれない。そんなユーザーが増えることで地域コミュニティの活性化が図れるような気がする。
- Original:https://techable.jp/archives/115960
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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