前年比ほぼ横ばいのタブレット市場、Appleが一人勝ち〜IDC調査

Apple iPad(第7世代)
 
2019年第4四半期(10月〜12月)の世界タブレット出荷台数が対前年比で0.6%減となった中、上位5社のうちAppleが唯一2桁成長を記録し、ほぼ一人勝ちとなりました。

第7世代iPadの売上好調がシェア拡大を後押し

調査会社IDCの調べによると、2019年第4四半期における世界タブレット出荷台数(予測)は4,350万台で、前年同期の4,370万台から0.6%減となりました。
 
出荷台数上位5社のうち、AppleとLenovoは前年同期比でプラスとなりましたが、Samsung、Huawei、Amazonはマイナス成長、特にAmazonは29%も出荷台数が減少しています。
 
その結果、Appleの市場シェアは2018年第4四半期の29.6%から36.5%へと大幅に拡大しています。
 
IDCはAppleが売上を伸ばした理由について、2019年9月に発売した10.2インチiPad(第7世代)の売上が好調だったため、と分析しています。同社によると、2019年10月〜12月に出荷された1,590万台のiPadの65%を、この第7世代が占めています。
 

ベンダー 2019年第4四半期出荷台数(単位:100万台) 2019年第4四半期市場シェア 2018年第4四半期出荷台数(単位:100万台) 2018年第4四半期市場シェア 年間成長率
Apple 15.9 35.6% 12.9 29.6% 22.7%
Samsung 7.0 16.1% 7.6 17.3 % -7.4%
Huawei 4.0 9.1% 4.1 9.3% -2.8%
Amazon.com 3.3 7.6% 4.7 10.6% -29.0%
Lenovo 2.5 5.8% 2.3 5.3% 8.3%
その他 10.8 24.9% 12.2 27.9% -11.1%
合計 43.5 100.0% 43.7 100.0% -0.6%

Appleは通年でもシェア拡大

Appleは2019年通年でも、タブレット市場におけるシェアを拡大しています。出荷台数は2018年の4,330万台から4,990万台へと増え、シェアも29.6%から34.6%へと広がりました。
 
上位5社のうち、通年で出荷台数を増やしているのはAppleとAmazon、2桁成長となるとAppleのみとなります。
 
世界全体でのタブレット出荷台数が2018年の1億4,620万台から2019年は1億4,410万台へと減少していることを考えると、Appleの15.2%増という成長率は目を見張るものがあります。
 

世界全体での上位5社タブレット出荷台数(単位:100万台)と市場シェア

ベンダー 2019年出荷台数(単位:100万台) 2019年市場シェア 2018年出荷台数(単位:100万台) 2018年市場シェア 年間成長率
Apple 49.9 34.6% 43.3 29.6% 15.2%%
Samsung 21.7 15.1% 23.4 16.0% -7.2%
Huawei 14.1 9.8% 14.6 10.0% -3.5%
Amazon.com 13.0 9.0% 11.8 8.1% 9.9%
Lenovo 8.5 5.9% 8.8 6.0% -4.2%
その他 37.0 25.7% 44.3 30.3% -16.6%
合計 144.1 100.0% 146.2 100.0% -1.5%

 
 
Source:IDC
(lunatic)


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