現在、新型コロナウイルスは、中国本土で患者が4万人を超え、死者が900人以上(2月10日時点)となり、日本でも感染者が確認されるなど混乱を極めている。
そんな中、LINE株式会社は、厚生労働省の要請を受け、新型コロナウイルスの発生状況や予防法などの情報を広く提供すべく「新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省」LINE公式アカウントを開設した。
24時間、最新情報を提供
同社は、新型コロナウイルスの流行に伴い、2020年2月5日に「LINEリサーチ」にて、日本全国の15歳~69歳の男女5,233名を対象に同ウイルスに関する調査を実施。その結果、同ウイルスの認知度は99%で、そのうちの84%、子どものいる女性に限定すれば93%が「新型肺炎を不安に感じている」と回答した。
また、「情報を自分から調べている」という人は約4割という結果が出ており、日々変わる情報に対して積極的に「知りたい」という意識がうかがえる。
こうした状況の中、同社はLINEは厚生労働省の要請を受け、新型コロナウイルスに関する問合せに対応する「新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省」LINE公式アカウントを開設。同アカウントを友だち登録すれば、誰でも無料で利用できるようだ。
ユーザーの問い合わせに対してAIチャットボットが応答し、同ウイルスに関する概要や発生状況、予防法、相談を受けられる場所など必要な情報を提供。AIチャットボットによって24時間体制で情報を提供できるため、ユーザーは時間や場所に関係なく情報を得られるだろう。今回の公式アカウントの運用を通してAIチャットボットの高度化を進め、よりニーズに即したシステムを提供していきたいとのことだ。
なお、同アカウントから得られる情報のデータベースとなるFAQは、厚生労働省が提供する情報をもとに構築され、同ウイルス発生状況にあわせて継続的に更新・追加を行い、最新の情報を提供すべく、厚生労働省と各自治体の協力のもと運用していく予定だという。
LINEで医師に相談も
また、先述した「LINEリサーチ」では、「新型肺炎についてどういった情報が欲しいですか」という質問に対して「症状が出たら何をすればいいのか、どこに行けばいいのか」という回答が最も多く55%という結果となった。
そこで、同社は2月10日より、「LINEヘルスケア」と連携し、メニューに「スマホでお医者さん相談」の項目を設け、LINEで医師に相談できるオンライン健康相談サービスを無料で提供するという。
このたびの新型コロナウイルスは感染速度が速く、死者数は2002年のSARSをすでに上回っている。不安を感じる人、情報を求める人が多いなかで、いわゆるデマも横行しているようだ。今回開設された同アカウントは厚生労働省の情報をもとに発信しているため、信憑性が高いだろう。まずは正しい情報を得て、自分や家族の身を守ってほしいと思う。
- Original:https://techable.jp/archives/116784
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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