Microsoft Officeで「XLOOKUP」関数の一般利用が可能に! 値の取得が手っ取り早い

Microsoftが新関数「XLOOKUP」の公開をアナウンスしている。すでにOffice Insidersでは昨年公開済みの同関数が、WindowsやMac、Web版のOfficeなんかでも利用できるようになった。

Excelで関数を使う方なら必須のVLOOKUP。列を検索するこの関数に、行を検索するHLOOKUPを合わせた機能を持つのがXLOOKUPとなる。2つの関数を代用できるだけではあまり魅力を感じないが、XLOOKUPはさらに便利な使い方ができそうだ。

・検索範囲の自由度が高い

XLOOKUPの基本的な使い方は、検索対象のセル、あるいは文字列や数字を指定し、行か列で検索範囲を設定。一致したときに返す値の参照範囲を設定する。ご希望ならその後ろに3つの引数(検索値とマッチするものがない場合の処理、完全一致か部分一致か、先頭から検索するか末尾から検索するか)などを設定できる。

例えば、一覧表のうちの商品名を指定し、対応モールの価格を取得することはVLOOKUPでも可能だが、XLOOKUPなら検索範囲に先頭の列以外も指定できるので、価格から商品名を取得するといったことも可能になる。

同じことが水平方向でもできることから、検索の自由度が高く目的にたどりつくまでが早そうだ。

・列ごと取得できる

XLOOKUPの便利さはこれだけにはとどまらない。VLOOKUPやHLOOKUPが取得したい値の行や列のインデックスを指定するのに対し、XLOOKUPでは参照範囲を指定するところがミソ。つまりXLOOKUPでは、参照範囲の行や列が丸ごと取得できるわけだ。

例えば商品名を指定して、価格一覧を取得するといったことが可能になる。以前までは複数のセルの値を取得するには、オートフィルなどで値を入れるセル1つ1つに関数をコピーしておく必要があった。

もちろんSORTなどほかの関数と組み合わせて出力を整形することも可能で、ぜひ使いこなせるようになっておきたい関数だ。ちなみに、MATCHで同じように検索範囲がより自由になった「XMATCH」(行や列のインデックスを取得する)関数も利用可能になっている。

参照元:Find what you need faster with XLOOKUP—now generally available/ Microsoft


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