[Gear Maniax #169] どぱっと炸裂するような大光量を手のひらサイズで実現!

今回はNITECORE「TM9K」のご紹介です。

最初にプレスリリースを見た時は、「TM26」や「TM16」クラスの大砲かと思ったのですが、パッケージを見ると思ったより小さい。箱を開けてみると、意外なほどコンパクトなライトでした。ヘッド直径40mm、全長125mm。全長的にはSUREFIRE「6PX」よりも短く、ヘッドも「少し大きい」程度のものです。

ぎっしりとLEDが詰まったフロントビュー。この感じはACEBEAM「X80」っぽいので、それに匹敵するサイズかと思ったのです(笑)。搭載LEDはXP-L HD。リフレクターは浅く、近距離タイプですね。

期待を裏切らない、どぱっと手元から炸裂するような大光量。1000~2000lmクラスを撮る設定では真っ白に白とびしますね。

HIGH 1300ルーメンで配光を確認。非常にワイドで、奥行き方向もそれなりに照射が伸びる特性。とはいえ近距離特化の配光と言えそう。

そうそう、TURBO 9500ルーメンに対し、HIGH 1300ルーメンというのも特徴的です。中間がごっそりとないんですね。このモード配分は賛否がありそうですが、個人的にはアリです。

10000ルーメンは使わないけど5000ルーメンは使うんだよねーというシチュエーションはあまり多くありません。ならば使用頻度の高い1000ルーメン前後以下に集中して配分するのはアリでしょう。

ULTRA LOWが30ルーメンに設定されていて、これはNITECOREにしては明るい。ド拡散タイプですのでまぶしすぎることはないでしょう。その一方、多少ながら中心光が存在するため、ズーム式のワイドのような極端なフラットでもありません。手元足元用としては非常に使い勝手が良いライトです。

テールキャップはこう見えて固定式。そのせいか滑り止めのチェッカリングもありません。「P22R」のようなデュアルスイッチで、基本的な操作は同一ですが、モードスイッチの長押しでターボが発動します。

個人的にはストロボよりターボの方が用途が多いと感じるので、この操作性は好ましい。ちなみにモードスイッチをダブルクリックするとストロボに入ります。

この写真で初めてサイズを実感した! という方も多いかもしれませんね。全体のサイズはコンパクトですが、ヘッドサイズがありますので、EDCという感じではありません。玄関に置いておいて、散歩の時に持ち出すとか、明るさを必要とする業務用としては最適なサイズ感。そしてそのサイズを裏切る圧倒的な明るさを、一発で繰り出せるのが魅力です。

もし仮にMAX 2000ルーメンのライトだったとしても十分優秀な構成だと思いますが、9500ルーメンも出ますのでマニアも納得でしょう。TINY MONSTERシリーズの名に恥じないコンパクトで明るいライトです。(アカリセンター価格:1万9008円)

 

>> 連載[Gear Maniax]

(文・写真/アカリセンター


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