Apple Watchは将来、モジュールの組み合わせで機能を追加できる可能性も

Apple watch module low res
 
Appleが将来的にApple Watchについて、モジュールの組み合わせで機能の選択や追加を可能にすることを検討しているのが、2020年2月13日に公開された米国特許商標庁(USPTO)の情報にてわかりました。この特許は2019年第2四半期に出願されています。

公開された特許の内容

Patently Appleが2020年2月13日に報じた特許内容は、Apple Watchに搭載する機能を、組み合わせるモジュールで選択できるようにするものです。これにより、ユーザーが希望する機能をモジュールの組み合わせで実現することが可能になります。
 
最終的に、ユーザー個々の好みに応じたApple Watchを仕立てることにも繋がりそうです。

検討されているモジュールの例

特許内容によると、Appleが検討しているのは以下のようなモジュールです。
 

  • 各種機能センサーモジュール
  • バイオセンサーモジュール
  • バッテリーモジュール
  • 入出力インターフェースモジュール
  • 通信インターフェースモジュール
  • コントローラーモジュール
  •  
    各種機能センサーモジュールというのは、圧力や光、温度、位置、動きの検出を行うためのセンサー類のようです。
     
    バイオセンサーモジュールとしては、皮膚の色素に合わせてより正確な検知を行う心拍数センサーが例として挙げられています。また、AppleがApple Watch用に開発中という噂のある血糖値測定センサーや、Fitbitが先行している血中酸素飽和度(SpO2)測定センサーもバイオセンサーに含まれるかもしれません。
     
    バッテリーモジュールは、高性能の新型バッテリーユニットが開発された場合の交換、容量の異なるものの提供などが考えられます。
     
    入出力インターフェースモジュールとしては、タッチ操作の改良や、使い勝手の良い文字入力の実現などに期待したいところです。
     
    通信インターフェースモジュールには進化するeSIMへの対応や、5Gや6Gなど新しい高速通信が登場した場合にモジュール交換にてアップグレード出来ることが期待出来ます。
     
    コントローラーモジュールにはゲームパッドの接続などが考えられますが、小さい画面をより活かす新しいコントロールツールが検討されているのかもしれません。
     
    各モジュールは、その形状や色、材料などについて統一した規格に収める必要もなく、特徴的な筐体にすることも可能な特許内容となっています。
     
    Apple watch module 2

    Apple Watchにもモジュールが採用される?

    これまでにスマートフォンでも、Googleが主導した「Project Ara」のようなモジュールの組み合わせによるカスタマイズやアップグレードが試みられてきました。
     
    スマートフォンにおいては普及していませんが、Apple Watchで取り入れられるのかどうか、引き続き注目したいと思います。
     
     
    Source:Patently Apple
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