車を売ったことのある人なら知っているだろうが、売却の際は車がどれくらいきれいに保たれ整備されているか、あるいはどれくらいのダメージを抱えているかチェックされる。
その検査を、ものの数秒で行う車専用スキャナー「ProovStation」が、欧州で中古車売買を行う会社に間もなく導入される。
・カメラ25台搭載
車体のわずかなへこみ、タイヤの摩耗、車体下のダメージなど、車をフルに検査するとなるとそれなりに時間を要する。それをテクノロジーの力で瞬時に終わらせられるのがProovStationだ。
フランス企業Weproovが開発したProovStationはガソリンスタンドにある洗車機のような形状をしている。搭載するカメラ25台で600枚の写真を撮り、車を360度スキャンできるのだという。
そのスキャンした情報を人工知能で精査するという仕組みで、チェックはものの3秒で終わるとのこと。
・精度は99%
ProovStationですごいのはソフトウェアだ。車のメーカーや型式を認識し、そしてわずかな傷も見逃すことなく指摘する。精度は99%という。加えて、修理するとなるとどれくらいのコストがかかるのかも表示する。車買取会社で活用すれば、そうした情報を参考にしながら価格をすぐに算出できるわけだ。
ProovStationではインスペクションにかかるコストを従来の半分に抑えられる、とWeproovはうたう。
すでにオートオークションプロバイダーのBCAグループが欧州13カ国で40台のProovStationを導入することを決めているという。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/117786
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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