スイマーがフィットネストラッカーやゴーグルに付けるセンサーなどでラップタイムや距離、運動強度などを測定するのは近年珍しいものではなくなっている。
そしてこのほど登場したのは、ストローク分析専門のデバイス「SmartPaddle」。両腕の動きや強度などに関するデータを収集し、パフォーマンスの向上につなげられるというものだ。
・ストロークの曲線も把握
フィンランドテクノロジー研究所のスピンオフ企業「Trainesense」が開発したSmartPaddleは、スイマーの両手につける平たいデバイス。人差し指、中指、薬指の3本の内側を覆うように装着し、あとは普通に泳ぐだけ。
SmartPaddleが測定できるのは、ストロークの強さ、ストロークが描く曲線、手を水に入れるときの方向と力を入れるタイミングだ。
・リアルタイムにデータ送信
収集したデータはすぐさまスマホのアプリ(iOS、Android)にワイヤレスで送信される。なので、プールサイドにいるコーチの端末に送信されるようにすれば、リアルタイムにパフォーマンスをチェックできる。
データで何が分かるかというと、水を下方向にかきすぎている、抗力による速度減が生じている、といったかなり専門的ことだ。つまり、ストロークのどこを改善すべきなのか子細に分析するのに使える。
なので、スイマー全体というより、小数点のタイムを争う本格的なスイマーのためのデバイスということになる。
最近はどのスポーツ種目でもカメラやセンサーなどをフル活用したデータ分析が浸透しつつあるが、SmartPaddleはまさに水泳分野で先端をいくデバイス。すでにウェブサイトで発売されていて、価格は499ユーロ(約6万円)となっている。
- Original:https://techable.jp/archives/117908
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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