ソニーネットワークコミュニケーションズの『マルチファンクションライト MFL-1000A』は、テレビ音声やスマホの音楽を再生するワイヤレススピーカー機能を備えたLEDシーリングライト。さらに、テレビやエアコンをコントロールする、スマートリモコンの機能も搭載されている。そのサウンドは? そしてデザイン的魅力や利便性について、家電製品にも造詣が深いクリエイティブディレクター・梶原由景氏に語ってもらった。
身体を包み込むような臨場感のあるサウンド
『マルチファンクションライト』にはΦ46mmのフルレンジバスレフスピーカーを備え、スマートフォンやテレビのワイヤレススピーカーとして使用できる。Bluetoothで発生しがちな音声の遅延を解消した「aptX LL」規格に対応しており、テレビを見ていても違和感がまったくない。梶原氏に、BRAVIAで映像作品を鑑賞してもらい、感想を聞いた。
「天井から音が出るとなると、別々の場所から音が聞こえるような違和感があるのではと思っていましたが、自然かつ臨場感がありますね。製品の真下ではなく横にずれて座っていても、サウンドに包まれているような感覚が得られます。まるでホームシアターで聞いているようです」
天井のスピーカーというと、業務放送が流れる施設のスピーカーを想像する人もいるかもしれないが、それとは音質がまったく異なる。良質なサウンドが天井から音が降り注ぎ、360°全体で音が感じられるのは、コンサートホールや映画館にいるようだ。さすがオーディオ機器を作り続けてきたソニーグループの技術だと唸らされる。
『マルチファンクションライト』では、サラウンドスピーカーのように、全方向から音が感じられるため、映画のみならず、ゲームに没頭するのにも役立つ。シューティングゲームやホラーゲームでは、恐怖を感じるほどの臨場感が得られるそうだ。
また、イコライザー(低温協調)の機能を搭載しており、映画館のような低温が体感できる。天井には振動が伝わりにくい構造になっているので、集合住宅でも音漏れの心配が少ない。音漏れを理由にホームシアーターのウーファーを断念していた家庭にもおすすめしたい。さらに、音楽やラジオを聞くのにも適していると梶原氏は語る。
「家では普段、ラジオを付けっぱなしにしています。スマートスピーカーでは置き場所によって聞こえ方が変わってくるのですが、これなら部屋中で同じように聞ける。ラジオや音楽コンテンツを楽しむのにも良さそうです。また、シーリングライトが設置できるようなスモールオフィスでも使えるかもしれませんね。照明を兼ねてスピーカーもひとつでまとめられ省スペース化にも役立ちますし、良い音も共有できて快適な環境になります」
『マルチファンクションライト』はスマートスピーカーの音声をそのまま流すことができる。接続すれば、スマートスピーカーの音質が物足りないという不満も解決できるだろう。
リビングの照明はシンプルなデザインがいい
『マルチファンクションライト』では、LEDのシーリングライトと、スピーカーを内蔵するマルチファンクションユニットがデザイン的に融合している。そのシンプルさは、モノが増えがちなリビングに合っていると梶原氏は言う。
「色々便利なシーリングライトはありますが、シンプルなデザインで選びたい。ただでさえ、リビングは色々なアイテムが増えていくので、器はシンプルなほうがいい。これは、照明とスピーカーが同じ色で統一されていて、スピーカーには見えない。天井や壁の一部になる、意識させないデザインが気に入りました」
機能を押し出したような主張するデザインは、最初の頃は良くても、だんだん違和感が出てくることがある。とくにインテリアに大きく影響する照明器具であれば、なおさらだ。家族みんながすごすリビングでは、誰にでも受け入れられるデザインであることが重要になる。ごく普通のシーリングライトに見えつつもサウンドが楽しめる。スピーカーとしての主張がないからこそ、最初は音が出る驚きを、その後の日常的ではテクノロジーを意識せずに音楽やラジオを楽しむことができそうだ。
もうひとつ、梶原氏が気に入ったのが、スマホのアプリで照明の色や明るさを自由に変えられること。
「これまで、蛍光灯が切れて新しく買った蛍光灯の色や明るさに違和感を感じて買い直すようなことが何度もありました。アプリで自由に調整できるのは素晴らしいですね」
照明の色や明るさは、部屋の雰囲気や、そこに住む人の心理状態にも大きな影響を与える。映像を鑑賞する際は、サウンドに加えて調光の機能も雰囲気作りに大きく役立つだろう。
部屋中を見渡せるライトだから家電の操作に最適
『マルチファンクションライト』は、赤外線のリモコン機能を内蔵し、エアコンやテレビ※のコントロールが可能だ。Amazon EchoやGoogle Homeといったスマートスピーカーにも対応するので、「エアコン付けて」「テレビを○チャンネルにして」といったように話すだけでOK。例えば料理をしているような手が放せないようなシーンでは、かなり役立つ。もちろん照明自体のオンオフや調光も声で可能。もうリモコンを探す必要はない。
また、スマホアプリを使えば外出先からもコントロールできる。エアコンの消し忘れを確認したり、帰宅前に部屋を暖かく・涼しくしたりといった使い方が可能だ。
本体には8つの赤外線ユニットがあり、360°方向、直線で25m届くことも、家電をコントロールする機器としては理想的だと梶原氏は語る。
「天井にあることで、部屋のどこに家電があってもつながりやすい。スマートスピーカー対応の家電リモコンは他にもありますが、設置場所が難しかった。その点、天井のシーリングライトは理想型です。家電コントロールの機能は、小さいオフィスでもかなり便利に使えるのではないでしょうか」
※テレビの操作は別途ソフトライセンス購入(¥1500)が必要。
- ソニーネットワークコミュニケーションズ
マルチファンクションライト MFL-1000A
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- Original:https://www.digimonostation.jp/0000121831/
- Source:デジモノステーション
- Author:小口覺
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