車メーカーFord傘下の電動スクーターシェアリングSpinは、今春ドイツ・ケルンでサービスを開始すると発表した。
これまで米国内でのみの展開で、初の海外進出となる。ドイツの他に、フランスと英国での展開も視野に入れている。
・従業員増強し海外進出
米サンフランシスコに拠点を置くSpinは創業以来、米国内でのサービス拡大を図ってきた。エコフレンドリーさと手軽さ、リーズナブルプライスを武器に、同社によると現在60を超える都市でサービスを展開している。また25の大学とも提携し、学生らに小回りのきく“足”を提供中だ。
Spin は2018年にFordに買収され、同社の資本注入によりSpinの従業員数は24人から600人に増強された。これにより今回の米国外マーケットへの進出につながったようだ。
利用料金プランなどはまだ示されていないが、ケルンでは今春サービスを開始し、その後ドイツ国内の他都市でも展開する見込み。初の都市としてケルンを選んだのは、Fordがケルンにドイツ本部を置いていることが関係しているようだ。
また、フランスと英国への年内進出も視野に入れていて、一気に欧州展開を本格化させる。
・充電・駐輪ハブも設置
米国で始まった電動スクーターシェアリングは、今や世界あちこちで展開されていて、中でも欧州は有望市場とされている。地元企業に加え、LimeやBirdといったSpin以外の米国企業もすでに進出している。
ただ、ドックレスタイプのシェアリングでは、スクーターが街のあちこちに乗り捨てられることが多く、自治体が事業許可を出さない例もちらほら出てきている。
そうした事態を受け、Spinは充電と駐輪を兼ねるハブをすでに米国内で導入し、ケルンにも設置する計画だ。
(文・mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/118365
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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