調理家電界隈では現在、1人~2人用の少人数向け家電が流行している。例えばシャープの電気調理鍋「ホットクック」の2人用コンパクトモデルや、三菱電機の1度に1枚しか焼けない高級トースターが一部から注目されている。
核家族化・少人数化や未婚率の上昇により、1~2人でご飯を食べるシーンが多くなっているのに、4人前前提の調理器具や、5合炊きの炊飯器は不要という声を可視化したかのごとく。
同時に「美味しく・手間なくすませたい」というユーザーのニーズに、メーカーが答えた結果だと思われる。
中でも注目を集めているのは、近年から新たに家電への取り組みを始めたメーカーの商品。そのなかでも自社で企画・開発・販売する商品がアツい。
今日はそんな魅力的なアイテムの中から、シロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」(左)と、サンコーの「おひとりさま用 超高速弁当箱炊飯器」(右)を取り上げよう。
シンプル&コンパクトが特徴の少人数向け家電2アイテム
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シロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」(希望小売価格1万5000円・税別)は、幅28.2cm × 奥行 18.2cm × 高さ 18.3cmとコンパクトなサイズで、ヒーターと鍋の2つのパーツから構成されている。
調理温度は40~100℃まで設定可能。最大60分間まで連続加熱できる。鍋のサイズは袋麺が余裕で入るサイズで、ラーメンなら2人分が一度に調理できる。
もちろん鍋物や煮物、おでんなども卓上で手軽に楽しめる。どこでも、コンパクトにアツアツの料理が食べられるのが特徴だ。以前から発売されていたブラックに加えて、新たにホワイトモデルが発売になり、ヒット商品となっている。
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一方で、サンコーの「おひとりさま用 超高速弁当箱炊飯器」(希望小売価格6980円・税込)は0.5合~1合用の炊飯器だ。サイズは幅 24.0cm × 奥行 10.0cm × 高さ 8.0cmとこちらもコンパクト。まさに弁当箱の形をしているが、登山やキャンプを楽しむ方なら「メスティン」というアルミの飯盒を思い出すかもしれない。
メスティンでの炊飯は火加減が難しいが、こちらは電気なので、ムラなく、スピーディーに、かつ美味しくご飯を炊いてくれる。こちらも発売以来完売が続いているヒット商品だ。
2つの家電を組み合わせて「親子丼」を作ってみた
せっかく2つの家電が揃っているので、ちょいなべで具を、弁当箱炊飯器でご飯を炊いてみた。ご飯1合分なので基本的には2人前となるのだが、腹ペコなら1人で完食できるはず。
弁当箱炊飯器は0.5合を約14分で炊く。マックスの1合だと約19分で炊き上げる。蒸らし時間を10分取ったとしても約29分で炊飯可能だ。具よりも時間がかかるので、まず米をセットする。
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今回は無洗米を使用したので、1合を弁当箱炊飯器付属のカップで計量・投入。さらに目盛りに従って1合炊飯用の水を注ぐだけだ。
あとはフタをしてスイッチを入れるだけで完成。19分の炊飯時間の間に、親子丼の具の準備をしておこう。
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親子丼の具は、鶏むね肉約200gと玉ねぎ半玉、めんつゆ150mlと卵2個。可能なら彩りのためにみつばも用意しておきたい。鶏むね肉は皮を取り去った後に適当な大きさにカット。玉ねぎも薄切にしておく。食材の準備はこれだけだ。
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味付けはめんつゆ1本に任せる。我が家ではヤマキのめんつゆに絶大なる信頼をおいているので、今回もご登場いただく。めんつゆ150ccと水150ccの少々濃い目の味付けにした。
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あとは、ちょいなべの鍋部分につゆ、鶏肉、玉ねぎを投入し、フタをする。これで調理準備は完了だ。
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ちょいなべの温度調節スライダーを100℃にセット。 あとは待つだけだ。ちょいなべもかなりパワフルに加熱するので、約4分で100℃に到達し「ピッ!」と音がして保温モードに切り替わった。
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卵2個をざっくりかき混ぜておき、上から回し入れ、フタをして1分ほど待つ。
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できあがり。いい感じに卵も固まっている。300mlのつゆだとちょっとつゆだくな感じに仕上がっており、これもいい感じ。
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弁当箱炊飯器での炊飯も完了! こちらも毎回外れなし。ちょっと固めに炊きあがっているのがまた美味しそうだ。
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丼にご飯をよそい、その上から親子丼の具を盛り付ける。この時、ちょいなべの鍋の先端が注ぎ口になっており、つゆを注ぐが非常にとても簡単だ。
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彩りにみつばを添えて、いただきます! 鶏肉も柔らかさと歯ごたえが両立する絶妙の火加減に仕上がっているし、玉ねぎの甘さが染み出したつゆも辛すぎずご飯がすすむ味付けになっている。
調理器具をセットしたり、具材をカットする時間はかかるが、一番面倒な「調理」そのものは家電任せ。この「価格」「調理の手間」「できあがる料理の美味しさ」などの総合的なコストパフォーマンスのよさが、少人数向け調理家電ブームの主な要因なのだ。
後片付けだって簡単
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コスパのよさには後片付けの手軽さも含まれている。ちょいなべの鍋はもちろん丸洗いOKだ。弁当箱炊飯器も本体を洗浄するときのために、電源アダプターの差込口には密閉用のゴムのフタがついている。
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一番面倒なのは弁当箱炊飯器のふたの部分だが、これも外蓋・ゴムパッキン・蒸気の熱を受け止めるアルミの板が簡単に分解できる。一度構造を理解すれば分解も組み立ても簡単と、ここにも工夫が施されている。
今後も、新興メーカーの少人数向け家電には注目だ。筆者のブログ「デイブ」では、今回ご紹介したような少人数向けを含む調理家電や、ガジェットなどを多数紹介している。興味があれば、ぜひチェックしていただきたい。
シロカ
サンコー
- Original:https://www.digimonostation.jp/0000122047/
- Source:デジモノステーション
- Author:田中デイブ
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